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プリウス トヨタ 試乗

独特のフィールを愉しむ
トヨタ プリウス



そろそろ次期型の噂も出始めたプリウスですが、ちょっと乗る機会がありましたのでご報告です。
久々に乗るとやっぱり楽しいですね。

この音もなく「プシュー」っと風船が膨らむように加速する感覚や、回生ブレーキから電気がバッテリーに蓄えられていく様子が分かるモニター、極短に抵抗感の少ない走行フィールはやはりこのクルマ独特のものがあります。

概要 

「21世紀に間に合いました」のコピーで1997年に登場した世界初の量産ハイブリッド乗用車がプリウスです。
この2代目は2003年にフルチェンジされ、2005年にマイナーを受けています。

↓初代プリウス
トヨタ プリウス

初代に比べると、アメリカ市場をにらみボディが拡大されたことが2代目の特徴で、全長で135mm延長、全幅も30mm広げられ、“3ナンバーサイズ”となってしまいました。

それでも、登場から10年を経ていまだ世界にライバルのいない孤高の存在です。

 

1バレル100ドルを超える原油高と、CO2排出量の少なさからその価値はますます高まっています。

これまで、日本のクルマがここまでの技術的アドバンスを得た例はありませんでしたが、プリウスは世界の自動車史に堂々と名を刻むことの許される貴重な日本車の1台です。

 

 

スタイル★★★★ 

 

初代はトヨタの序列からハッキリと外れた、実に先進的なデザインでした。

プリウスの価値を理解するインテリにだけに分かればいいという割り切りから生まれたデザインは5つ★に値するものでした。

この2代目もカローラなどに比べるともちろんインターナショナルですが、初代ほどのインパクトはありません。

それでもこのスタイルは、空気抵抗係数0.26というトップレベルの値を得ることによって低燃費というプリウス本来の目的は得ています。

その空気抵抗とラゲッジスペースのために高く採られたリアゲートも、後ろの上部はガラスとなっていて後方視界も確保してあることも実用性を重視するトヨタ流です。
 
しかし、プリウスの持つエンジニアリングの先進性に比べるとちょっと物足りないスタイルです。

またこういうクルマはプレステッジカーからの乗り換えも多く、クラスレスな演出やハイブリッドならではのサムシングも必要だと思います。
それでもトヨタにしては珍しく、デビュー後5年を経てなおそこそこのフレッシュ感を保っていることに免じて★4つです。

トヨタ プリウス


内装★★★★

 

インストルメント・パネルも新しいテイストになっています。スピードはデジタルで、かなり奥の方にあるので運転中の視点の移動が少なくすみ見やすいですね。
コントロール類もユニークです。エンジンの始動はボタン、シフトはコンソールから生えた小さなバイワイアのステックで行います。
エンジン・ブレーキの作動もワンタッチです。

情報の表示はセンターのパネルで一括しています。

ナビ、TV、オーディオ、空調などは画面を切り替えて行うタイプ、オーディオや空調など、よく使う機能のスイッチはステアリングにもあります。
プリウスのこうしたアプリケーションは今やトヨタの標準となっていますが、こうした先進技術が試されるのもそれを理解するユーザーが想定されるプリウスの役割です。

ただホーンは使いにくいですね。無音ゆえ歩行者が接近に気づかないことが多いのです。ここで本当は軽く「ピッ」っとやりたいところなのですが、コントロールが難しく「ビー」と大きく鳴ってしまうことが多く、歩行者を驚かしてしまったり嫌な顔をされたりします。

前から思っていたのですが、特にこういうクルマは専用のスイッチを別に設けるべきだと思います。とっさの時のホーンと、歩行者やイヌ? への合図のための優しい音質のホーン。
地球に優しいだけではなく人にも優しくというのが本当のエコカーではないでしょうか?

