どこでもアウトインアウト!(157万円)
ガソリン高いですねー。
それにしても国会は相変わらずですね。つべこべ言わずさっさとガソリンの暫定税率、廃止してくれないかな?
高速道路の通行料の問題といい、この国の政治というか、「自民党」には騙されっぱなしだもんなー!!
まあ、次の総選挙では国民の審判が下るでしょうが・・・。
というわけで?でもないのですが、マイクロスポーツのコペンに久々に乗ってみました。
やっぱり小さいクルマは楽しいですね!
オープンで山道を走れば、諸々のストレスもすっきり解消です。
でも、天気はイマイチでしたね。ちなみに「試乗オヤジ」はかなりの「雨オヤジ」なのです。
それでもせっかくのオープン、もちろん全開ですよ!今回の傘は20秒で開き(閉まり?)ますから。
●概要
デビューは2002年、エンジンはターボのみでミッションは5速と4ATの2種です。
トップはこのアクティブの他、着脱可能な樹脂製トップを持つディタッチャブルトップ仕様もあります。
こちらは30キロ軽くなり、更にトップ自体の重量が12キロですから、オープンで行けば42キロもの軽量化が果たせるというマニアックな仕様です。
まあ、雨オヤジにはかなりの勇気が要りますが。
2006年にはビルシュタインダンパー、アルカンタラのレカロシート、モモステアリングホイール、BBS15インチアルミホイールを装備したアルティメットエディションを発売、価格はたった?30万円アップの189万円でした。
動的性能を高めるため、オーバーハングを切り詰めたスタイルはスポーツカーらしい凝縮感のあるディメンションです。
小さいクルマなりの、可愛らしさをしっかりと与えられているあたりもなかなかのセンスです。
内装★★★
シートは流石に薄く座り心地もイマイチですが、サイズは思いのほかたっぷりとってあります。
もっとサイドサポートがあってもいいと思うぐらいですが、乗降性を考慮するとこのぐらいが適当かもしれません。
ダッシュボードも軽としては質感が高く、デザインも落ち着いています。
往々にして国産の軽がこの辺りに凝りだすと、すっかり子供っぽくなってしまうものですが、これはセーフです。
エンジン★★★
エンジンはターボで「ギャイーン」と加速します。
つまり力はありますが、フィールは期待しないで下さい。
回転もレブリミットは8500rpmと高いですが、実際には6500rpmあたりから仕事が鈍くなりますから早めにシフトしたくなります。
それでもボディは軽く、加速に不満はありません。
コーナリングを愉しめる程度のスピードまではストレスなく到達してくれます。
足回り★★★
駆動はFFですが、ATということもあってコーナリングを楽しむにさほど問題はありません。
ちなみにMT仕様ではオプションでLSDが選べます。
確かに、その昔のビートやAZ-1といった「ミッドシップ・軽」のようなノーズの軽さはありませんが、ステア特性は十分にニュートラルで快感です。
軽量ゆえ、S字のゆり戻しや、加減速時の荷重移動にさほど神経質にならずとも姿勢は乱れません。
限界特性もマイルドで、定常旋回の範囲ではバランスよく外側に平行移動するだけです。
その場合、少し待つか、アクセルでちょっと引っ張ってやればすぐに収まってくれます。
ターンインでブレーキを残し、わざとリアを振り出してやっても、軽くスピードもさほどではないのでこれまたすぐに収まります。
だからといってもちろんハンドリングが退屈なわけではありません。
全ての入力にビビットに反応する軽いボディと、破綻のないサスペンションは、絶対スピードこそ大したことはありませんが、だからこそどこでも安全に楽しめます。
乗り心地も、着座位置がホイールベースのほぼ中心になるので意外に揺れません。
ただし、試乗車は3万キロを後していたので、ルーフを閉めた状態ではあちこちで「ガタガタ」と大合唱となっていました。
特にリアはストロークが少なく、ガツンと直接的なショックが来ます。
ところが、これがオープンにしたとたんに全ての音が逃げ、まるで気にならなくなります。
風と葉のすれる音が全てをなかったことにしてくれるのです。
総合評価★★★★
いつものワインディングロードがこんなに広かったのか!
このクルマに乗ると、ライン取りと、路面の表情を楽しめます。
どんなにパワーがあっても、サイズが大きいと、公道では「センターラインを割らない走り」が目的になってしまいます。
コペンなら狭い山道でもセンターライン内で十分に楽しめます。
クリッピングは手が届きそうなところにあります。立ち上がりでは躊躇なくアクセルを全開に出来ます。
何をしても大丈夫そうな安心感は、ボクのようなアベレージ・ドライバーに自信とチャレンジングス・ピリットを与えてくれます。
既にモデル末期のコペンですが、 こうした、クルマとドライバーとの密な対話こそが、スポーツカーの大切な資質であるということをあらためて教えてくれたのでした。