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キューブ 15X 日産 試乗

日本の小型車
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独特のスタイルでモデル末期まで好調なセールスを続けていた日産のキューブがフルチェンしたのでさっそく乗ってきました。
走りに関してはさらなる成熟が望まれる部分もありましたが、内外装ともなかなかの力作で、最近の日産車に共通する「すべらない」出来の良さをもっていました。

 

●概要

 

マーチベースの初代は98年2月のデビューでした。
当時のコンパクトカーとしては背が高く、居住性に優れる以外はさしたる特徴もなくぱっとしない存在でした。
まあ、今思えばグローブボックスにネットを張ったりしてその片鱗は見せてくれていたのですが・・。

大ヒットとなった2代目は2002年9月のデビューです。

当初は「可愛い系のスタイルが受け入れられるのか?」というメディアの否定的な意見もありましたが、どうしてどうして大ヒットとなりました。
単に可愛いだけではなく、不思議と男性にも似合ってしまうボクシーさと分かり易さがあったことを、当時マスコミは見抜けなかったわけです。

市場の目はそんなマスコミよりもずっと確かで、そんなキューブの優れた本質をズバリ見抜いたわけです。

そして、この3代目は08年12月に出たばかりのブランニューです。

全長は160mm、ホイールベースは100mm伸ばされ、後席の居住性がグンとアップしています。
3列シートのcubeзは落とされています。

また今回からオファーの多かった海外へも晴れて輸出されることになりました。

 

スタイル★★★★

 

キープコンセプトですが、これまた上手いところを付いていると思います。
最初、写真ではちょっとやりすぎでは?
これでは男性は乗りにくいなー、
などと思ったものです。

ところが実車を見るとなかなかいけるではありませんか!
先代の特徴を残しながらちゃんと新しさもありますし、男性的な(キモカワな)感じもビミョーに醸し出してくれちゃってます。

フレンチブルがモチーフという洒落っ気も日本車としてはなかなかのものだと思います。

はじめは「狙いすぎで恥ずかしくなった」なんて、バッサリとコケ下ろしちゃおうと意気込んでいたオヤジですが、実物のブルを見たとたん、あっさりとナデナデしてやりたくなってしまいました。

ちょっと悔しいですが!!

 

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↑ただこれはいけません!相変わらずのオーテック仕様。キューブの最大のポイントが台無しです。まったくいつまでこんなことを続けるのでしょうか?

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内装★★★★★

 

先代も内装のセンスはこのクラスの国産車としてずば抜けていましたが、今回もOKです。

これなら胸を張って輸出できます。

ダッシュやシートのデザインも秀逸なら、シートマテリアルもまた秀逸です。

標準のスエードのシックなカラーや感触もいいですし、写真のブラウンのモケットも下手な高級車よりも遥かに心地よくセンスフルです。

先代が女性だけでなくモノの分かった男性にも支持を得たのは、この絶妙なセンスです。

単に可愛い系の女性仕様なんかではなく、お洒落なカフェにあるようなミッドセンチュリー調の家具を想わせるモダンな洒落っ気がキューブのインテリアにはあります。

こんな小型車は日本にはありません!
まっとうなジャポニズムでルノーのカングーにも対抗できるオリジナリティーの高い内装だと思います。

波模様の天井や障子のサンルーフなんてギミックもアリだと思います。

外人の驚くリアクションが楽しみです。

 

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↑メーターのブルーの照明が子供っぽいのはご愛嬌!

 

エンジン★★★

 

エンジンは1.5リッター109ps&CVTです。

アイドリングでは振動も少なく遮音もOKです。

ところが加速時には「ボー」っと、安っぽい音が高まります。

CVTもまだまだ後からスピードが付いてくる感じです。

なまじアイドルが静かで内装もいい感じなものだから、普通の小型車の音が気になってしまいます。

これがホンダエンジンのようなサウンドと心地よいフィールがあればいいのですが・・。

 

足回り★★★★

 

ボディのしっかり感と小型車らしからぬ重量感は先代でも感じられた長所ですが、新型はさらに磨きがかかっています。
フィットあたりと比べるとクラスが違うかのような落ち着き払ったロードマナーはキューブの明らかな長所です。

プリロードバルブ付きの新型ダンパーはソフトで路面の継ぎ目のハーシュも気になりません。
ただ試乗車はバリバリの新車だったためか、フリクションが残っていて細かい振動が付きまといました。これはおそらく走り込めば消えると思うのですが、現状では上下動が多すぎる感じでした。

またステアリングもシュアに路面のフィールを伝えてくれるという状態ではありませんでした。これも経過をみてみたいものです。

 

総合評価★★★★

 

あまーく感じられた内外装にケチを付けようと意気込んでの試乗でしたが、あっさりカウンターを食らっちゃいました。

走りの楽しさはさほどありませんが、なにより小型車として最も大切なスペースと快適性を持っています。
そしてこの愛すべきキャラをもったスタイルです。日本オリジナルのデザインも誇れる部分かと思います。

小型車はその国の文化レベルを表すといいますが、日本にもこのキューブをはじめデミオやスイフト、ヴィッツ、フィットといった個性豊かなラインが揃ってきました。

 

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