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パッソ セッテ G 4AT トヨタ 試乗

もしや最良のトヨタ車?

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小さな3列シートの実用車がトヨタから発売されました。
ホンダフリードの好調なセールスに触発されたのでしょうか?

フリードよりもさらに安く仕上げてきました。
さあさあ、パッソよりもかなり立派なボディです。

乗り味はどうでしょうか?

●概要

ダイハツ、ブーンルミナスとの兄弟車ですね。

ダイハツは軽自動車からの乗換えを、トヨタはフリードに対抗する小型3列シート車の需要にこたえたものです。

パワートレインは1,5リッター&4ATでFFと生活4駆のラインです。グレードはXと豪華なG、スポーティーなXという構成です。
ちなみにセッテとはイタリア語で7の意味です。

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スタイル★★★★

トヨタ車としては実にまっとうなスタイルです。

何の飾り気もないですがプロポーションはバランスが良く、飽きのこないものです。
全幅は1695mmでフリードと同じですが、全長と全高は少しずつ小さくなっています。

フリードのようなバタ臭さはないですが、ディテールは現代的に処理され万人向けです。クラスは違いますが輸入車ではフォードのC-MAXを髣髴させるケレン味の無さです。

内装★★★★
内装がこれまたいいのです!

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フロントのベンチシートは使いやすく、クッションのコシもまずまずです。
シンプルなダッシュボードの造形やトヨタ車としては異例に品の良いシートの色使い&マテリアルはかなり気に入ってしまいました。

エンジン★★★★

エンジンもまったく嫌な所がありません。

もちろん感動するところもありませんがこのクラスの実用車にそんなことを求めるのはお門違いというものです。とにかく動力性能は十分でATもスムーズそのものです。静粛性もそれなりですが音質は嫌ではありません。

ただひとつ運転席側のドアミラーから60キロ程度で風きり音が鳴っていたのが気なりました。

こんな低い速度でしかも運転席側だけというのが解せないのですが、たまたま角度が悪かったのでしょうか?

足回り★★★★

これまた4つ★です。

乗り心地は単にソフトではなく非常に良かったです。

安定性やステアリングフィールもトヨタ車としてはこれまた異例に信頼に足るものでした。

背が高すぎないのも安定性の貢献しています。

視界も良くサイズも小さいので街中をチョロチョロ走るにはとても乗りやすく便利なクルマです。

ボディ剛性も硬すぎず乗り心地は非常にバランスの取れたものです。

総合評価★★★★

トヨタ車としては久々の4つ★です!

バランスのいい小型実用車としてトヨタの最良の面が現れた好例だと思います。

このクラスの3列シート車はとかく、3列目が使い物にならないとか言われ、評論家からは酷評されますが、オヤジは有りだと思います。

使わない時は簡単にたためる(フリードのように横に跳ね上げるタイプではなくキレイに床下に収まる)ので、普段は大きな荷室とゆとりあるセカンドシートを楽しめばいいのです。

そして年に1度ぐらい7人乗るチャンスがあればそれはそれは楽しいと思います。

小さな車にギュウギュウ詰めに乗って性能をフルに生かす感じって楽しいものです。クラシックミニやフィアット500にフル乗車みたいな楽しさがあります。

トヨタのクルマは信頼性が高く、多少傷付いても気にならないところもいいです。

小さなクルマを使い倒す楽しさがこのパッソセッテにはあると思います。

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