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フィット 1.3G 4WD 5AT ホンダ 試乗

都会のちょい乗り用

フィット 1.3

 

 

北海道に行ってきました。新千歳、ニセコ、小樽、札幌を3泊4日で回る弾丸ツアーです。
その、お供が今回レンタカーで借りたフィットというわけです。

走行距離は600km!平均速度が高かったこともありますが、燃費はなんと14.5km/l 全開にする場面も多かったことや、4WD仕様&トルコンATとしてはなかなかのものだと思います。

 

それにしてもやっぱり北海道は広いですね。それに、皆けっこう飛ばすこと!飛ばすこと!
郊外のちょっとした道路だと80km/h以上で流れてるし、遅いクルマがいると皆ガンガン追い越しかけてます。健全です! 

緩やかなコーナーの続く道を100km/h以上でぶっ飛んで行く軽トラがいたり・・(健全です)。

夏の北海道は都会にはないドライビング天国です。

 

まあ、だからというか結論から言って、1.3 4WD 5AT仕様はパワーもハンドリングも安定性も物足りなかったわけですけどね。4WDということもパワーにはマイナスでしたね。

 

 

●概要

 

初代は2001年にロゴの後継としてデビューしました。2002年にはカローラから年間販売台数トップの座を奪いました。この2代目は2007年のデビューです。
例に漏れず、ボディは大きくなってミニミニバン的なクルマになってしまいました。

 

 

スタイル★★★

 

前作が大ヒットとあって一見キープコンセプトですが、サイズは3900(+70)×1695(+20)×1525(同)mmと全高以外それぞれ大きくなっています。フォルムもAピラーを120mmも前進させ、横から見るとミニバン張りのワンモーションのモノフォルムとなっています。

 

サイズが大きくなったことと、ベンツのAクラスにも似たフォルムとディテールは残念ですが、流石に大メーカーの基幹車種とあって完成度はなかなかのものです。

 

フィット 1.3
↑リアから見るとテールランプのカットとかAクラスに似てます。

 

内装★★★★

 

サイズが大きくなった分、居住性はたっぷりです。
ただシートは良くありません。
まず、座面が短く前部の上がり具合も足りません。ハイト調整が利かないのでブレーキングでお尻がずれます。

ランバーサポートもなく、1時間半ぐらいで背骨が痛くなりました。
リアもスペースはたっぷりしているのにやはり座面は短いです。
カタログの広々感とショールームの印象を演出するためでしょうが、こんな子供騙しはそろそろ止めてもらいたいものです。

 

ただ、デザインも質感もこのクラスとしてはなかなかのものです。子供っぽいハンドルは意見の分かれるところですが、カップホルダーの位置や小物入れの多さは実用車として評価されます。

また、シート表皮の質感や色使いも、ライバルのデミオはもちろん、上級のフリードよりも遥かにいいのはどうしたことでしょう? 

 

ただ、ドアを開けたときの感触とか、閉めた時の音などは「紙のクルマか!!」と思うほどペナペナです。
このあたりはポロのように、一生モノとして楽しめる感じはありません。

フィット 1.3
↑ブラックブルーのインテリアはなかなかの素材感です。

フィット 1.3
↑最近のレンタカーはETCまで付いているのですね!

 

エンジン★★

 

これは冒頭でも書きましたが、1.3リッター、100psでは全く物足りなかったですね。しかも4WDの重量やフリクションの面だけでなく、ミッションが通常のCVTから5ATになってしまうのが、致命傷です。

北海道の郊外は大体80キロぐらいで流れることが多いのですが、この時に少しでも坂道になるともう駄目です。速度を維持するのがやっとで、少しでも坂道がきつくなるとすぐにキックダウンです。

しかも、CVTと違ってその時のショックが大きい。

 

エンジンの音もフィールも1.5と違って楽しめるものではないので、これはいけません。
アイドリングでは非常に静かでスムーズですが、走り出すと「ブーン」とのん気な音を立てるだけです。ホンダエンジンに期待するサムシングはありません。

 

通常のFF&CVTなら都会で使うには十分と思っていたのですが、この1.3&4WD&5AT仕様は全く駄目でした。

北海道ではこのグレードが主力になるので、イメージが悪くならないうちに対策をした方がいいのではないでしょうか?

現状ならば1.5のマニュアル1.5RS 4WDを選ぶしかないですがこれは高価です。

 

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足回り★★

 

乗り心地は新型になってずっと快適になりました。
ブッシュのチューニングが上手く、北海道の荒れた路面でもむやみにハーシュネスを伝えません。ただロードノイズは大きいですね。燃費志向の安物のタイヤのせいもありますが・・。

 

ロールスピードも非常に良くチェックされていますが、ステアリングがいけません。センターが出ていなくて、直進を維持するのに気を使います。ちょっとしたギャップで常に修正が必要になります。 小型車でもボルボのV30など、安楽なクルマもありますから、直進性はもう少しがんばって欲しいです。直進性の良し悪しは、特に北海道では疲れを左右するので大変重要です。

 

また、路面のフィールを伝えないためか、コーナーの曲率にリズムが合いません。大きなコーナーでは、出来るだけ一発で、しかも一定の舵角に保ちたいのですが、常に途中で修正が必要になります。

 町中では便利なミニバン的に高い視点のポジションも、こうしたステージでは腰高な不安感しかありません。ミニバンのように高いなら高いで諦めもつくしそうしたドライブになるのですが、クルマの性格同様にちょっと中途半端に感じました。

 

このあたりは先代のシュアなハンドリングが懐かしくなります。
乗り心地とのトレードオフというには少し代償が大きく感じました。

 

 

総合評価★★

 

まあ、今回は北海道という特殊なステージのためか評価が辛くなってしまったかもしれません。
パワーとフィールの無い1.3にハイギアードな5ATでしかも4WDでしたから・・。

その4WDにしてもフルタイムではなく、オンデマンドの生活4駆ですから常時安定性に寄与するわけでもありません。

 

このクラスで北海道でレンタカーを借りるなら、デミオの方がハッキリ楽しめますね。
カー・オブ・ザ・イヤーを分けた2車ですが、フィットはスペースも広く乗り心地も快適なので「都会のちょい乗り用」、デミオはハンドリングの楽しさで「郊外のドライブ用」といった感じです。

 

 

フィット 1.3
↑昼食のジンギスカンです。

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↑海鮮&焼き肉食べ放題の店に行きました。大阪ではあり得ない安さと旨さ!

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↑ウニは8月までなのでシーズンオフでしたが、この店は海水ウニといって9月中は生簀にしてあったので最高でした。

 

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