少し重いが、洗練のスポーツクーペ
レクサスのスポーツクーペ「RC」は依然に300hを取り上げましたが、「RC350」「RC F」より安価なエントリーグレードとしてNXでデビューした2リッター直4ダウンサイジング・ターボエンジンを搭載した「200t」が登場したので乗ってみました。
なかなか魅力的なスポーツクーペに思えたのですが・・
スタイルは専用のメッシュタイプのグリルを得たフロントは、より上級の350やF同様にスポーティーな印象です。
ISベースですから全長は4695mmしかないのにずっとのびやかで優雅に見えます。
ホイールベースはセダン「IS」より70mm短い、2730mm。
見所は直線基調でエッジの立ったレクサス流の処理となだらかな曲線を描くクーペフォルムの融合です。
この複雑なコンビネーションはなかなかなかなか消化しきれていないようで、あちこちに複雑な破たんを見せます。
確かにフェンダーが大きくふくらんだダイナミックなプロポーションは「RC」のセリングポイントです。
後ろから走り去る姿を見るとなかなか精悍でいいなと思います。
しかし、それはバンパーだけが別物のような違和感によるものと気付くのにさほど時間はかかりません。
致命的なのはAピラーの付け根回りの複雑に線が交錯する箇所でしょう。
ここがクーペフォルムならではの伸びやかさにストップをかけます。
内装は全幅の拡大分の多くはオーバーフェンダーなどの外装部分ですから、室内幅はさほど広くありませんが、横一基調のダッシュデザインは
左右の広がりを演出します。
少し残念なのは質感が黒一色のせいか、単調でレクサスの割には安っぽい事です。メーターのレタリングやスイッチ類の形状が単調なのも損を
しているかと思います。
エンジンパワーはそこそこです。音そのものは凡庸で、前回GS Fで指摘した8ATのためらいも残っています。
つまりキックダウンの時のみ、変速を一瞬ためらい、息付きというか僅かな失速感があるのです・・。
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