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N ONE Premium Tourer Lパッケージ ホンダ 試乗 

なんだこの音と振動は!
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今回も「目指せWebCGよりも先のレポートを!」の勢いで、この1日に発売されたばかりの「ホンダN ONE」に乗ってみました。

ホンダのディーラーは日曜日ということもあって、まあ混んでましたね!そして担当してくれた営業マンは入社3週間という、クリクリの巻き髪に長い爪のまんまキャバクラ嬢風のお嬢さん(まあ嫌じゃないけど)でした。

あんまりいじめるのも可哀想なので、まずは簡単な質問をと思い「これ何気筒ですか?」って聞くと「えーとCVTです!」なんて答えるもんだから、もうクルマの話題は封印して試乗中は「家は近いの?」とかもっぱら世間話というかキャバクラトークに終始しました( ´▽`)

 

彼女もそういう話になるといきなり饒舌になってどんどん会話が進むクン。

それにしても香水キツくてよく上司に怒られないなあー、なんて感心しながらの試乗となりました(まあ嫌いじゃないけど)。。

 

スタイル★★★★
昨秋の東京モーターショーに参考出品された「Nコンセプト4」の市販モデルですね。
往年の「ホンダN360」のデザインをモチーフにしているのはビートルやMINI、FJクルーザーなどと同じ手法です。
モチーフとなった「N360」は、1967年に誕生したホンダ初の量産軽乗用車です。

 

それまでの常識を打ち破る高性能と、高いスペース効率、低価格で、大ヒットし今のホンダ4輪の礎を築いたといってもいいモデルですね。
さてN ONEのスタイルですが、うまく現代的に解釈されていると思います。

丸型のライトとグリルで往年のNを上手くイメージさせています。

 

男性が乗っても恥ずかしくないのは流石にホンダの作品と感じさせます。
前高は1610mmもありますが、ウエストラインを高く設定しているため、プロポーションは乗用車風でさほど高く見えません。

台形のフォルムに、最大限広げたホイールベースでトール系特有の不安定さとは無縁です。
またボディカラーが11色と豊富に用意されているのも国産車には珍しく楽しい設定となっていますね。

2トーンのカラーも選べるあたりもMINIのヒットを研究した跡が伺えます。
オプションも豊富でフロントグリルのデカールなど、楽しいドレスアップパーツが用意されています。

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内装★★★★
内装も軽とは思えないほど品質の高いものとなっています。

シート表皮は全車、抗菌タイプの「アレルクリーンシート」となっていますが、これの肌触りがよく高級感があります。

 

普通こうした抗菌加工などを施すとめっきり質感をう失ってしまうものが多いですが、これは並みの小型車よりも質感が高いです。
前席がベンチ式になっているのもいいですね。

左からの乗り降りが出来る事もそうですが、今回みたいに若い女性を乗せた時のドキドキ感が違います!
リアシートも広いですね。スタイルのところでも言いましたが、ハイト系に見えないのに乗り込むと頭上にはたっぷりとした空間があります。

またフィットよりも長いというホイールベースも効いて足元のスペースも文句無しです。

 

広すぎるN-BOXよりもリアシートの居心地はいいです。
ダッシュのデザインも上手いですね。

フロントグリルを意識したそれはちょっとレトロな感じもあって、Nらしいというかこのクルマに合っています。
また、ドアの開け閉めをするとこのクルマが軽のレベルを超えてプレミアムを目指していることが分かります。

しっかりとした感触はミラージャやマーチはもちろんフィットでも得られないものです。

 

エンジン★★
ここまで好印象でしたが、不思議なことにエンジンのホンダがこの項目で失点です!
試乗したのは「Tourer(ツアラー)」と呼ばれるターボエンジンを搭載したモデルでしたが、これがなんとも煩いのです!楽しいキャバクラトークを無粋に遮るではありませんか!
音質もただ「ガーガー」とアヒルのように低く唸るだけなので何もいいことはありません。

この印象に拍車をかけるのが、またまた滑りまくりのCVTです。

いくらパワーのあるエンジンを持ってきてもこのCVTで全てが台無しです。

ノイズが大きいだけに先に唸り始めるのが余計に気になります。

 

ホンダはいつまでこんなミッションで行くのでしょうか??
ターボで力があるのだからもっと低速で頑張って欲しいのですが、回転が容赦なく上がってしまい加速が付いていきません。

もちろん絶対値としては軽の割に速いのでしょうけど、感覚的には音と出来の悪いCVTのせいでその速さがまったく実感できません。

宝の持ち腐れです。これならNAでのんびり走る方がまだ精神的に健全です。

 

そして振動の大きさもかなり気になりました。

この3気筒はN-BOXと基本同じですが、N-BOXでは感じられなかった振動がこちらではかなり出ています。

マウントを固めたのでしょうか?それも嫌な振動が高回転になっても残ります。

 

例えば2気筒でもツインエアなどは初めにトコトコと楽しくまろやかな鼓動(振動ではない!)が伝わり、高回転では見事に「キーン」と最新のエンジンらしくバランスが取れます。

なので全く嫌ではないのですが、このエンジンの振動の質はそのノイズ同様、単なる悪材料でしかありません。

全くホンダらしくないというか、どうしちゃったのでしょうか?初期ロッド特有の洗練不足かもしれません。

 

足回り★★★
ここもらしくない部分です。

乗り心地は★★です。

 

確かにしっかり感があってそこそこフラットな感じも軽の常識を超えたホイールベースの長さを感じますが、いかんせん細かな振動が多すぎます。

モデル最大の15インチタイヤと、これも全く新車であったためのフリクションなどを考慮する必要があるかもしれませんが、それでも硬すぎます。

終始、体が揺さぶれられます。ノイズとともにこの乗り心地にプレミアムな感じはありません。

一方ハンドリングと安定性は★★★★です。

確かに飛ばせば軽を超えたしっかり感とその車高からすると素晴らしい安定感があります。

コーナーでのバランスも悪くありませんし、ステアリングフィールもN-BOXよりも遥かに饒舌です。

 

 

 

 

 

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総評★★
今回はかなりがっかりの試乗でした。

なかなかのデザインと質感、そしてセールスレディだったので乗る前はテンション高まりましたが、走り出した瞬間にそのノイズとCVT、乗り心地にやられました。

 

価格が高すぎるのも残念です。

今回市場したモデルは158万7750円(50円単位の車両本体価格って初めて見た)!という価格です。

 

開発者いわく「N360」からもっとも色濃く受け継いだのは、革新と先進の提案という「志」であると言われていました。

初代のNは確かにそれまでの軽の5割増というパワーと美事なデザイン&パッケージング、しかし低価格をも両立したから評価されたのです。

今のN ONEに価格のこだわりはありません。

 

確かに見た目はプレミアムな軽ですが、それにしては今の走りの仕上がりでは満足できません。

とても並みの軽の1.5倍のエクストラは払えません。

 

今回の試乗は他の媒体の情報が無い中での酷評でかなり責任を感じますが、私も1000台を超えるクルマを試乗してきた試乗オヤジです。

乗り味の印象に間違いはないと思っています。

 

結論としてこのクルマはしばし「待ち」ですね!おそらく1年ぐらいで見違えるように熟成されるのではないでしょうか?

その時はまたご報告させていただきたいと思います。

 

【スペック】全長×全幅×全高=3395×1475×1610mm/ホイールベース=2520mm/車重=1160kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3DOHC16バルブ(64ps/6000rpm、10.6kgm/2600rpm)/価格=158.775万円

(※この記事は2012年11月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約1年遅れで配信しています。)

 

 

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