エンジンは1.8リッターのMIVECユニット1種類。
これに、パドルシフトを備えた6段スポーツモードCVTを組み合わせますが、これが酷い!
2リッターと共用するためかボア・ストロークは86×77.4といういまどき珍しいショートストロークです。
これが原因か低速トルクが無くスカスカな感じです。
音やフィールもざらついていて特に3000以上でうるさくなります。
それにCVTが最悪です。
CVTの中でもかなり出来が悪く滑りまくりです。
もうこれだけでかなり古いクルマに感じてしまいます。
ヨーロッパには1.6リッターガソリン・5MT車やアイドルストップ機能付き1.8リッター直噴DOHCディーゼルターボ「DiD MIVEC」(150ps、30.6kgm)+6MTなどもあるのに、日本のこのパワートレインは本当に残念です。この部分だけでRVRはまったくお薦めできません。
足回り★★★
足回りも残念です。
低速からフラフラです。
フラット感が無く終始左右に小さく揺れている感じがします。
このあたりは静止しているように走るVWトゥーランやティグアンとの大きな違いです。
また同じ三菱でもデリカD5の方がはるかに落ち着いています。
フィールの無い電動パワステもマイナスです。
ただスピードを出すと少し落ち着きます。
このあたりはアウトランダーのプラットフォームを使っているだけのことはあります。
乗り心地は確かに悪くありません。
直接的なショックは上手く逃げています。
ただ安定性とのバランスなのでなんだかぬるく感じます。
このFFはアクティブスタビリティコントロールが付かないので4WD仕様の方がいいと思います。
総評★★
古いエンジン&CVTと暗い内装が全てです。
最近のクルマでこれほどアンダーパワーを感じたクルマはちょっと記憶にありません。
もちろんパワーの絶対値を言っているのではありません。フィールとして遅く感じるのです。
軽のNAでもセッティングさえ上手ければ、これほどストレスは感じません。
エンジンの回転ばかり上がって前に進まない。
昔のトルクの薄い4気筒のクォーター(250ccバイク)みたいです。
次のマイナーでどうにかクリーンディーゼルを積んで、ダンパーとステアリングをきっちりセットアップして欲しいです。
三菱なら出来るはずなのですが。
スペック:全長×全幅×全高=4295×1770×1615mm/ホイールベース=2670mm/車重=1360kg/駆動方式=FF/1.8リッター直4DOHC16バルブ(139ps/6000rpm、17.5kgm/4200rpm)/価格=218万7150円