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エルグランド 350 ライダー 試乗 日産

メカ、一新なのに何故か古臭い乗り味
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↑写真は標準モデルです。

 

フーガのハイブリットに乗りたくて日産のディーラーに飛び込んだら試乗車が無かったのでエルグランドに乗ってみました。
250が良かったのですが、これも無く、V6、3.5の、しかもライダーです。

一見、随分背が低くなってとっつきやすいかと思いましたが、乗ってドッキリ・・でした。

 

 

●概要

 

日産のLサイズミニバン3代目です。
初代は97年、キャラバンコーチ/ホーミーコーチの後継モデルとしてデビューしました。

2代目は2002年、初代より全長を95mm、全幅を20mm広げるとともに、フロアを低く(-40mm)フラットな形状に変更しました。
内外装は初代から一変、ティアナ風というかモダンリビング風となり、乗り味はともかくこのクラスらしからぬ都会的なキャラでした。

 

そしてこの3代目は2010年8月、なんと8年ぶりですね。
ゴーンさんにはこの日本的に不可解レイアウトが納得できなかったようで、高床レイアウトをやり直したからということですね。

結果、FFとなりプラットフォームを一新。

ティアナやムラーノの日産-ルノー大型FF乗用車用Dプラットフォームです。
全長はさらに80mm長く、全幅も20mm広く、ホイールベースはなんと50mmプラスで3000mm!全高は95mm低くなり、フロアは129mmも低くなりました。

 

 

スタイル★★★

 

エルグランドのDNAを上手く残してシンプルにまとめています。
背か低くなったことでプロポーションはエリシオンぽくなった(Dピラーの処理など)と言うか、まあいい意味で都会的になりました。

2階建ての威圧的なフロントグリルはこちらが元祖ですが、ヴェルファイアの印象が強かったためか、
なんかパクられのに、パクったみたいになっちゃってます。
まあ初代のエルグラもアメ車からのパクリですからお互い様ですが・・。

試乗したのはエアロ&ド派手なメッキグリルのライダーですね。

はあーこのクラスにはやっぱりこういうヤンキーモデルがいるのでしょうね??はあー
こちらは★ということで・・

 

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↑オートサロンいらずのライダーです。

 

 

内装★★

 

ここも一新してしまいました。

はあーダッシュは立体的になり、スカイラインやフーガ的にスポーティーな感じです。

広いスペースとは裏腹にここだけスポーツセダン的でつまりアンバランスです。
直線基調の外観とも合いません。先代の方向が懐かしいです。
そして試乗車はライダーで、しかも内装のカラーは純白ときました!

掛け心地は2列目も含めどのシートもノーマルよりも何故かソフトというか薄っぺらいというか、コシが無く、すぐに底付きしてしまいます。

 

カタログでは立派に見えますが、座るとがっかりです。。

革も実物はビニールに見えてしまいます。
もうニトリのソファにしか見えませんでした。

こちらもライダーは★で。

 

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エンジン★★★

 

3.5リッターV6(280ps、35.1kgm)、VQ35DEと、2.5ですが、2.5は従来のV6ではなく直4、QR25DE(170ps、25.0kgm)になりました。
低フリクション&高効率を狙っての少気筒化はトレンドですね。

ミッションはこのクラスでは珍しく5ATから6速のCVTになりました。

先代はFRということもありスタートはぐっとリアをスクオットさせてスタートしたものですが、今回はCVTということもあってのんびりです。
特に一度アクセルを戻してからの中間加速はスリップを感じます。

この重量でCVTというのはどうにも大味な感じです。
エンジンの音もゴーっと高まるだけで訴えるものは何もありません。
後ろを振り返ると広大な空間が広がり、バスの運転手気分です。

 

まあパワーに不満はありませんが、2.5でいいですね。
価格差ほどのご利益は感じませんから。

 

 

足回り★★★

 

サスはF:ストラット、R:マルチリンクとオーソドックスですが、リンクがアルミ製だったり、リバウンドスプリング内蔵型ショックだったりと凝ってます。

でも乗り味はどうにもしゃっきりとしません。

まっすぐ走っていてもどこかユラユラしてます。
確かに先代のようにグラリと来ることはありませんし、ショックもありませんが、全体にどこか古臭い感じです。

走りに芯がありません。
足回りの取り付け剛性でしょうか?
ボディもモノコックの頼りなさと言うか、シャーシがしっかりしている安心感が伝わりません。
他が緩い先代の方がまだ相対的に芯を感じました。

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総合評価★★☆

 

乗る前はFFになったし、背も低くなったのでもっと新しい乗り味を期待していました。

マツダのMPVかエリシオンを少しゆったりしたぐらいの乗り味を期待していたのですが・・。
どうにも重くてシャキっとしません。
アルファード&ヴェルファイアより少しマシというレベルです。

2.5のノーマルなら★★★だったでしょう。

しかし、この3.5のライダーはどうもいけません。
なんだか極端ですがシボレーのアストロを思い出してしまいました。

パッケージも4WDも用意されるため、低床化といっても、2,3列目と順に斜めに高くなっています。

実はこのすぐ後にVWのシャランに乗ったのですが、これが素晴らしくフラットで綺麗に走ると感じました。
シャランは大きさもさほど変わりません。エンジンにいたっては1.4TSIです。
それでも比べる気にならないほどの差がありました。

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