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BMW 320i グランツーリスモ 試乗

BMW 320i グランツーリスモ 試乗
失ったものは少なくない!

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このところいいクルマ続きだった事もありで褒めちぎっていたものですから、読者の方から“もっと辛口で”とお叱りを受けました。

まあいいものをわざわざ悪いとは言えないのでなんともなのですが、今回は大丈夫です?

 

BMWは久しぶりですね。Vol.101でX3 xDrive20dブルーパフォーマンスを取り上げて以来ですから久しぶりですね。その時もちょっと評価低いですね?

まあBMWは期待値が高いからか並みの出来ならどうしても評価が厳しくなります。

 

その分高いわけですから仕方ないですよね?

この3のGT(グランツーリスモ)は2013年3月のジュネーブショーのデビューですね。

5のGTが08年ですから5年遅れての登場です。5のGTがそれほど売れていないのに追加したのはサイズからして中国市場に投入した3のロングボディーを活かしたかったということもあるかもしれません。

 

スタイル★★☆

 

外形寸法は全長4824×全幅1828×全高1508mm、全長は200mm、全高は81mm、ホイールベースは110mmも長い2920mm!中国市場専用車の「3シリーズ ロング」用ですね。

このディメンションですとデザインはどうしてもかっこ良くはなりませんね!妙に腰高で中途半端な印象です。

 

ワゴンともSUVとも付かないそのカタチに私たちの目が慣れていないせいもありますが、どうしても違和感というか自分の中でセグメントしきれない不安感、しっくりこない感を感じてしまいます。

それでもそこはBMWですからどうにかスポーティーに見せようと努力はしています。
例えばフロントフェンダーにはホイールハウスに流れ込んだ空気を抜き、ホイール周辺の乱流を整える“エア

ブリーザー”なるダクトが設けられています。

またテールゲートの後端には、BMWモデルとしては初めての試みとなるアクティブリアスポイラーが備わります。

これは車速が110km/hを超えると自動で上昇し、70km/hを下回ると収納されるというもので、事実上日本の速度域では機能しないものですが、そこは言うのは無しよという事で・・。ちなみにCd値は0.29です。

いいのはセダンなどとは異なり、サッシュレスドアが採用されていることでしょうか?高いポジションとともに乗り降りはしやすくなっています。

 

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内装★★★☆

 

前席のシートポジションは59mm高くなっています。

リフターを使えばセダンとさほど変わらないポジションまで下げる事もできますが、そうすると81mm高い車高に合わせてセットされたダッシュやポジションに無理が出ます。

 

ホイールベースは110mm延長されています。結果、後席のレッグスペースは70mm拡大され5シリーズ以上の広さを誇りますが、後席のシートバックの形状が畳んだ時の収まりを重視したために平板で、見た目や座った時の居心地は良くありません。

 

広いからといってこれをショーファーに使うのはやめた方がいいでしょう。

トランクは通常時は520リッター、最大で1600リッター!と広大です。ちなみにこれは現行5シリーズセダンのトランク容量と同じ。

通常の3シリーズセダンは480リッターですからトランクもかなり広くなっています。

 

 

エンジン・ミッション★★★★

 

GTには335iもありますが、今回試乗したのは4気筒の320iです。スペックはお馴染み2リッター直4ターボで184psと27.5kgm、アイドルストップが標準で燃費はJC08モード燃費は15.0km/リッターと150kgセダンと比べ重くなっているので1.6km/リッターのダウンとなっています。

 

それにしても相変わらずこのエンジンとZFの8ATのコンビはいいですね!表情が豊かで4気筒とは思えないほどの上質感があります。

BMW特有の細かくピッチを積み上げて行くかのような精緻な回転感と加速感はドライブを知的で官能的なものに変えてくれます。

335iの6気筒ももちろんいいですが、この非力な?320iのエンジンをある程度回して走る楽しみも捨てがたいものがあります。
このボディにはこのぐらいのエンジンがあっていると思います。

 

 

足回り★★☆

 

一方、迷いが感じられるのはこの部分ですね。ここはBMWのエンジニアもセットに苦労した感が伺えます。

335iのMスポならもっと割り切ったセットなのでしょうが、この320iGTではセダンの機敏さもしなやかさもありません。

残念ながらその車高を担保するために乗り心地は荒く車体フロアの微振動も感じられます。

昨今履き馴らしたと思われたランフラットの荒さもこのクルマでは如実に感じます。

明らかにセダンやクーペに対して乗り心地もハンドリングも劣ります。

 

電動パワステのフィールがぬるいのもBMWとしてはありえないです。ハンドルが軽くコーナー入り口では初期ロールスピードの早さもあって少し気を遣います。
定常に入ってしまえばそこはBMWですから前後バランスの良さから安心感もあるのですが、その領域は決して広くありません。

それはスポーツモードにしても基本変わりません。多少姿勢変化が抑えられますが、ステアリングフィールが変わることは無く安心感が増すわけではありません。
もちろん乗り心地はいっそう荒くなります。

 

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で、失った部分はどこなのか?端的に言って乗り心地とハンドリングですね。セダンとの落差が大きい気がします。
残念ながらその車高を担保するために乗り心地は荒く車体フロアの微振動も感じられます。

昨今履き馴らしたと思われたランフラットの荒さもこのクルマでは如実に感じます。

明らかにセダンやクーペに対して乗り心地もハンドリングも劣ると感じました。。

 

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