乗りやすくなりました
前回のオアフからのレポートに続き、ハワイ島に移動です。
オアフと違ってハワイ島は何もありません。火山の島です。ちょっと道を外れると、黒い溶岩で出来た岩がゴロゴロしています。
どうりで多いわけです、ラングラー! すれ違うクルマの10台に1台はラングラーって感じです。
●概要
「JK」と呼ばれる新型は2007年3月のデビューです。
先代の「TJ」から10年ぶりのフルチェンジということで、エンジンから何からほとんど変わっていますが、見た目はご覧の通り誰が見てもラングラーそのものです。
「TJ」から受け継がれたパーツはエンジンフードのラッチぐらいということです。
グレードはスポーツ・サハラ・ルビコンと3種、またホイールベースを520mm延長し4ドアとしたアンリミテッドがあります。
スタイル★★★★
サイズは全長が270mm、ホイールベースが50mm伸びて、4185×1880×1840mm/ホイールベース=2425mmとなりました。これは後席や荷室が狭いと言う声に応えたものですが、その数値ほどは改善されておらず、相変わらず狭いです。
でもスタイルは相変わらずオンリーワンです。
しかも新型になって随分現代的にまとめられました。これでまた10年は生き延びることでしょう。
内装★★
ここは物足りない部分ですね。
サハラとルビコンには防水、防臭、静電気防止機能のある素材が使われていますが、デザインや色使いは質素で、一瞬旧型かと思ってしまいました。
エンジン★★★★
ここは随分近代的になりました。新しいV6、3.8リッター、199psユニットは、旧型の直6、4リッターの「ゴー」という音はもはや無く、それこそ国産車のように「シュンシュン」回ります。
それを物足りないとか味がなくなったと評する人もいるでしょうが、今回かなり長距離を走ってみてその十分なパワーとノイズレベルの低下のおかげで、疲れが少ない事に気付きました。
試乗オヤジは旧型のチェロキーに乗っていたことがあるので、以前の直6、4リッターの魅力も知っていますが、やはり新型のV6の方がいいと思います。
決して軽く無いボディをまるで乗用車のように静かにそしてスムーズに加速させる実力はなかなかのものです。
またドライブトレインの洗練度合いにも驚かされました。ATの出足のスムーズなこと、ショックの少ないことは下手な乗用者以上だと思います。
足回り★★★★
ここも新型は抜かりがありません。乗り心地は非常に良くなりました。直進性も乗用車並とはいきませんが、少しステアリングに手を添えてやる程度の気使いで大丈夫です。
デフロックやスタビライザーを解除する機能も付いているので、もちろん悪路はお手の物です。
また今回、悪路も少し走りましたが、そのボディ剛性と乗り心地の良さには惚れ惚れされられました。
総合評価★★★★
ソフトトップの使い勝手がもう少し良くなればと思いますが、このクルマはこのハワイ島のようなところでは正に生活と共にあるクルマだと実感できます。
少し国道をそれると、砂浜や溶岩がゴロゴロしている道ばかりの島ではこの走破性の高さは魅力です。ここに住んでいたらオヤジもこのクルマが欲しくなると思いました。
↑ハワイ島ではコンドミニアムに泊まりました。ガレージ2台、こんな自宅ならジ-プの相棒は何にするかな?なんて夢も広がります。