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クラウン アスリート ハイブリッドG 試乗

これはイイ

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前回の前書きで新型クラウンのロイヤル 2.5ガソリンに試乗した事はご報告しましたが、クラウンと言えばいまやその半数以上を占めるアスリートとハイブリッドに乗らなくては話にならないと思ったので早速乗ってきました。

 

この性格の違う両シリーズを試して初めてクラウンの本質が見えてくるというものです。

違いは主にスタイルと内装、そして足回りですね。

  • ところが担当した営業マンは何故か「ロイヤルとアスリートの足回りはまったく同じです」なんて自信たっぷりに言うではありませんか!

    もちろん硬さが違います。乗って分からないか??大丈夫かコイツ?と思いつつも、もう面倒だったので「ああー、そうですか・・」なんて言いながら試乗に集中しました。

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    スタイル★★★★

    サイズは全長×全幅×全高=4895×1800×1450mm/ホイールベース=2850mm。

    旧型比で全長が25mm全幅が5mm大きくなりましたが、全幅を1800mmに抑えているのはクラウンらしいところです。

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    丸く太ったおっさんのようだった先代に比べ、新型は随所にエッジを利かせ随分シャープなフォルムになりましたね。

    少し引き締まった感じで若返った気がします。

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    なにより安心感があるというか、誰でもすぐにクラウンと分かるのは大したものです。

    まあ出た時か既に古いとも言えますが・・。

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    欠点はやはりグリルですね。

    ロイヤルはシャープになったフォルムそこだけブタの鼻状態のもっこりとしたグリルが浮いていますし、スピンドルも真っ青のアスリートのいびつさは言わずもがなでしょう。

    まあ、王冠をイメージしたという言い訳は受け入れられなくもないですが、このクラスではちょっとやりすぎ。

    でもピンク・クラウンのCM戦略にまんまとはめられちゃった過去がありますから、このグリルも話題性という意味ではアリなのかもしれませんね?

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    内装★★★☆

    内装は外観よりコンサバですね。

    一番いいと思ったのはロイヤル系のチェスナットと呼ばれる濃い茶の色の布仕様です。

    これはシックでいい色です。

    一方、革はフラクセンと呼ばれる薄いベージュ1色ですがこれはありきたりで全く面白くないですね。

    アスリートも革は黒1色です。

    これほどの高級車で内装の革の色を選べないというのは世界的にはありえないのですが、クラウンの顧客はあまり内装を選ばないという判断なのでしょうか?

    だとしたら随分馬鹿にされたものです。

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    アスリートは布も標準は黒ですが、オプションで選べるテラロッサと言うエンジっぽい赤があります。

    でもこれも記事といい質感(肌触り)といいもうちょっと高級感のあるのにしてよ!と言いたくなります。

    この件については評論家の河口まなぶさんも酷評されていますね。

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    ウッドパネルもロイヤルは相変わらずテカリ具合が微妙に安っぽいし、アスリートのブラックも昔のAMGみたいでなんだかなー、もうちょっと新しいアプローチは無かったのかなあ?

    いいのはシートですね。後席も含めソフトでクッションストロークも豊かで、ちょっと高級車に乗っている感じはあります。

    伝統的なクラウンのシートなのですが、これはなかなかいいもの感があります。

    なのでなおさらそのデザインとセンスが惜しい。

    いまいち演歌調から抜け切れていないのが残念です。

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    インパネの質感もいいですね。8インチワイドのナビを主役に据えたのも正解でしょう。

    気になったのはステアリングの革が随分滑りやすく、操作しにくかったことです。

    まあこれは使っているうちに馴染むかもしれません。

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     az

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    エンジン★★★★

    • ハイブリッドのエンジンは2.5リッター直4DOHC16バルブ(178ps/6000rpm、22.5kgm/4200-4800rpm)、交流同期電動機(143ps、 30.6kgm)です。

