「少し男っぽいスクーター」
なぜか、このところバイクづいている「試乗オヤジ」です。
先日、乗った「クレア」のライバルがこの「ビーノ」ですが、
結論から言ってクレアが女性的な乗り味でこのビーノは少し走りに振った男性的な骨のある乗り味でした。
そして、どちらもこのクラスのスクーターとして、非常に出来がよく、バランスのいい仕上がりになっていると思いました。
●概要
なんと、早いものでこの「ビーノ」がデビューしたのは1997年ですから、もう10年以上も前のことになります。
ライバルのホンダ・クレアが2002年ですから、ビーノの先進性と完成度はなかなかのものだったということでしょう。
↓2008年モデルです。
F・サスがテレスコピックタイプになりオイルダンパーが与えられています。
ウインカーの位置が少し下がり、安定感が増しています。
生産は「ヤマハモーター台湾」で行われます。
スタイル★★★★
フロントカウルに埋め込まれたヘッドライトも、こちらが先です。
クレアのページでも書きましたが、後発のクレアがむしろバランスを欠いているのに比べ、こちらはとてもまとまっています。
適度な愛らしさの中にクラシックな高質感さえ感じさせる見事なものだと思います。
女性にも男性にも違和感なくマッチするなかなか秀逸なデザインだと思います。
エンジン★★★★
エンジンもクレアと双璧です。パワー、静粛性、振動、クラッチミートのスムーズさなど全てに文句のない仕上がりです。
音のせいか、こちらの方が少し「ビート感」があり、活発でスポーティーに感じます。
足回り★★★★
こちらもいいライバルです。
シートも大きく座り心地がいいのは、昔のスクーターを知る物としては驚きです。
サスはクレアよりは固めですが、それは引き締まっていると評せる程度で、乗り心地はかなりいい方です。
アンチダイブの利きも良く、一体感はこちらの方がずっと上で、クレアよりは飛ばせる足回りになっています。
ピッチングも少なく、コーナリング中のギャップにも、さほど身構えることなくすり抜けてくれます。
総合評価★★★★
4ストの高級スクーターとして流石の仕上がりです。
「柔のクレアに対して剛のビーノ」という感じでしょうか。
のんびり散歩するなら「クレア」、コーナリングも楽しむ程度に飛ばすなら「ビーノ」というセレクトになると思います。
どちらもこのクラスのスクーターとして★★★★を与えましたが、ちなみに「試乗オヤジ」のセレクトは僅かに「ビーノ」です。
年がいもなく? まだまだ人生攻め続けたい試乗オヤジなのでした。