エンジンも足もクラストップに躍り出た?
ステップワゴンも5代目なのですね。
ホンダの悪癖というか、ステップ ワゴンも“成功作の次は守りのフルモデルチェンジで駄作の法則?”で 行くとこの奇数は期待できますね。
実際、新開発のダウンサイジングターボエンジンや新方式のリアゲート の採用など力が入っています。
まあ、台数の見込めるモデルですからコ ストもかけられるのでしょう。
ではでは、逝って^^みましょう!
スタイル★★★
顔はフィットなどにも似たホンダ顔になりました。
単調だったサイドビューも、新型では明瞭なフェンダーが与えられ、力 強い印象になっています。
後端をブラックアウトしてグリーンハウスを 広く見せる手法も新鮮です。
またリアの特徴的なゲートは3:2で開く方式でリアウィンドウの処理も 非対称とするなどぐっと表情が豊かになっています。
空気抵抗もこのフォルムでアコード並といいますから、立体的なリアの バンパーディフューザーも見た目だけではなく実際に効果を発揮してい るのでしょう。
またこうしたディティールの面白さはあるのですが、全体のフォルム の印象としては今のただのホンダ車に過ぎないというのは残念ですね。
これまでの豆腐のように四角く角ばった印象からすると、全体に少し 丸みを帯びています。
ステップワゴンの持ち味で会った道具感が損な われているのがそう感じさせるのかもしれません。
内装★★★☆
茶系のカラーはなかなか温かみもあって素材感も良くイイ感じです。
インパネはステアリングの上越しに見るタイプに変更されました。
上 段のデジタルメーターに情報が集約されます。
その下のブラックアウトされた部分は何に使えというのでしょうか?
2列目に用意されるピクニックテーブルはサイズも大きく使いやすそ うです。
2列目も3列目も少しずつ広くなっていますね。今回からセパレート シートの7人乗りが標準になりました。
注目の「わくわくゲート」は流石に便利です。
上にも開くし、一部 が横にも開くというトリッキーな装備です。ちなみにサブドアはリ アゲートの半分より少し大きく、5分の3程度の面積です。
3列目の 乗り降りがこれでぐっと楽になりますね。
またガードレールギリギ リに止めて、右側もクルマがすり抜けているといった状況でも比較 的安全に乗り降りが出来ます。
もちろん荷物を積むにも楽ですね。
全体を上げるよりも軽い力で開 く事が出来ます。
サブドアは3段階で開度を調整することができます。
街中ではほとんどこれで用が足りてしまうと思います。
ただアウト ドアなどでは、開けたゲートを軒やイスとしてとして使うと便利な ので両方欲しいという事でしょう。
なかなか欲張りで楽しい装備で す。
エンジン★★★★
新型には新しいエンジンが採用されました。
1.5リッター直4ターボ エンジンで、最高出力150ps/5500rpm、最大トルク20.7kgm/1600- 5000rpm。
先代2リットルNAエンジンは150ps/6200rpm、19.7kgm/ 4200rpmですから新型は幅広い回転域力を発するタイプになってい ます。
完全なる実用エンジンですね。
実際に乗ってもスタートが楽ですね。
50キロ程度重くなっています がスタートからスムーズにスピードを乗せます。
CVTのセットも新型が上手いです。
自然に走れますね。
静粛性もはっ きりと新型が勝ります。
エンジン音は回せばそれなりに音がします が、その音質もスポーティーというほどではないですが、活発で決 して嫌ではありません。
またアイドリングストップのマナーがいいのも嬉しいです。
これな らオフにしたくなる気持ちも抑えられます。
ちなみにJC08モード燃費は、先代が15.0km/Lだったのに対し、新型 は17.0km/Lに向上しています。
なかなか魅力的なエンジンです。
他のモデルにも順次採用されてい くのではないでしょうか?
一つ疑問は他のライバルにはあるハイブリッドの設定が無いことです。
良く出来たアコードのシステムを使えばぐっと高級な走りになると思 うのですが。
足回り★★★★
足の出来もいいですね。
特に乗り心地がいいです。
これは新型のボデ ィがしっかりしている事と液封コンプライアンスブッシュ(リア)の 採用もあるかもしれません。
とにかくあらゆるショックを丸く収めます。
これはヴェゼルなどより もはるかに快適です。
また不快な車体上屋の揺れも少なくコーナーでもフラット感の高い乗 り味になっています。
終始フラフラしているセレナに比べると子供を 載せても酔いも少ないのではないでしょうか?
ハンドリングはステップワゴンらしい重心高の低さを感じさせるもの で、なかなか楽しいです。
このハンドリングは代々ステップワゴンを 選ぶ理由になりますね。
総評★★★★
なかなかの力作です。
セレナをはっきりと超え、快適性でノア&ヴォク シーと並んだといえます。
走りや装備などの楽しさでは上回ったのでは ないでしょうか?
その便利さで今や日本のファミリーカーともいうべきミドルクラスのミ ニバンですが、これはお勧めできるクルマです。
ホンダらしい楽しいク ルマだと思います。
【スペック】全長×全幅×全高=4690mm×1695mm×1840mm/ホイールベー ス=2890mm/車両重量=1670kg/駆動方式=FF/エンジン=1.5L 直列4気筒 DOHC直噴ターボ/最高出力=110kW(150ps)/5500rpm/最大トルク=203Nm (20.7kg-m)/1600-5000rpm/トランスミッション=CVT/サスペンション= 前:マクファーソン式 後:トーションビーム式/タイヤサイズ=205/60R16/JC08モード燃費=16.2 km/L 使用燃料=レギュラーガソリン/車両本体価格=258万8000円