見た目に比して流石に実力不足か!
「Aクラス」などとFFシャシーを共有する、メルセデス・ベンツの小型4ドアクーペ「CLAクラス」がデビューしたのは2013年1月のデトロイトショーで、このシューティングブレークは後に追加されたモデルですね。
日本では2015年6月にデビューしています。
このサイズのシューティングブレーク、しかもFFというのはなかなか難解です。
ゴージャスなキャラクターなのにFFで最小のCLAです。
しかも180!
乗ると答えは分かるのでしょうか?
CLAはセダンも革新的でしたが、このシューティングブレークも面白いですね。
確かにそこに大儀があるか無いかを聞かれると答えに窮しますが、よくまとまっている事だけは確かです。
もともと丸いルーフラインは元祖CLSのシューティングブレークにも共通するフォルムですから相性は良かったのでしょう。
それにしてもよくこのサイズでのびやかさこそ信条のシューティングブレークフォルムを成立させたものだと思います。
フロントはグリルレスのシンプルでスポーティーなタイプです。
リアは開口部を犠牲にしてまで横長のランプに拘っているのも兄貴分のCLSと同じです。
昔のメルセデスからは考えられませんが、機能主義へのアンチテーゼという事でしょう。
またスタンダードラインでは無いモデルだから許される神々の遊びでしょうか?
ただ空力的にはCd値0.23を誇るセダンより厳しかったのかCd値0.26となっています・・。
内装の基本的なデザインはAクラスに準じますので、エアコンの丸い吹き出し口が特徴のアレです。
フロントシートも、スポーティーな雰囲気のヘッドレスト一体型となっています。
このあたり一般的に言えば十分ですが、メルセデスのしかも優雅なシューティングブレークとなると話は別です。
その外装ほどには上手く誤魔化してくれているとはいい難いです。250やAMGであればもちろん少しマシになりますがデザインは変わりません。
シューティングブレークという優雅な響きのネーミングと重ね合わせるには無理があるかもしれません。
今回は180ですから、ここも余裕はありません。むしろ出だしが悪く重々しく感じます。
もちろんよくある極端なセットで飛び出すようなのは論外ですが、ここまで鈍いとちょっとストレスです。
またそれが中速域まで続くのもしんどいです。
回せばそれなりに透過音もあります。振動は気になりませんが、スムーズさに感動するという事もありません。
アイドルストップももう少し洗練させたいところです。
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”見た目に比して流石に実力不足か”
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“依然、乗り味No.1″
※無料版の記事は2015年6月に書いたものです。