試乗時の走行可能距離は172kmを示していました。
驚くのは少し走るとすぐに140kmぐらいまで減ってしまうことです。
でもここからは下りでエンジンブレーキ?などを上手く使えば逆に回生して生き返ったりします。
バッテリー容量は24kwh、電費は7.5km/kwhといったところでしょうか?大体140kmぐらいは普通に走れます。
まあこれがヒーターやエアコンを使うと100kmぐらいまで落ちることもあると思いますが、そんな時は正確なメーターと最寄の充電所を表示するよく出来たナビがフォローしてくれます。
走った感じですが、これがまったく自然です。
出足が意図的に遅く(スムーズに)セッティングされているのが、クルマ好きには少し物足りないです。
しかし一般的にはこれが乗りやすさに繋がっているとも言えます。
あらゆる速度域で急激なトルク変動はありませんが、逆にモーターらしいダイレクト感や強力なトルク感には乏しく、新しさを感じません。
そのあまりの洗練ゆえ、せっかくEVをかったありがたみがパワートレインからは感じられないのが不満ポイントです。
足回り★★★
試乗車はまったくの新車だったため、まだダンパーの硬さが残っていて細かな振動を伝えました。
それでも返却時にはかなりスムーズになり当たりも優しくなりました。
乗り心地はプリウスよりもはっきりといいです。
タイヤはプリウスと同じ低コロのエコピアですが、その硬さを感じません。
しかもバッテリーやモーターといった重量物が床下ミッドに搭載されるため、重量感のある安定した走りになっています。
電動パワステは相変わらずフィールを伝えませんが、このタイヤなら仕方ないかもしれません。
高速でのニュートラルな特性やグリップレベルの高さは満足です。
欲をいえばここも普通すぎて特徴が無いことでしょうか?
ハンドリングは安定しているものの楽しさや個性までは感じられないのが残念なところです。