価格は残酷で正直
↓2008年モデルのトゥディ。今や価格は14万弱になってしまいました。
もうすぐ3月というのになんでこんなに雪が降るのでしょうか?
そして、何でよりによってこんな寒い日にバイクに乗ることが多いのでしょうか?
●概要
今回は前回の「クレア」の廉価版「トゥディ」です。
同じホンダとはいえ、なんでこんな名前をつけるのでしょう?
クルマ好きとしてはどうしても軽の方を思い浮かべます。
中国で生産する事により、10万円を切る価格で販売されるスクーターです。
前後連動コンビブレーキ、メインスイッチとシートオープナー、ハンドルロック機構を集約したシャッター付きメインキーなど、価格の割に装備は豊富です。
装備も価格も同じく中国で生産されるスズキのチョイノリほどの割り切りは見られません。
京都はこんな感じです。
何の変哲もないデザインです。
いやデザインと言うよりデザインはありません。
誰もが想像するスクーターそのもののフォルムは意図がまったく伝わりません。
デザイナーはこのスクーターを買う人に一体どんな夢を与えたかったのでしょうか?
韓国や中国などでも、もう少しはデザインを楽しむかもしれません。
同じ廉価版でもスズキの「チョイノリ」はライフスタイルを提案し、買う人を楽しませます。
デザインはそれほどコストに影響を与えませんから、開発担当のやる気のなさ、志のなさとしか思えません。
エンジン★★★
エンジンはホンダお得意の4ストですが、これもクレア用ではコストが合わないと見え、専用のものが与えられています。僅かにクレアに比べると、ノイズもバイブレーションも多くなっています。
それでも、力強さは十分で、軽い事もあって動力性能に不満はありません。
クラッチ&ミッションのセッティングも手馴れたもので、実にスムーズに走行できます。
足回り★★
一番の違いはそのサスペンションでしょう。
ストロークがなく、クレアより固めで、荒れた路面ではゴツゴツ感が残ります。
フロント・サスペンションからコツコツと音が出るのです。
このあたりはまるで雲の上を行くかのように快適なクレアとの違いですが、約7万円ほどの価格差を考えれば仕方ないでしょう。
シートはクレア同様大きく座り心地はいいですが、安定感は少し落ちます。
固めのサスペンションが路面の影響を受け、ヒョコヒョコと進路を変えるのです。
どっしりと安定感のあるクレアと比べるのはこの軽いトウディには酷かもしれませんが、スピードを出すと直進性が失われ、とても疲れてしまうので近所の買い物用と割り切った方がいいでしょう。
総評★★
流石に価格は正直です。
クレアとは明らかに全てがワンランク落ちます。
ならばさらに安いチョイノリでいいやと思ってしまいます。
その方がデザイン的にも楽しめますし、「自分は割り切っているのだ」と世間の皆様に表明できますから。
その点、「トゥディ」に乗るエクスキューズは探すのが難しそうです。