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V220d アヴァンギャルド エクストラロング メルセデスベンツ 試乗 Mercedes Benz V-Class Extra Long Avantgarde

商用車の走りから脱却は果たせたか?

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3代目のVクラスです。初代は1998年に登場したメルセデスの商用車、ヴィートをベースとしたワンボックス・モデルでV230(W638)として販売されました。

2003年にはVクラスではなくビアノというネーミングで2代目(W639)が販売されました。

この3代目のVクラス(W447)のボディーは3タイプで登場。標準ボディーは全長×全幅×全高=4905×1930×1880mm、ロングは全長を245mm延長したモデルで、475mm延長されたのが今回試乗したエクストラロングです。
ホイールベースは、標準とロングが3200mmで、エクストラロングが3430mm。

参考までに、トヨタ・アルファードのハイブリッド・エグゼクティブ・ラウンジが、全長、全幅、全高が4915×1850×1950mm、ホイールベースが3000mmですからこれはかなり大きいですね!

さてさて、それでは早速逝ってみましょう!^^

スタイル★★★

スタイルは初代の明快さを知る者には、ボンネットだけが丸くてなんだか違和感があるかもしれません。

しかしこのアローシェイプのボンネットは2代目からの踏襲と言えば踏襲です。

フロントフェンダーから2本のキャラクターラインが走っていた先代からすると随分とすっきりとした印象もあります。

これだけのサイズをもちながら各ピラーが立っていてリアから見ても台形フォルムになっていないのは、いい意味で流石に商用車由来のモデルだなあと感じます。

内装★★★☆

ボクシーなフォルムと打って変わって内装は曲線的なラインでデザインされています。

特にダッシュボードはSクラスにも似て中央部がコブのように突き出した形となっています。

質感はもはや商用車とは言わせないだけのものがありますね。

特に夜は怪しいLEDライトが美しく彩るのも、もはやSクラスと変わりません。

シートは2:2:3の7シータです。2列目は回転対座式で、3列目と向かい合うレイアウトも可能です。

センターにテーブルを出しても余裕がありますね。

アルファードより430mmも長い3430mmのロングホイールベースは伊達ではありません。

また2.3列目の全てのシートは取り外すことも可能で、いざ大型の家具などを運ぶ時にも重宝しそうです。

ちなみに荷室の容量は標準ボディーのモデルが720~4500リッターで、ロングボディーが1030~5000リッター、エクストラロングボディーが1410~5500リッターです。

バックドアは、リアウィンドウだけを開閉することもできます。

また荷室空間を上下に分割して使うための「ラゲッジルームセパレーター」も用意されています。

15個のスピーカーと10チャンネルのアンプを備える豪華なBurmesterサラウンド・サウンド・システムも標準です。

 

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エンジン★★★★

日本仕様のエンジンは、2.2リッター直4のクリーンディーゼルのみです。JC08モードの燃費は15.3km/リッターとこの巨体を思うとなかなかのものです。

直4ディーゼルターボのスペックは、最高出力:163ps/3800rpm、最大トルク:38.7kgm/1400-2400rpm。

排ガス浄化システムは尿素水溶液「アドブルー」とSCR触媒コンバーターです。

組み合わされるトランスミッションは、「7Gトロニックプラス」7段ATで駆動方式は全車FRです。

走りは意外にも軽快です。軽いステアリングやソリッドなシャーシ、低速トルクの強いディーゼルエンジンなどが相まってそう感じさせるのでしょう。

意外にも軽い車重も利いています。アルファードのハイブリッドが2605kgに対して、このV220dエクストラロングの車重は 2490kgです。

エンジンの音は流石に同じエンジンを積むセダン系と同等とはいえませんが、十分に静かで走り出せば気になりません。

特に高速走行は快適です。

7速のミッションもスムーズで、深くアクセルを踏み込んでも巨体が揺すぶられるようなこともありません。

足回り★★★

今回一番チェックしたかったのがこの部分です。

これまでのVクラスはやはりメルセデスブランドの乗り心地を期待すると、確かに商用車然としていて、知らずに買った人をがっかりさせたと思われるからです。

まあそれはVWのヴァナゴンも叱りで、日本のミニバンとの文化というからそもそもの成り立ちの違いですから仕方ありませんが。

VWでいえばT5並の洗練を今回のVクラスに期待したのですが、結果から言ってそれは適いませんでした。

やはりかなり固いのですね。特にリアシートに座ると安楽な国産のミニバンに乗りなれた人からすると早い周期の揺れと強めの入力に戸惑うかもしれません。

しかし、飛ばすと光ります。ステアリングを握る者にそれは法外な楽しみだったりもします。

最後まで接地感を失わないステアリングや荒れた路面に意を介しない強靭なシャーシは条件が悪くなるほどに見た目を上回る結果をフィードバックします。

しかし、日本の客がこの種のクルマに期待する乗り心地でないことも確かです。

形式はフロントがマクファーソンストラット式で、リアがセミトレーリング・アーム式。

もちろん先代からすると随分と洗練され乗用車的にはなっています。
しかしメルセデスの名に期待すると物足りなさを感じます。

いいのは運転支援システムが充実していることですね。

例えばふらつきなど運転中のドライバーに注意力低下を警告する「アテンションアシスト」や、横風を受けながらの走行で、ブレーキの制御を行い、直進安定性を保つ「クロスウインドアシスト」をはじめ、車両周囲の状況を伝える「360度カメラシステム」や、自動操舵(そうだ)とブレーキ制御で縦列駐車や車庫入れを支援する「アクティブパーキングアシスト」などが、全車標準です。

 

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総評★★★

アルファードのトップモデルが約700万円と考えると、このサイズのメルセデスです。
お買い得ともいえます。

しかし、メルセデス=高級車というイメージでこのクルマを買ってはいけません。

そこに頼もしさはあっても優しい乗り心地や高級なタッチはありません。

そこは従来のVクラスの延長でしかありません。

しかし、このクルマに本来のメルセデスが持っている実用車としての側面を期待するなら裏切られることはありません。
フルサイズバンのドンガラの実用車として使い倒せる人には経済的なディーゼルエンジンも含めてなかなかいい選択といえるでしょう。

メルセデスの耐久性と実用性を存分に味わえるはずです。

【スペック】メルセデス・ベンツV220dアバンギャルド・エクストラロング/価格7,300,000円/全長×全高×全幅5380×1930×1880mm/ホイールベース 3430mm/乾燥重量 2490kg/エンジン:直列4気筒ターボ・ディーゼル/最高出力163ps/3800rpm/最大トルク38.7kg-m/1400-2400rpm/ギアボックス:7速オートマティック/サスペンション マクファーソン / セミ・トレーリング・アーム/ブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク / ディスク/タイヤ245/45R18/燃費(JC08モード)15.3km/L

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