キャビンの居住性はその空力を重視したスタイリングの弊害で、特にリアのヘッド・クリアランスがきついですね。

シートははアルカンターラというバックスキンのような触り心地のいいものが使用されています。

ただし、汚れやすく耐久性も十分ではありません。

シンプルで清潔なキャビンですが、シートのデザインにはメカやインパネほどの新しさはありません。またマイナー以前はドアの内張りなどがプラスチッキーで安っぽいのが気になりましたが、マイナー後はかなり良くなりました。

そして、不思議な事に試乗車は何故かあの独特の新幹線の香りがしました。

まさかハイブリットの洒落ではないでしょうが・・・?
トヨタ プリウス


エンジン★★★★★

パワートレインは、1.5リッター直4エンジン77psと、68psの出力を得る電気モーターを組み合わせです。

乗り味は特に違和感はありません。

エンジンとモーターの切り替えは随時行われますが、その制御は余りにスムーズで、いつエンジンがアシストしたのかはほとんど気づかないほどです。

この洗練性はレクサスやエスティマもそうですが、間違いなく世界一です。

世界のハイブリットのベンチマークです。

パワーも十分で、街中では不満もありません。

軽いステアリングと音もなく膨張するトルクで加速する感じは、初めて電動アシスト付きの自転車に乗ったときのように妙な快感があります。

そして驚くべきはその燃費です。

当日は京都-大阪間を往復したのですが、結局燃料系の針は動かなかったのです! 

距離を走る僕としてはガソリン代が助かるのはもちろんですが、スタンドに行く手間も省けるのも本当にありがたいです。

ちなみにカタログ値はなんと10.15モード35.5km/lです!

トヨタ プリウス


足回り★★★

 

乗り心地もスムーズですし、ハンドリングも街中では快適です。

交差点でも視点が高い割りに4つ足が良く踏ん張った感じで、嫌なロール感なくすんなり回ってくれます。

 

最近、個人タクシーでもプリウスを使っている人も多く何度か乗りましたが、後席の乗り心地は先のヘッドクリアランスの件を除けば、無駄な揺れが少なく快適でした。
省燃費タイヤの「コツコツ」と来るトレッドの当たりの固さ(エンジン音が無いので強調されてしまう面もありますがと、もう少しフラット感があれば完璧ですが、少なくともクラウン・コンフォートやクルーといったタクシー仕様の「フニャフニャ」の乗り心地&交差点での大袈裟なロールに比べれば遥かに爽快です。
 
一方、欠点としては高速がしんどいです。

パワーは十分なのですが、安定性が問題です。

メカニカルな部分での直進性などはしっかり出ていますが、いかんせんステアリングが軽すぎてふらつきます。

これはトヨタに共通する欠点ですが、重量感と安定性の出し方はもっとがんばって欲しいです。

省燃費タイヤの細さや軽さは言い訳にはなりません。

 

フランスの小型車などはプリウスより小さいクルマでも抜群の高速安定性を示します。

安定性の欠如は街中の狭い路での追い越しや、すれ違いの際にも安心感の違いとなって現れます。

だ逆にこのクルマの弱点はそれぐらいです。

このクルマを買ったら真っ先に手を入れたい部分です。

トヨタ プリウス


総合評価★★★★

信号待ちでは通常エンジンが止まっているので正に無音です。

この静粛性はいいオーディオを与えてやりたくなります。

またモーターの状態で、この春先の気候のいい日に、緑豊かな山の中などを走っていると本当に気持ちがいいです。

きれいな空気を汚さずに済むし、滑るような走行感は自転車に乗っているようで、口笛の一つも吹きたくなる気分です。

鳥のさえずりさえ聞こえてきそうです。

ハイブリットでオープンが出たらきっともっと新しいドライビングの楽しみが味わえるのではないでしょうか?
アイドル時は排気ガスの匂いもありません。このプリウスもせめて大きなグラスルーフなどの設定も期待されます。

プリウスにはこれまでの価値観でいうところの刺激的なフィールはありません。

いいエンジンの音、強力な加速感、驚くほどの高速安定性などもありません。

その代わり今までとは違う知的な愉しみは満載です。

無音の加速を愉しむ、超低燃費を愉しむ、エンジンのアシストや回生ブレーキといったメカニズムのコンビネーションを愉しむ、好きな場所に止めてゆっくり景色を愉しむ・・・。
 
プリウスはこれまでクルマに興味のなかった人の知的好奇心をも刺激するかもしれません。

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