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レジェンド ハイブリッドEX ホンダ 試乗

せっかくの中身がもったいない

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2月に発売されたばかりの新型「レジェンド」に乗ってきました。

2013年に北米で発売されたアキュラの最上級セダン「RLX」の姉妹モデルですね。

日本仕様はハイブリッド(価格680万円)のワングレードです。
試乗当日は雨でしたが、幸いというか新型レジェンドのハイライト、「スポーツハイブリッドSH-AWD」の真価を垣間見る事が出来ました。

ではでは、逝ってみましょう!^^

スタイル★

ここが新型レジェンドの一番残念な部分ですね。

レクサスなのかレガシィなのか現代なのか分からないようなフォルムとディテールはせっかく先進的なメカニズムの内包を無にします。

顔はLED式のヘッドランプでここだけがかろうじて未来的ですね。

多角形のレンズのデザインと、青く光るアクセサリーランプはちょっと子供っぽい演出ですが、他の部分があまりにオヤジ臭いので少しありがたみさえ感じます。

リアも斜め後ろから見るとLSにしか見えないですね。

内装★★

ここも品質は素晴らしいですね。

シートの革の質も柔らかさも値段以上です。

ステアリングの大きさや革の質も見事です。

後席の広さや快適性も文句無しです。

しかしいかんせんデザインが・・。

シートに至ってはサイズがたっぷりしているのはいいですが、どこにデザインがあるのかわかりません。

また先進的な試みであるシフトボタンもデザインや配置が想定内というか、なぜか新しさを感じません。

ヘッドアップディスプレイやタッチパネル式のコントロールは最近の傾向ですね。オーディオは米国の音響機器メーカー、KRELL(クレル)のものでこれは流石にいい音でした。

トランクはバッテリーやモーターに占領されて奥行は少ないですね。

まあこれは仕方の無いところでしょう。

 

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エンジン★★★★★

エンジンは直噴3.5リッターV6にモーター(35kW)内蔵の7段デュアルクラッチ変速機を組み合わせて前輪を駆動します。

後輪はモーター(27kW)2基で左右それぞれ別個に駆動します。

このTMU(ツイン・モーター・ユニット)とフロントのハイブリッドユニットを統合制御するのが、「スポーツハイブリッドSH-AWD」です。

システム合計で382psという最高出力と、16.8km/リッターという燃費性能(JC08モード)を両立させます。

4輪でエネルギー回生ができるようになったのも燃費に利いていますね。

そしてフィールは素晴らしいです。この複雑なシステムを全く違和感なくスムーズに制御します。

アクセルを深く踏むとV6の快音が低く静かに届きます。

この音は流石に洗練されていて高級感があります。

パワーはどこからも十分でしかも静かです。

回した時だけ快音が届くというのも高級車のパワーユニットとして理想的だと思います。

また感心したのがパーキングブレーキのホールドモードです。

渋滞時にクリープを止めるためのアシストを自動的にするものですが、普通はスタート時に僅かに引っ掛かりを感じて使うのが嫌になるのですが、これは全く気にならなかったです。

こんなホールドモードはこれまで経験がありません。

かなり実験を繰り返したのだと思います。

全ての乗り味が洗練されていて新しい時代の高級車としてこのクラスでは一頭抜けていると感じました。

足回り★★★★★

ココも流石に素晴らしいですね!

乗り心地も文句無しです。

ステアリングフィールもホンダのクルマで久々に感心しました。

安心していられます。

当日は雨が降っていたのですが、少し強くアクセルを踏むとマンホールや白線などで細かくスリップしますが、ステアリングに軽く手を添えているだけで全く進路はみ出されません。

タイヤサイズは前後とも245/40R19。

ホイールには中空構造のレゾネーター(消音装置)が巻かれています。

ハンドリングも流石に曲がりやすいですね。2トンの大型セダンですが、その圧倒的なスタビリティと4輪の個別制御でサイズを感じさせないハンドリングを持っています。

特に高速コーナーではSH-AWDが謳うオン・ザ・レールの旋回性能を体感できます。

この感覚は例えばメルセデスベンツのSクラス・クーペにあるような逆ロールを与えるほどの強烈さではないですが。

タイヤのグリップが上がったというか、重心が低くなったというか車体の前後バランスが良くなったかのような感触で物理的な予想を少し超えてきます。

これは気持ちがいいですね! 

レジェンドは高級セダンなので流石にその制御は違和感が無いレベルにまとめて(落として)あるようですが、次期NSXでもこのシステムは採用されるというから期待したいとこ
ろです。

もちろん予防安全装備についてはフル装備です。自動緊急ブレーキや車線維持支援システム、誤発進抑制制御機能などに加え、ステアリングを制御することで、路側帯を歩く歩行者との接触を防ぐ「歩行者事故低減ステアリング」などが採用されています。

 

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総評★★★★

走りは見事でした。680万円の価値は確かにあります。

この価格帯のBMW5シリーズやアウディA6、メルセデスベンツEクラス、レクサスGSなどと比べてもアドバンスを感じます。

つくづく残念なのはその内外装ですね。せっかくライバルよりも先進的なメカニズムを持ちながら新型レジェンドには新しい高級車の形が見えてこないです。

セダンの形すら否定するようなチャレンジが欲しかったです。

シトロエンのC6ではないですが、スペースに優れたモノボックスでも良かったと思います。

例えば昔のアコード・エアロデッキのような新しい提案があれば素晴らしく新しい時代の高級車になったのにと思います。

返す返すも残念ですが、今のホンダには優秀なデザイナーやプランナーはいないのかもしれません。

内容がいいだけに先代同様、今回も埋もれてしまうのだろうなーという印象です。

 

メーカーも月販目標300台という数字からもそんな感じが見え隠れします。

どうせ300台ならもっと思い切ったことをやって欲しかった。

古いホンダファンはそう願わずにはいられない中身の良さでした。

【スペック】ホンダ・レジェンド ハイブリッドEX
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4995×1890×1480mm/ホイールベース:2850mm/車重:1980kg/駆動方式:4WD/エンジン:3.5リッターV6 SOHC 24バルブ/エンジン最高出力:314ps(231kW)/6500rpm/エンジン最大トルク:37.8kgm(371Nm)/4700rpm/モーター最高出力(前):48ps(35kW)/3000rpm/モーター最大トルク(前):15.1kgm(148Nm)/500-2000rpm/モーター最高出力(後):37ps(27kW)/4000rpm(1基当たり)/モーター最大トルク(後):7.4kgm(73Nm)/0-2000rpm(1基当
たり)タイヤ:(前)245/40R19 98Y/(後)245/40R19 98Y(ミシュラン・パイロットスポーツ3)/燃費:16.8km/リッター(JC08モード)/
価格:680万円

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