【PR】 スズキ suzuki 佐藤 広行 ワゴンR スティングレー リミテッドⅡ 試乗 スズキ 初代の清々しさが懐かしい ↑スティングレーではついにライトにもワゴンRの面影がなくなってしまいました。 前回のミラ・イースや少し前のN-BOXで最新の軽に触れ、その実力に舌を巻いたこともあり、軽のベストセラー、ワゴンRを試しておきたくなりました。 売れているからにはそれなりの理由があると思ったからです。 スタイル★★ デザインチームはパレットとほぼ同じとのこと。 差別化のためかボンネット、フロントウインドウ、ルーフはかなり前下がりで、ベルトラインは後ろほど上がるなど、全体にウエッジシェイプとなっていますが誰がワゴンRにスポーティさを求めるというのでしょう? またノーマルではかろうじて縦長のライトにワゴンRのアイデンテティを残しますが、4代目となり伝統の6ライトを捨てた今、ライトもアンちゃん系になったこのスティングレーではもはやワゴンRとは名ばかりです。 初代の持っていたシンプルなのに安っぽくないという無印良品的なライフスタイル感は感じられません。 内装★★★★ 内装の質感は非常に高くこのあたりは流石にスズキ波形を作らせると上手いと感じさせます。 革巻きのステアリングやスティングレー用のブラックフェイスのセンターパネルなどはちょっと頑張りすぎの感もありますが、質感自体は軽とは思えないほどしっかりとしたものです。 シートカラーはこのスティングレーでは黒一辺倒の残念なものになりますが、ノーマルはいいです。 紺に継ぎ目の無いデザインは、ワゴンRの伝統そのもの、シンプルでセンスのいいものです。 またフロントシートのサイズが大きく掛け心地がいいのもミラとの違いです。 また後席の広さも十分で、広すぎるN-BOXよりも自動車らしさ、安心感があるほどです。 スペアタイヤレスとしたラゲッジもシートを畳めばほぼフラットになるなど使いやすいものです。 ↑内装もノーマルの方がらしさが残っています。 エンジン・ミッション★★★ こは最新の軽に比べると振動と騒音面で少し見劣りします。 NAでこのほぼハイトなボディですから回さなくては走らないです。 ただJATCO製のCVTの出来が良く、前回のミラのようなスリップ感はありません。 CVT特有の嫌なノイズもなく乗り始めはすっかり4ATの仕様かと思ったほどです。 非力なNAを上手くカバーしています。 ここはスズキの上手いところです。 アイドルストップ機構はよく働きますが、セルのノイズや振動、掛かりの素早さは少し見劣りします。 自分で使うなら街中ではキャンセルしたくなるぎりぎりのラインです。 燃費はメーター表示で14.5km/lでした。これは十分に立派な数字ですが、前回のミライースが、17.8km/lだったことを思うとやはりハイトボディの影響は否めません。 足回り★★★ ステアリングは重めの味付けで新車のためかフリクションも残っていました。 はっきり言ってあまり好みではないです。 楽しさをスポイルしている部分です。 乗り心地も重厚感がありますが、少し硬いというか荒いです。 細かな振動が気になります。 これはハイト系でありながら、ロールを抑えたセットだからです。 流石に最新のN-BOXはここらをバランスしていますが、このワゴンRははっきりと耐ロール性重視です。 もう少し自然にロールさせて乗り心地をスムーズにした方が、ニーズにあっていると思います。 総評★★☆ この4代目は08年デビューとあってプラットフォームを一新したとはいえ流石に最新のモデルと比較するのは酷ですね。 前回のミラ・イースト比べると当然スペースでは勝りますが、乗り心地と燃費、重さから走りの楽しさでも劣ります。 スペースでもN-BOXやパレット、タントが出た今となっては、ワゴンRのポジションは少し中途半端で、そろそろその役目を終えた感があります。 それでもハイト系は走りに不満があるし、アルトやミラではちょっと不安というユーザーもいると思います。 次の新型ではもう一度初心に戻って、シンプルで徹底的に実用性にこだわり、使いやすさを重視した軽となって出てくれることを期待します。 クラスレスな価値を創造した初代の志が復活することを望みます。 スペック:スティングレー・リミテッド2:全長×全幅×全高=3395×1475×1675mm/ホイールベース=2400mm/車重=860kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3DOHC 12バルブターボ(54ps/6500rpm、6.4kgm/3500rpm)/価格=131万2500円 ↓↓↓もっと詳しいクルマ買取テクニックを知りたかったら↓↓↓ ↓↓↓もっと詳しい中古車を探すテクニックを知りたかったら↓↓↓ ↓↓↓もっと詳しい自動車保険を安くするテクニックを知りたかったら↓↓↓