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デイズ G ハイウェイスター 試乗 走りの日産はどこへ?

デイズ G ハイウェイスター 試乗
走りの日産はどこへ?

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輸入車が続いたこともあって今回は軽自動車を取り上げてみました。

軽自動車を取り上げるのは久しぶりです。

 

メルマガではNo.167でコペン、No.143でハスラーを扱いましたが、純粋な実用車としてはNo.140のタント&スペーシア以来ですから、約1年ぶりですね。

取り上げたのは日産のデイズです。eKワゴンベースですね。

 

日産と三菱の合弁会社「NMKV」が企画・開発した軽自動車の第1弾です。

デイズは背の高いルークスもありますが、今回はワゴンRなどと競合するセミトールのノーマルタイプです。

 

日産の力もあって販売は好調のようですね。先月のデータによると1位:タント(ダイハツ)1万1979台、2位:ワゴンR(スズキ)1万0581台、3位:デイズ(日産)1万0271台となっています。

 

ではでは乗ってみましょう。

 

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スタイル★★★

 

エルグランドのようなフロントマスクを持つこのハイウェイスターはいわゆるやんちゃ仕様ですが、他社のように単なるマイルドヤンキー仕様に成り下がっていないのは大人のメーカーというか日産らしいセンスでしょう。

 

ギリ子供っぽくないヤンチャさに踏みとどまっているのは、なかなか他社のカスタム系では出来ていないです。

基本フォルムは台形です。

 

グリーンハウス小さめでサイドの厚みがあるのも軽の割に重厚感を感じられる部分でしょう。

リアのコンビネーションランプはよくあるボルボ風縦長タイプですね。

 

小型車の可愛らしさや魅力は特にないですが、破たんも無く長く飽きないスタイルかもしれません。

 

 

内装★★★★

 

質感の高さはなかなかのものですね。カラーのセンスもいいです。

このあたり、この内外装が売れているポイントと見ました。

 

試乗もせず(したとしてもゆっくりしか走らない場合)にこの内外装はアピールします。

装備も分かりやすいですね。

 

軽自動車初のアラウンドビューモニターが付いています。

ところがこれがルームミラーに表示されるタイプでいかにも小さすぎます。

これを注視しているとかえって周囲に気が回らず危険な感じがしました。

 

またドライバーの周辺に小物を入れるスペースが少ないのもこのクラスとしては意外です。

携帯の置き場に困りました。

 

いいのは後席ですね。

ハイト系ほどガランとしていないので適度に落ち着きます。

シートの座り心地もしっかりとしていて安っぽい感触はありません。

 

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エンジン・ミッション★★☆

 

安っぽいのは残念ながらこちらの走りの部分ですね。

驚くほど加速しません。CVTは滑りまくります。

 

街中でもちょっと遅い車に引っかかって追い越し車線に出たはいいが、フルスロットルを与える覚悟でないと追い越しに時間がかかって危険です。

またフルスロットルを与えても最初の1発は滑りますからそのタイムラグを計算に入れる必要もあります。

 

最高出力は49ps(36kW)/6500rpm/最大トルク:5.7kgm(56Nm)/5500rpmですから他のNAと比べてさほど変わりませんが、ボディが少し重いのとCVTのセットが燃費を重視するあまりハイギアードになっているのが原因です。

 

実際、実用燃費は私の運転では10km/lをほどでした。これなら距離を走る人は普通車の方が安くつきますね。

 

また13km/h以下で作動するアイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー」ですが、これが初期のスズキと同じで、センサーが過敏なあまり停止寸前にショックを和らげるべくブレーキを緩めると、せっかく止まったエンジンが再始動してしまいます。

 

燃費もですがこのぎくしゃく感は気になります。

いいのは回してもスムーズな事と軽としてはそんなにノイジーではないことでしょうか。

 

なので、なおさらエンジンをぶん回して燃費も悪くなるという・・。

ルークスで無くともお勧めはターボモデルですね。

 

 

足回り★★

 

サスはかなり柔らかいですね。

細かい突き上げもなくゆったりとしたリズムなので街乗りでは快適です。

 

ただ自然吸気仕様にはスタビライザーが付かないので、交差点を曲がる程度でもグラッと傾きますからステアリングワークには気を遣います。

これは初心者にはかえって運転しにくいかもしれません。

 

また横滑り防止装置や衝突軽減ブレーキといった安全装備が省かれるのも気になります。

このあたりも売れるためには見た目は良く、価格は安くという姿勢が見え見えで興ざめです。

 

 

総評★★

 

安全要件やハイトボディの採用などで軽の車重はどんどん重くなっています。

 

それに燃費を重視したセットのCVTを組み合わせるのですから、そりゃあ走りませんよね。

 

久しぶりにNAの軽に乗っていよいよ岐路に立たされていると感じました。
燃費が10キロそこそこで走らないとなれば15キロは走る小型車に乗る方が遥かに安全で快適です。

 

価格も今や軽だから安いというわけでもありません。

モード燃費を狙いやすいCVTに頼るメーカーを我々はしっかり見抜かないといけません。

 

率直に言って走りの日産の軽としては何とも納得できない内容と感じました。

 

【スペック】ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3395×1475×1620mm/ホイールベース:2430mm/車重:840kg/駆動方式:FF/エンジン:0.66リッター直3 DOHC 12バルブ/トランスミッション:CVT/最高出力:49ps(36kW)/6500rpm/最大トルク:5.7kgm(56Nm)/5500rpm/タイヤ:(前)165/55R15 75V/(後)165/55R15 75V(ブリヂストン・エコピア EP150)/燃費:29.2km/リッター(JC08モード)/価格:137万9700円

 

 

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