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ノア Si 試乗 トヨタ  

もったいない時代の国民車は愛すべき存在か?
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1月20日に発売(ハイブリッド車は同年2月24日予定)されたばかりのノア&ヴォクシーに試乗しました。

6年半ぶりのフルチェンジですね。

 

今やこのクラスのミニバンは昔のカローラではないですが、最も売れるいわば国民車のようなジャンルです。

ハイト軽と並んで今日本で最も人気のあるジャンルのクルマとあってトヨタもかなり力の入ったモデルチェンジとなっているようです。

さあ、その出来はどうでしょう?果たして箱舟のように我々を幸せにしてくれる存在たり得たのでしょうか?

 

 

スタイル★★★☆

 

フォルムはいいと思います。

先代の定規で描いたような子供っぽいものではなくちゃんとデザインされています。

ウエストラインの中央部を落としてグリーンハウスを大きく取るなど優しさやぬくもりも感じます。

ちなみにボディーサイズはホイールベースが先代より25mm延びて2850mm、全長は4695mm(先代比+100mm)、全幅1695mm(±0mm)、全高1825mm(-25mm)です。

 

台無しにしているのは顔ですね。ノアはまだましですがヴォクシーはいつもの東京オートサロン仕様です。まあ、買う人がいるから作ると言われればそれまでですが、こんなのはそれこそアフターマーケットに任せてメーカーの矜持を見せて欲しいものです。

今回試乗したSiはノアの癖にちょっとエアロとか付いてヴォクシーになりた気な顔もあってもう残念としか言いようがありません。

 

オリジナルのちょっとふくよかな優しさは影を潜め厳めしい顔つきになっちゃってます。
家族で楽しく乗るクルマなのに一体何に怒っているのか?3つ★半はノアのノーマル車の評価です。

 

 

内装★★★

 

内装はいつものトヨタ流ですからデザインやセンスなどは期待してはいけません。

最低限安っぽくはなっていません。それで十分です。

いいのは機能です。2列目は大きくスライド(810ミリ)するだけでなく左右にもスライドし中央に近づけることも可能です(但しセカンドシートの回転機能は廃止)。

 

子供のいる家庭などで近くに寄せたい時などには便利な機能ですね。

3列目は伝統通りサイドに跳ね上げるタイプです。高さが稼げるのがメリットです。

また今回は新開発パッケージにより車高が25ミリ下がっているにもかからずクラストップの車内高1400mm(先代比+60mm)を実現しています。

 

 

 

 

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エンジン★★★

 

今回試乗したガソリンエンジンは2リッター直4で、形式は3ZR-FAEと先代と同じです。

ただ先代より低中回転域を重視したチューンで、最高出力(152ps)と最大トルク(19.3kgm)こそ若干低下していますが、燃費は大幅に向上しているとのこと。

 

ガソリン車ではクラストップの16.0km/リッター(FF車。JC08モード。

また今回から蓄冷エバポレーターを内蔵することで、アイドリングストップ中でも、室内に冷風を送ることができるようになりました。

 

トランスミッションは7段スポーツシーケンシャルシフトマチック付きCVT。

さてさて走りですが、予想通りというか全く何もない何も感じないというものです。

CVTはいつものように滑り、エンジンはただただ唸るというあれです。

 

まあ、そこそこ静かで徹底的にスムーズですから運転に楽しみを見出せなくてもいいという人には全く文句のないユニットです。

後から追加されるハイブリッドモデルのシステムは「プリウス」に使われているものと同じ1.8リッターのアトキンソンサイクルエンジンとモーターです(システム出力もプリウスと同じ136ps)。

 

こちらはどの程度制御がドライバーの意思を反映するセットになっているかが気になるところですが、まあガソリン車のセットを見る限りあまり期待しない方がいいと思います。

まあそういう車種ではないということです。

 

 

足回り★★★★☆

 

ここは予想外に良かったです。今回のハイライトです。乗り心地が文句なくイイです。

これは同クラスのステップワゴンやセレナを大きく凌ぎます。

もう絶妙に気持ちいいです。細かなショックは全てシャットアウトされますし当たりはもちろんトヨタ一流の優しさに包まれていますから文句なしの出来です。

 

そしてステアリングもしっとりとしていてトヨタ車としては安心できます。

路面のフィールを適度にちゃんと伝えます。これは意外でしたね。

先代からG’sとかのスポーツグレードで掴んだノウハウが生かされたのでしょうか?

この乗り味を知るとスポーティが売りのステップワゴンや何もないのに売れているセレナを選ぶのはばからしくなります。

 

 

総評★★★★

 

結論を先に書いてしまいましたが、そうセレナやステップワゴンより乗り味がいいのですね。
スペースや機能はもう似たり寄ったりなのでこの足の良さは十分ノアを選ぶ理由になります。

残念なのは相変わらずもっさりとしたパワートレイン(CVT)ですね。

 

これがこのゆったりした乗り味似合うトルコンだったらどんなにか良かったろうと思うと残念ですね。

まあハイブリッドに少し期待を残しておきましょう。

カムリのハイブリッドのような自然なセットなら文句無しのトップです。

まあ今でもこの3台の中では1番と思いますが。

ハイブリッドが出たらまたご報告したいと思います。

 

 

【スペック】全長×全幅×全高=4,710×1,730×1,825/ホイールベース=2850mm/車重=1600kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(152ps/6100rpm、19.7kgm/3800rpm)/価格=260万円

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