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シャトル ハイブリッド Z 試乗 ホンダ honda SHUTTLE hybrid

初代のような提案が無い

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フィットの名が外れましたね。フィットより高級という事をアピールしたか
ったのでしょう。

シャトルは3代目ですが、初代はシビック・シャトルでしたから毎回名前が
変わっています。

ではでは、早速、逝ってみましょう!^^

スタイル★★

フィットのホイールベースをそのままに445mmも全長を伸ばしたのですから
当然間延びしますね。

オーバーハングを拡大した内訳は、フロント側が110mm、リア側は335mm、
リアは直接ラゲッジスペースの拡大に寄与しますからいいとしてフロント
の拡大はスタイル上のバランスを取る意味しかないと思いますが、私には
無駄としか思えません。

先代のフィットシャトルもフィットのストレッチでしたが、少しもっこり
としたところがあってスペース的な有効性も感じましたし可愛げもあった
ものです。

しかし今回は妙にスタイリッシュで、ウィッシュやストリームのような平
凡なフォルムになってしまっています。

この手のスペースムーバーに求めるのは初代にあったような明快な割きり
ではないでしょうか?

内装★★★

内装はフィットに比べれば質感は頑張ったと思います。試乗したのはZとい
う最上級のグレードでしたので、シートもデザインはともかく触り心地は良
かったです。

サイドの合皮もリアルですし、センターのファブリックでもスエードのよう
な手触りを持つ素材もいいですね。

残念なのはダッシュの主にナビの当たりが平坦で単調なデザインになってい
る事です。シンプルなメーターも少し寂しい印象です。

リアシートは広いですね。ジェイドのように無理に3列にしなかったのもい
いですね。畳むとフラットなスペースになりますが、その割にはサポートも
頑張っていると思います。

そしてフィットの売りは積載容量です。ここは実に570リットルあります。
床上で540リットル、床下で30リットル。

荷室床面までの高さもフィットの61ミリに対して540ミリと低くなっていま
す。テールゲートを開いてみるとその広さが実感できます。非常に使い勝手
のいい荷室です。

またマルチユースバスケットという後席の背面から引き出す棚状の収納ス
ペースも小物の収納に便利です。こうしたちょっとしたアイデアも楽しい
ですね。

 

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エンジン★★★★

新型シャトルのエンジンは2種です。

1.5リットル直噴4気筒と1モーター&DCTトランスミッションのハイブリットと、従来の1.5リッター直噴ガソリン&CVTです。
1.5がステップワゴンの新しいダウンサイジングターボでないのは残念ですね。

今回試乗したのは販売のメインとなるであろうハイブリッドです。

これは基本的には「フィット・ハイブリッド」と同じです。

ただし、今回試乗したZはパドルシフトが装備されていました。

これはフィットにはないですね。

パワートレインはフィットと同じといいましたが、かなり改良されています。

このメルマガでも指摘したようにフィット・ハイブリッドはせっかくのDCTが死んでいました。

スムーズさを優先するがあまり、まるでCVTのようなルーズなフィールに成り下がっていたのです。

それが今回のフィットではしっかりとDCTメリットを感じます。

パドルを使った素早いシフトにも素早く反応しますし、加速にもダイレクトなフィールがありました。

1.5ですが、プリウスα1.8リッターよりも活発に感じます。

確かにエコモードを選ぶとレスポンスという点でまどろっこしいですが、ノーマルやスポーツを選んでいる限りパワーに不足を感じる事はありません。

重量はフィット「15XL」より70kg重いですがそれほどの差は感じません。
それはエンジンのフィールの改善のお蔭もあります。

いい音とまではいいませんが少なくとも不快ではありません。

回せば軽快で活発なサウンドを響かせます。

それは実用車として好ましい程度の音です。

DCT&ハイブリッドシステムのマナーについてはもう少し改良の余地があるかもしれません。

特に低速でモーター駆動のみで走行中から、アクセルペダルを踏み増してエンジンが始動した時などは前後方向の揺れを少し感じます。

まあ、それでも以前のなまくらなフィールに比べれば遥かにマシというものです。

回生ブレーキの効きは良く踏力の変化も気になりませんでした。

ただカタログを見ていて一つ気になったのは、ハイブリッドの標準仕様が燃費数値を良く見せるために、燃料タンク容量をほかのグレードよりも8リッター少ない32リッターにしていることですね。

開発者は「ライバル車のカローラフィールダーはJC08モード燃費が33.8km/L。ハイブリッドの標準仕様は法人のニーズも多く、ハイブリッドXなどと同じ32km/Lでは販売競争に負ける心配がある。そこで燃料タンク容量を抑えても、34km/Lを達成する必要があった」と言います。

 

しかしこんなばかげた数字だけのトリックはやめてもらいたいですね。

こんな本末転倒なギミックが一体誰の為になるというのでしょう?

足回り★★★☆

フィット比、乗り心地も良くなっています。

このグレードになると、より快適な乗り味を実現するというSACHS製の振幅感応型のダンパーが装着されています。

またステップワゴンでも驚きの効果を発揮した大型液封トレーリングアームブッシュも採用されています。

とにかくクラスを超えたしっとりとした乗り心地が味わえます。

ただ試乗中大きなギャップを超えた時だけは強めの突き上げを感じたので大入力には弱いかもしれません。

またハンドリングは開発者自身「シャトルの場合、(操舵角以上に車両の向きが変わりやすい)オーバーステア的な性格を少し強めた。

従来の設定だと、雪道などで旋回軌跡を拡大させるお客様も多く、曲がりやすさに配慮した」というだけあってサイズの割に軽快で低速でもニュートラル感の強い印象です。

高速コーナーを試していないので何とも言えませんが、少なくとも街中では気持ちのいいハンドリングを持っていると感じました。

 

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総評★★★★

シャトルは日本国内専用モデルなのですね。

確かに日本で使うにサイズ感が良く実用的ですね。

このミニバンにも劣らないスペースはなかなか魅力的です。

フリードと少しかぶりますが、ラゲッジも含めてスペース的にはシャトルに分があります。

クルマ好きから見て個々の項目にさほど高い点は与えられませんが、総合的に見ると実用車としてはかなり高い点が与えられます。

残念なのはスタイルとコンセプトに初代のような割きりと提案が無いことですね。

また乗り味に個性が無いこと。

このあたりを求めるとやはりクルマ好きの実用車ではいつもルノーのカングーという選択になってしまうのですが・・。

ホンダの作るスペースムーバーにはやはりサムシングを求めてしまいます。

【スペック】全長x全幅x全高:4400x1695x1545mm/ホイールベース:2530mm/車両重量:1130kg/乗車定員:5名/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:直列4気筒 DOHC 16V i-VTEC ガソリン直噴エンジン/総排気量:1496cc/エンジン最高出力:132ps(97kW)/6600rpm/エンジン最大トルク:15.8kgf-m(155N・m)/4600rpm/トランスミッション:CVT(無段変速オートマチック)/燃料消費率:21.8km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:185/60R15 84H/メーカー希望小売価格:1,690,000円[消費税込み]

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