      今回から、これまでの6気筒をやめて4気に変更されました。

    • 重量も軽くなり価格も抑えられています。

      性能は前が3.5リッターV6DOHC24バルブ(296ps/6400rpm、37.5kgm/4800rpm)、交流同期電動機(200ps、 28.0kgm)ですから、パワーは下がっていますが、燃費は遥かに向上し、JC08で15.8km/Lから23.2km/Lとなりました。

      走りは4気筒化などで先代より200kgも軽くなった事もあり、ガソリンの2.5リッターV6DOHC24バルブ(203ps/6400rpm、24.8kgm/4800rpm)を上回る力強さを感じさせてくれます。

      前回のアウディ・ハイブリッドと同様に4気筒の振動やノイズはほぼ気にならないレベルにあります。

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      もちろん踏めば“ブーン”と自動車らしい音で加速しますが、それもなかなかスポーティーでフィールは悪くありません。

      アシストのスムーズさや静粛性などクラウンに相応しいレベルにあります。

      前回、乗ったロイヤルは2.5のガソリンでしたがそちらも印象は良かったです。

      マナーのいい6ATは低い回転を保ちつつ緻密に回転を積み上げることで効率的にそしてシームレスに加速しました。

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      足回り★★★★

      私はやはりアスリートの締まった脚が好みですね。

      ほぼ欧州車に遜色ない乗り味です。

      ロイヤルは昔ながらのゆったりしたピッチングを残しますが、アスリートはかなりフラットな姿勢を保とうとします。

      タイヤはミシュラン・プライマシーLC(ダンロップも見ました、ロイヤルはBSもあります)が付いていましたが、これが利いているのか乗り心地も全く角が無くクラウンに相応しいものです。

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      ステアリングもアスリートの方がフィールがダイレクトに伝わってくるので運転しやすいです。

      ロイヤルは少し飛ばすとリズムが合わなくなってきますが、流石にアスリートなら大丈夫ですね。

      ハイブリッド化によって2.5L比で90kg重くなっていますが、アスリートの足は十分なポテンシャルがあるようで、少し飛ばしても安心して走ることが出来ました。

      これはクラウンにとってはなかなかありえない事です。

      先代のアスリートはハンドリングを重視したあまりに乗り心地に荒さが残っていましたが、今回はかなり高いレベルで両立することに成功しています。

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      総評★★★★

      新しいクラウン・アスリートのハイブリッドですが、あまり期待していなかったせいかかなり良くて驚きました。

      実際、売れているのも66%がハイブリッドモデルといいます。

      価格差は60万ぐらいですが、税制で実質的には30万ほどのアップ。

      これならガソリン代とリセールで十分におつりがきますね。

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      ただ、シリーズ全体としてはもう少しトヨタの本気を感じさせてほしいと感じました。

      なんといっても歴史あるトヨタの看板モデルです。

      ガソリンモデルでは未だにアイドリングストップがなかったりして、結果2.5Lで燃費は11.4km/Lとダブルスコアで差が開きます。

      スタイルや内装もどこか小手先でコストを抑えたモデルチェンジの匂いが漂います。

    • これでこの先4-5年を戦えるのか?こんなモデルチェンジを何度か繰り返すうちにカローラやコロナみたいに次第に存在感を無くし忘れ去られなければいいのですが?

      乗り味自体はアスリート・ハイブリッドの出来が良かったので総評を4つ★にしていますが、シリーズ全体としては3つ★というところかと思います。

    • 蛇足ですが国産のディーラーに商品知識の無い営業マンが多いのも気になります。

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      全長×全幅×全高=4895×1800×1450mm/ホイールベース=2850mm/車重=1680kg/駆動方式=FR/2.5リッター直4DOHC16バルブ(178ps/6000rpm、22.5kgm/4200-4800rpm)、交流同期電動機(143ps、 0.6kgm)/燃費=23.2km/リッター(JC08モード)/価格=543万円

    • az8

     

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