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RCZ 6AT 試乗 プジョー 

乗り心地の良さに驚く!
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コンセプトカーのスタイルに驚いたのは2007年9月のフランクフルトモーターショーの事ですね。

ほぼそのままのスタイルで出て、プジョー好きのオヤジとしては前々から気になっていたので近所のディーラーに入荷したのを機に早速試してみました。
  

スタイル★★★★★

 

久しぶりに格好だけで衝動買いしそうになるクルマですね。

どこから見てもカッコイイですが特に斜め後ろから追走した時のアピアランスは地を這うが如し、リアフェンダーが大きく盛り上がっている事もあって、野獣が後ろ足に力を溜め、今にも襲いかかろうとしているかのような躍動感があります。

 

プロポーションは非常に近代的で単なるウェッジシェイプで済ませていないのがいいです。

フロントは左右フェンダーを盛り上げつつ、短くまとめたかと思うと、キャビンは大きく丸いアーチを描くアルミ製パネルを貼り、そこに古典的でロマンチックな「ダブルバブルルーフ」を被せています。

 

この小さなキャビンでだけで全体が引き締められ、スポーツカーに相応しい緊張感を与えます。

さらに後半では再び大きく盛り上がったリアフェンダーでまとめています。

古典的なクーペの文法とは逆にキャビンをできる限り前方に寄せ斬新さをアピールしています。

 

ちなみにルーフからリアウィンドウに連なるダブルバブルは、アバルトのダブルバブルなど過去にモチーフを求めたものではなく、2009年のルマン24時間を制した「プジョー908HDi FAP」によるとのことです。

確かにこのミッドシップ車のような「キャブフォワード・ロングデッキ」のプロポーションはエリーゼやアウディR8にも似て古典的な解釈はありません。

ちなみにこの複雑な造形は量産ラインに乗せられないのか、生産はオーストリアのマグナ・シュタイア社が担当しています。

 

 

内装★★★★

 

内装は外観ほどの斬新なデザインはありませんが、質感は非常に高く満足のいくものです。

ダッシュボードには、本皮と見違わんばかりの質感を持つ新素材の「プジョー・テクノテップ」という合皮が採用されています。

 

また受注オプションの「インテグラルレザー・パック」仕様では、ここがシートと同じナッパレザーとなります。

また308では3連となっていたエアコンの吹き出し口は、RCZでは真ん中をセンスのいいアナログ時計とするなど、スペシャルな演出もあります。
ウインドウが大きいためポジションは低いですが、閉所感もありません。
リアシートは86と同程度で大人は頭を傾げなくてはなりません。

ダブルバブルは見掛けだけで、内側までえぐられていないのは少し残念です。

 

 

エンジン・ミッション★★★★

 

エンジンはBMW・MINIのクーパーSなどでもおなじみの1.6リッター直4・直噴ターボです。

6AT車と6MT車でスペックは異なります。

今回乗ったATは308シリーズや3008と同じ156ps&24.5kgm、MTは200ps&28.1kgmです。
パワーフィールはフラット型ですが力は十分です。

ミッションの効率もよく嫌なスリップ感はありません。

 

排気音の演出もあって発進から力強く、ATでも楽しめますが、残念なのはオプションでもパドルが付かない事です。

これがあればAT仕様を街の足にするのもいいなと思ったのですが・・。

MTの200psは少しトルクの山が明確になる他、高回転での抜けるような排気音の演出も寄り明確なので私ならやはり6MTを選びます。

 

 

足回り★★★★★

 

ココも驚きです。

私は昔からプジョーの乗り味が好きなのですが、中でもこれは高級な乗り心地を持っています。

タイヤサイズは6AT車が235/45R18、6MT車では235/40R19です。

 

クルマ好きな人でWebCGなどをチェックしている人はご存知かもしれませんが、実は2010年にデビューした頃、このクルマのAT仕様の乗り心地の評判は良くありませんでした。

何故かMTの方がスッキリしている上に当たりも柔らかいというのです。

 

ところが今回乗ったATでははっきりと良くなっているではありませんか!早速改良されたのでしょう。

プジョー特有の非常にまろやかな当たりと強靭な芯の強さを併せ持つ、見事な乗り味に変化しています。

もちろんコーナリングも最高です。ボンネットはアルミ製です。

 

またこのディメンションですから想像はしていましたが、実に気持ちのいいハンドリングを持っています。

とにかく多少速いスピードでコーナーに突っ込んでもあっさりと回ってしまいます。

 

しかもその時の揺れの少なさ、安定性の良さときたら308の比ではありません。

常に少々早いペースで走る人にとってスポーツカーが快適なのはこのハンドリングと乗り心地のバランスにあります。

その意味でこのRCZは間違いなく値段以上に快適な1台と言えます。

 

 

総評★★★★☆

 

久々の高得点です。

このメルマガのコンセプトに反していますが、イイものは仕方ありません。

 

パドルシフトが無い事以外ほぼ文句なしなのです。MT仕様なら5つ星です。

業界にファンが多いのも頷けます。

これほどのクルマが400万ほどで買えるなら安いものです。

86に300強出すならこっちの方が大人っぽいし、飽きないと思います。

オプションが豊富で色や内装に凝れるのも楽しいですね。

久しぶりに新車で欲しくなる一台でした。
 

スペック:全長×全幅×全高=4290×1845×1360mm/ホイールベース=2610mm/車重=1350kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブターボ(156ps/6000rpm、24.5kgm/1400-3500rpm)/価格=399万円

(※この記事は2012年4月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約1年遅れで配信しています。)

 

 

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