サイドのウエッジシェイプを強調したラインなどホンダのエディックスそっくりです。
ボクはこのデザインだけでこのクルマが嫌いになります。
サイズも4270×1780×1605mm(Bクラス)、4285×1795×1610mm(エディックス)と非常に近く、プロポーションが似てしまうのも否めませんが・・・。
フロントグリルのエンブレムとリアのコンビネーションランプ、Cピラー下部のグリーンハウスの処理などでかろうじてベンツを演じています。
破綻なく高質ですが、平凡で何の面白みもない内装です。
シートは取り付け剛性などにベンツを感じますが、それ自体は生地も含めて安っぽい感じです。
センターコンソールのオーディオもフォーカスそっくりです。
170はCVTで街中でもスムーズですが、後からスピードが乗ってくるようなフィールは、少し古くパワーの無いCVT特有の加速でどうも嫌いです。
高速ではパワーに余裕がなく唸ります。
エンジンは唸らせてもドラマは訪れません。
ターボならば大分印象も変わると思いますが・・・。
足回り★★★
ハーシュネスはありませんが、常に細かな上下動に付きまとわれフラット感にかける乗り味です。
背が高いのである程度固めにセットする必要は分かるのですが、高速になってもフラット感は改善されません。
しかもらしくないことに高速安定性もいまいちなのです。
新車ゆえかステアリングのフリクションに沿って周期的に「ツー」っと流されてしまうような感じで、メルセデスに期待する高速で止まっているような磐石の安定性には程遠いレベルです。
Cクラスの方がはるかにソフト高級で心地いいクルーズです。
総合評価★★
不思議な事に雑誌の評価は高いですね。
確かに普通のクルマとしてはさしたる欠点でもありませんが、このクルマはボクの期待するメルセデスではありません。
これなら乗り味も含めて安いエディックスの方が遥かにいいと思ってしまいます。
Cより安くてC以上のスペース効率を誇るBクラス。高級実用車と言う意味では正にベンツなのですが・・・。