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アウトランダー 24G ナビパッケージ 三菱

CVTが意外に良かったです

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10月にデビューした2代目です。今回のフルチェンジのポイントは3つ、「内外装の質感向上」「安全装備の充実」「環境性能アップ」という事です。

中でも注目は「e-Assist」と呼ばれる複合安全装置ですね。これは「レーダークルーズコントロールシステム(ACC)」「衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)」
「車線逸脱警報システム(LDW)」の3機能で構成されます。

 

長距離運転をしている時、あるいは夜間や悪天候によって視界の良くない時など、事故の起こりやすい状況下で、ドライバーの安全な走りを補助することを目的としています。

居眠りや渋滞時のうっかりなどはどんなベテランドライバーでも犯しがちなミスですからこういうアシストは嬉しいですね。

価格も10万弱ですから非常にいい装備だと思います。

アイサイトなどもそうですが、こういう装備は将来ABSなどと同様、ほとんどのクルマで標準になっていく事でしょう。

 

スタイル★★★☆

全長4655mm、全幅1800mm、全高1680mmというボディーサイズは先代とほとんど変わりません。

2670mmのホイールベースも同寸ですね。無用に拡大しなかったのは朗報です。

3列シートでCR-Vやエクストレイル並みというのが、このクルマのポイントですから。

フロントはすっきりとした醤油顔になりました。

できるだけ大きく見せたいデザインの多いSUVにあってコレはいい感じです。

 

つまり大型のヘッドランプで左右への広がりを強調しないデザインですが、SUV特有の威圧感がなく知的な感じすら受けます。

ちょっと銀縁眼鏡のサラリーマン的ではありますが。。

 

リアも薄いハの字型のリアコンビネーションライトが、サイドのキャラクターラインにつながって、安定感を表現しています。

全体的にプレーンで直線的で明快な造形です。

Cd値もSUVとしてはかなり優秀で0.33となっています。

 

内装★★

インテリアでも上質感の表現がテーマとされているはずですが、ここで頑張ったのはダッシュボードだけですね。

確かにダッシュは先代のプラスチックお化けから脱しています。

上面には本革の風合いが表現されたソフトパッドが用いられていますし、シルバーのアクセントトリムもそれなりの効果を発揮しています。

 

ただシートは最悪ですね。サイズも不足していますし、前部が少し下がり気味(調整できない)なのでブレーキング時に腿で支えるのに苦労します。

クッションも短調ですぐに疲れの出そうなタイプです。

 

しかも内装色は黒一色!夢を売るSUVがこれでは全く興味が湧きません。

デザインも誰が書いてもというか、子供が書いてもコレになるのではというぐらい当たり前のど真ん中です。

平凡にも程があります。

 

素材も何でこんなに安っぽいのかと不思議になるほどのモノがわざわざ選ばれている感じです。

せめてCR-V並みのモケットとか、どうにかならなかったのでしょうか?300万を超えるクルマのシートとはとても思えません。

広さですがセカンドシートは十分ですが、サードシートは頭がつかえますね。
シート幅は先代比12センチも広がっているのに惜しいですね、あと3センチほどのクリアランス、どうにかならなかったのでしょうか?

 

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エンジン★★★

私このくらいのサイズのSUV好きなので、先代がデビューした時にもすぐに試乗に出かけたのですが、件のCVTがズルズルで早々に興味を失ってしまったのですね。

ところが今回は意外にもCVTのチューニングが良く、さほど気になりませんでした。

 

これまでCVTにはスバル(リニアトロニック)やマツダ(スカイアクティブ)にもさんざん裏切られてきたので、今回もあまり期待していなかっただけに意外でした。

2.4Lしか乗っていませんが、少なくともこの2.4エンジンにはよくマッチしているようで、低回転からちゃんと速度が付いてきます。

加速時に回転が上がり過ぎる事もなく、音量がさほど大きくならないのも美点です。

つまりCVTの嫌なスリップ感をうまく押さえ込んでいます。

 

エンジンは2リッター(150ps、19.4kgm)と2.4リッター(169ps、22.4kgm)の2種です。

今回試乗した2.4リッター直4“新MIVEC”エンジンは連続可変バルブリフト機構を採用しています。

アイドリングストップももちろん標準で、システムは音も振動もレベルにありました。

 

パワーも必要にして十分。エコモードでもさほど落差が少なく普通に使えるのも美点です。

ちなみにステアリングパドルは6速に区切られています。

また楽しみなのは2013年初め(1月)にプラグインハイブリッド仕様が追加されることです。

これは大容量のリチウムイオンバッテリー&強力なモーターを備えEVで走る領域を広げ、リッター61km/l航続距離880km以上という半EV的なハイブリッドです。

アウトランダーという実用性の高いボディと組み合わされることでかなり魅力的なエコカーになるのではないでしょうか?

 

足回り★★★★

駆動方式は2リッターがFF、2.4リッターが4WDです。

4WDシステムは前後間に電子制御多板クラッチを置くタイプで、ベースとなる4WDシステムに大きな変更はありませんが、モードは少し変わりました。

「4WDAUTO」「4WD LOCK」そしてこれまでのFFモードに代わって「4WD ECO」が採用されました。

これは、できるだけFFで走るFF優先の「4WD AUTO」です。

 

またオプションでS-AWC(8万4000円)が採用されました。S-AWCとは「SuperAll Wheel Control」の略で、旋回性や直進の安定性を上げるシステムのこと。
AFD(アクティブフロントデフ)を介してフロント左右輪のトルク分配を加減、ヨー(回ろうとする力)をコントロールします。

また電子制御パワーステアリングやブレーキとの協調制御によって安定したコーナリングを発揮する、高度なアクティブ4WDシステムです。

 

説明が長くなってしまいました。

乗り心地はかなりいいです。しっかりとしたボディと相まってどんな場面でも直接的なショックは伝えません。

ステアリングも嫌な振動も伝わりませんし、フィールも自然です。

今回の試乗車にS-AWCのオプションは付いていませんでしたが、コーナリングも自然でロールスピードもよくチェックされていました。

欲を言えば例えばプジョー3008のように更なるフラット感は欲しいところですが、現状でも不満はありません。

 

 

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総評★★★☆

アウトランダーは手頃なサイズのSUVで、佇まいも威圧感がなく、かなり好印象でした。

走りも乗り心地もいいし、何よりCVTが随分うまくチューニングされています。

 

残念なのはやはり内装ですね。

ここでかなり損をしています。

せっかく綺麗な顔をしているのに服装がダサい女子ではありませんが、気持ちが萎えてしまいます。

このあたりは輸入車にかないません。先のプジョー3008やフォードクーガなど、どれも魅力的です。

価格差以上の満足感があるのではないでしょうか?スタイルは結構キャラクタブルな感じもあるので、そこそこ売れそうな気もしますが、「使って心地いい道具」の域には達していないと思います。

 

【スペック】全長×全幅×全高=4655×1800×1680mm/ホイールベース=2670mm/車重=1540kg/駆動方式=4WD/2.4リッター直4SOHC16バルブ(169ps/6000rpm、22.4kgm/4200rpm)/燃費=14.0km/リッター(JC08モード)/価格=310万円(テスト車=318万4000円

 

(※この記事は2012年11月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約1年遅れで配信しています。)

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