原付の概念が変わった1台
「試乗オヤジ」最近引っ越しまして、少し更新サボってました。
市内のタワーマンションでなかなか夜景がきれいです。
で、なかなか試乗に出かける間もなく、今日はオマケの「懐かしのバイク」です。
早いもので今からもう27年も前になるんですね!このRZ50の衝撃デビュー!
当時、原付レースに明け暮れていた試乗オヤジはこのバイクの登場に胸躍らせました。
50ccで7.2馬力はカワサキのAR50が先にマークしていましたが、水冷は初めてです。
モノクロスサスにアロイホイールなど、当時のレーサー、TZのメカニズムの多くを踏襲したレイアウトと、白に青の爽やかなラインなど、都会的で美しいデザインからあっという間にクラス1の人気車になりました。
先にデビューしていた、RZ250・350の影響も大ですね。
とにかく7.2馬力というハイパワーと水冷の静かなエンジンは当時の50のレベルを遥か超えていました。
夏の阪奈道路など、長い坂道の過酷な条件下でもでも熱ダレしない安定したパワーは50ではこのRZが初めてでした。
夏に全開で山を登ると普通の50は頂上までパワーがもたないのです。
またバネ下重量の少ないスイング・アーム形式のリア・サスペンション、ユニトラックによる圧倒的な路面追従性も驚きでした。
とにかくこのバイクがデビューした時の衝撃は大変なものでした。
実際、乗ってみると、その性能もさることながら、今までの50ccに求め得なかった、圧倒的に洗練されたフィールにも驚かされたものです。
音も振動も少なく、しかし高回転では「ギューン」と一気に回転を上げる山のあるトルクカーブ。
ブレーキのタッチも素晴らしい。ストロークが豊かでスムーズなサスペンションは乗り心地さえどのバイクよりもソフトで快適でした。
このバイクの登場で50ccスポーツの世界は一気に近代化したのです。