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パサート ヴァリアント ハイライン 試乗 VW

お買い得なれどVWはやはり小さい方が上手いかな?
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そういえば長い間、VWに乗っていなかったなあと思い立ち、VWディーラーへ直行。

  • ダウンサイジングの極みともいえる1.4Lシングルチャージャー(ターボ)に大きめのワゴンボディの組み合わせを試してみたくなり、パサートを選びました。パサートは昨年、2006年以来のフルチェンジをして7代目になりましたが乗っていませんでした。同じエンジンのシャランは以前に乗って世界最高のミニバンとの確証を得ていたのでかなり期待して試乗しました。

     

    さらに今回はレポートをより正確にするために、セダンとワゴン(ヴァリアント)コンフォートラインとハイラインの計3台を乗り比べてみました。

     

     

    スタイル★★★★

    このスッキリ端麗な味はベンツやBMWには出せません、いい感じにさりげなく枯れています。

    その点、セダンはリアピラーやテールのコンビネーションに少々色気を感じるので“らしく”ありません。

    ヴァリアントがお勧めです。
     
    ストレート基調になったワルター・ダ・シルヴァの顔にヴァリアントの直線的なサイドラインは良く合います。

    丸みを帯びたゴルフよりも新しさを感じます。

    それにして、ももう誰が見ても真面目なスタイルです。

    一流企業のビジネスマンが着るグレーのスーツです。

     

    決して嫌悪感を与える要素はありませんがお洒落な要素もありません。

    まあそれがパサートのポジショニングと言うものです。

     

     

    内装★★★★

    内装もいいです。

    コンフォートラインは相変わらず地味なグレーで少々寂しいですが、50万円高くなるハイラインはVWの中でも高級なナッパレザーが使用されます。

    デザインは座面と背もたれにボーダーライン入りのインサートを施した、パサート伝統のシートですが、素材が非常にいいので座り心地も良く、質感も素晴らしいです。

    この革はBMWの3やベンツのC、さらに身内のA4よりもいいのではないかと思うほどの質感です。

    ティグアンよりも良くトゥアレグ辺りと肩を並べる革ではないでしょうか。

    ステアリングの革の質感も同様にしっとりとしていてイイです。

     

    高級車でもたまにこれ革か?と思うほどに硬い革を使うクルマもありますが、パサートのそれは触った瞬間に手に馴染みます。

    ウッドパネルは色もデザインも見飽きたものですが、本物を使っているだけあって高級感はあります。

    リアシートは文句なしに広いです。

    ゴルフから乗り換えるとやはりいいなと思えます。

    また荷室は座面を起こせばフラットになります。

    奥行きもカーペットの上だけで175cmあり、より大柄なあのボルボV70よりも長いと言えばこのクルマの実用性の高さが分かると思います。

     

    星が1つ欠けるのはただただ地味なデザインである事(オプションでブラウンのレザーを選べば少し明るくなります。

    本国にあるバッファロー色があれば尚良いのですが・・)と、運転席の乗り降りでももの部分にサイドサポートのフレームが当たり少し痛いのがマイナスです(特にコンフォートライン)。

    これはゴルフにも共通する問題です。

    何故改良されないのか不思議です。

     

     

    エンジン・ミッション★★★★☆

    今回のトピックがココですね。

    これまでの2リッター/1.8リッターから1.4リッターに変更されました。

    122psの直噴ターボはゴルフのコンフォートライン用と同じシングルチャージャーです。

    これにブルーモーションと呼ばれるアイドリングストップ機構と回生ブレーキシステム(ブレーキを踏むとオルタネーターを介してバッテリーをチャージする)が標準装備されています。

     

    これにより10・15モード燃費(18.4km/リッター)!これはDセグ輸入車ナンバーワンはもちろん、「ゴルフ コンフォートライン」(16.4km/リッター)よりもイイという逆転現象さえ起こしています。

    まあ、アイドルストップの恩恵が大なので郊外での実用燃費は逆転すると思いますが。

    それにしても見事なトルク特性です。

     

    シャランの時と同様ですが、超スムーズ&ダイレクトな7速DSGと相まって全くパワー不足を感じさせません。

    スタートは“ブロローン”と自動車らしい音をしかし控えめに出して力強く発進します。

    中間加速も意外に軽快で気持ちのいい加速をします。

     

    もちろんそこからさらに強く踏んでもストッパーに当たるだけで何も変わりませんがこれはこれで諦めもつくと言うか、清々しささえ感じます。

    アイドリングストップのマナーもいい方です。

    実に洗練され、そして自動車らしい音とフィールを持った楽しめるエンジンです。

    正直言ってほとんどのハイブリッドよりも遥かに楽しい省燃費エンジンです。

     

     

    足回り★★★★

    ここはコンフォートラインとハイラインで若干の差があります。

    1位インチサイズダウンされるコンフォートラインは少ししっかり感に欠けます。

    国産車並みとは言いませんが少しボディコントロールにゆるさが残りますのでドイツ車と言うかVW特有のスッキリ感を期待すると裏切られるかもしれません。

    その点ハイラインはちょうどいい塩梅です。

     

    サイズなりのゆったり感としっかり感が絶妙にブレンドされ、確かにゴルフよりも高級車に乗っている感じを与えてくれます。

    セダンとヴァリアントの差は僅かですが、やはり音と剛性に現れていました。

    セダンの方が少しいいです。

    しかしその差はほんの僅かなので私ならスタイルと実用性でワゴンを取ります(差段なら他のクルマを選びたくなってしまう?)。

     

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総評★★★★

  • それにしてパサートとかボーラ(古!)って玄人好みのクルマですよね!普通はゴルフに行くしこのクラスならベンツやBMWに行ってしまう人が多いと思います。

     

    しかも今回は1.4L、1本(夏に2.0のクロス風4モーションが出ますが)になって最新モードのダウンサイジングターボを理解する人のみが選ぶと言う意味でも通っぽいです。

    走り味もハイラインは確かにスッキリ最新VWのいい面を持っていました。

     

    しかしやはりちょっと薄味というかゴルフに感じるクラスを超えた圧倒的な走りのクオリティを感じるまでには至りませんでした。

    ただこれが国産なら間違いなく5つ★の出来です。

    ゴルフより静かでゆったりしているので、飛ばさない人にはいいでしょう。

    で も今や価格を超え世界最高の名車を連発するVWにあってははっきり言って少し見劣りします。

     

    まあ、内外装の品質感の割りに100万ほど安く感じられるのは素晴らしいと思います。

    コンフォートラインならゴルフのハイライン(ツインチャージャーですが)とさほど変わりません。

    ウーン、あと一押し響かないのは、やはりボディの剛性感でしょうか、あと1味、コクが加われば間違いなくいいクルマになると思います。 

     

     

    スペック:全長×全幅×全高=4785×1820×1530mm/ホイールベース=2710mm/車重=1470kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブターボ(122ps/5000rpm、20.4kgm/1500-4000rpm)/価格=396万円

 

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