【PR】

エクストレイル 20GT 6AT 試乗 日産 

CX-5よりいいかも?
KIMG0305.jpg
↑写真はショールームにあったガソリンモデルです。

 

2代目は07年のデビューでクリーンディーゼルを搭載した20GTは08年に6MTが登場、この6ATバージョンはさらに2年遅れの10年8月のデビューです。

ガソリンもMTも乗ったことがあったのでなかなか足が向かなかったのですが、CX-5と比較してみたくなって乗りに行きました。

 
スタイル★★★★

初代のイメージを踏襲したボクシーなフォルムですが、意外に古く感じないですね。
07年のデビューですからそろそろ5年ですが、まだまだいけそうです。

 

ボディサイズは全長×全幅×全高=4630×1785×1685、CX-5が4540×1840×1705mmなので少し長く幅が狭いです。

全長がガソリン車より40mm長いのはディーゼルは欧州仕様のフロントグリルとバンパーを装備するためですね。

それにしてもこの車幅は狭い道では重宝します。

 

またボンネットの角が見えるのも車両感覚がつかみやすくてイイ感じです。

このボクシーなフォルムがエクストレイルの実用性の高さに一役かっています。

またガソリンでは、赤、黒、青の3色に限られたスクラッチシールド塗装(クリヤー塗装に軟質樹脂を配合し、浅いスリ傷やひっかき傷は自然に復元する)が、このディーゼルでは全6色に採用されているのも細かな配慮です。

 

内装★★★
内装も洒落っ気はないですが実用性の高いものです。

シートはガソリンの防水タイプではなく、ちょっと贅沢で肌触りの良いモケットが与えられています。

 

まあ実用重視ですから汚れの目立たないダークな色しか選べないのは我慢するとして、不可解なのは残念なのはガソリンではあるシートヒーターがオプションでも選べないことです。

面白いのはダッシュ上部の両端に設けられた保温・保冷機能付きのドリンクホルダーです。

 

こういう装備はエクストレイルをキャラ立てますね。

またラゲッジルームも水や汚れを気にせずに済む構造で、フロアやその下のトレイもウォッシャブルタイプです。

トレイ部分は取り外し可能で、80cmある室内高をさらに13cmほど拡大することもできます。

 

先代から伸びた全長の分、奥行きは十分で非常に使いやすいラゲッジになっています。

残念なのはテレスコが追加された代わりにステアリングがポップアップできなくなったことです。

ユニークな装備だったのですが、テレスコとのコンビは構造上難しかったのでしょうか?

KIMG0307.jpg
↑まあ、なんともそっけないですが・・。

 

エンジン・ミッション★★★★☆

この車のハイライトはこの部分ですね。

20GTというネーミングは先代の280psのターボと間違えそうなので20GTDなどとして欲しかったところですが、それも自信の表れかもしれません。

 

鋳鉄ブロックを持つ「M9R」ユニットは当然最新のコモンレール&ピエゾ式インジェクター式で173ps/3750rpm、36.7kgm/2000rpmのスペックです。これはガソリンの2Lの137psはもちろん2.5の170psをも凌駕し、トルクはその1.5倍以上、パジェロの3.2リッター直4ディーゼルターボ(4M41型)170ps/3800rpm、37.8kgm/2000rpmとほぼ同等というものです。

 

ちなみにCX-5は2.2リッター直4DOHC16バルブ ディーゼルターボで175ps/4500rpm、42.8kgm/2000rpmですからこちらはさらに凄いですが・・。

でも、乗った感じでは少なくとも街中ではエクストレイルの方に力があるように感じました。

 

車重もエクストレイルが1690kgに対しCX-5が1590kgと軽く、ここでも流石に最新のスカイアクテブと感じさせますが、CX-5のエンジンはあまりに静かでスムーズなためか力強さを感じにくいのです。

エクストレイルはディーゼルとしてははっきりと静かでスムーズですが、CX-5と比べると僅かずつではありますが、いい意味での荒々しさが残っています。

特にスタートはMT仕様ほどではありませんが、CX-5よりは力強くスタートします。

このあたりのセットはディーゼルらしさが感じられて嬉しい部分です。

逆にCX-5のセットはもったいないですね。まあ高回転ではCX-5の方が最高出力の発生回転数が700rpm高いこともあってスムーズですが、エクストレイルでも十分です。

CX-5はあまりにスムーズすぎてガソリンと選ぶところのないフィールが逆に残念な感じなのです。

 

足回り★★★★☆

ここもエクストレイルの素晴らしい部分です。

巨匠徳大寺氏をして日産車で一番の乗り心地と評された足です。

並みの乗用車よりもキャパの大きなダンパーは荒れた路面も余裕を持っていなします。

 

よりヘビーデューティーを追求したためか兄弟車のデュアリスほどフリクションが低く感じられないのですが、それも不思議と信頼感につながっています。

ハンドリングも完全なフラットライドではありませんが、若干のピッチングが安定した中に残りますから、ちょっとフランス車っぽい感じになっています。

ソフトで掛け心地のいいシートといいこの乗り味はルノーとのアライアンスの成果かもしれません。確かにこのクラスとしては抜群の乗り味です。

エンジンもそうですがここでも僅かに癖があってそれがうまい塩梅に味や楽しさにつながっています。

 

総評★★★★☆

もともとエクストレイルは実用車としてはピカイチの存在です。

それがこのディーゼル&6ATによって文句のつけようのない存在になりました。

ガソリンより50万ほど高いですが、このパワーとおおらかな乗り味を思えば燃料代で取り返せなくともディーゼルを選ぶべきだと思います。

8割を超えるCX-5と比べると3割弱というエクストレイルのディーゼル比率は低いともいます。

 

エクストレイルの20GTは日本車としては珍しく長く付き合えそうな実用車です。

価格はCX-5よりもむしろ高いですが、このキャラが絶妙な道具感を生み、多少汚れても気にならない気安さを生んでいると思います。

スポーツカーや趣味車のセカンドカーとしてもいいですね。

 

今回はかなり気に入ってしましました。

☆が半分欠けるのは最後の色気というかプジョー3008やイヴォークのような華がないからです。

まあ、そうなると今度は気安く付き合えなくなるという矛盾も生みますので、やっぱりこれでイイですね。参りました。

P.S.
ディーラーの担当セールス氏はこのエンジンをNAだと言い張っていました?

同じ2.0のガソリンエンジンが137psしかないのにディーゼルがNAで173ps?とちょっと突っ込んでも「こちらの方が設計が新しいので・・」なんて適当な言い訳をされる始末・・。

6ATをガソリンと同じCVTと言ったりMT仕様も5速だというし、もう面倒なので放置プレイしてやりましたが、大丈夫か・・?
 
 
スペック:全長×全幅×全高=4635×1790×1700mm/ホイールベース=2630mm/車重=1690kg/駆動方式=4WD/2リッター直4DOHC16バルブターボディーゼル(173ps/3750rpm、36.7kgm/2000rpm)/価格=313万9500円

(※この記事は2012年6月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約1年遅れで配信しています。)

 

↓↓↓もっと詳しいクルマ買取テクニックを知りたかったら↓↓↓
中古車一括査定
 

↓↓↓もっと詳しい中古車を探すテクニックを知りたかったら↓↓↓
中古車購入

↓↓↓もっと詳しい自動車保険を安くするテクニックを知りたかったら↓↓↓
自動車保険