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RS Q3 試乗 アウディ AUDI

RS4と比べてはいけないけれど

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久々に行きつけのアウディに行くと、RSQ3の 試乗車があるというので乗ってみました。

Sシリーズの試乗車は割とあるのですが、RSシリーズはなかなか無いのでこれは乗っておかなくてはいけません。

アウディの「クワトロGmbH」 社の手がけるRSシリーズは、BMWにおける「M」や、メルセデス・ベンツにおける「AMG」ですね。

さてさて、それでは早速逝ってみましょう!^^

スタイ ル★★★

ノーマルからの変更点はマットアルミニウムのフレームとハニ カムメッシュを組み合わせたシングルフレームグリル、大開口のエアインテークなどが与えられたフロントマスクなどです。

マットアルミニウムスタイルのルーフレールや、S&RS系でお 馴染みのミラーカバーや専用デザインのスポイラー&バンパー、大口径の楕円テールパイプが与えられます。

 

さらに足元には、写真のようにスポーク部をマットブラックにした5アームローターデザインとなり、タイヤサイズも255/35R20というちょっと特殊なサイズです。

しかしいくらこうして化粧したところで基本フォルムがチョイポチャ系でしかも古い感じなのは否めません。

RSモデルなりの古典的な精悍さが救いですが、そろそろ一新を期待したい時期です。

スタイルはレクサスのNXのような最新モデルと比べるとちょっと残念な感じです。

内装 ★★★☆

内装も 同じく基本的に古い印象です。

ただ、スペシャリテだけに外観同様かなり手が入れられていて質感の高さはなかなかのものです。

サポートの高いスポーツシートにはRSシリーズでは定番となったダイヤステッチの加飾が施されますし、BOSE製 のサラウンドの付いたプレミアムオーディオも標準になります。

フラットボトムのステアリングホイールやカーボンデコラティブパネルなどもRSの定番です。

リアシートもスペースはたっぷりとしていますしラゲッジも使いやすいですね。

このあたりの実用性の高さはノーマルのQ3に準じますので、RSシリーズのような本格スポーツモデルとしては異例の実用性の高さです。

まあそれがこのモデルの特徴となっています。

 

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エンジン・ミッション★★★★

RS Q3に横置きに搭載されるエンジンは、直列5気筒の2.5リッター直噴ターボです。

これにクワトロGmbHが 徹底的に手をくわえてスポーツユニット化しています。

このエンジンはTT RSにも搭載されていますが、こちらはSUV向けに低速重視の設定とされ、最高出力310ps、最大トルク42.8kgmを 発生します。

ミッションは7速のデュアルクラッチ、Sト ロニックです。

可変エキゾーストバルブの採用で独特の深みのある5気筒サウンドが強調されていますが、エンジンのパワー感は全般的にフラットです。

ちなみに、SQ5は3リッターV6スーパーチャージャー付きを縦置きに搭載し、最高出力は354ps、最大トルクは47.9kgmで、トランスミッションは8速AT。
また同類のメルセデス・ベンツ GLA 45 AMGは最高出 力:360ps/6,000rpm/最大トルク:45.9kg-m/2,250~5,000rpmでトランスミッションは電子制御7速A/T(7G-DCT)です。

確かに圧倒的に分厚いパワーはQ3のボディを強引に引っ張りますが、そのフィールにはあまりスポーティーさやシャープさ感じません。

ここは従来のRSを期待すると肩透かしを食らう部分です。

つまりちょっと残念です。

まあ値段が倍ほど違うとはいえ、RS4の抜群の切れを思うとはっきり言って物足りません。

かといってSモデルのような軽快さもありません。

RSなりの重厚なトルクフィールではあります。

RS4の場合はそこに高回転での抜群の切れ味やレーシングフィールがあるのですが、こちらは回してもドラマはありません。
このRS Q3に限ってはSとRSの中間のようなモデルに感じました。

足回り ★★★★

足回りも重厚で乗り心地に不満はありません。

たしかにこれなら実用になります。

このノーマルに対してぐっと引き締まった硬質な乗り味はRSシリーズに共通する乗り味です。

ムービングパーツの精度の高さに起因すると思われる転がり抵抗の少ない感じや澱みのなさはよくできたアウディの特徴です。

ブレーキは、モノブロックの対向ピストンキャリパーが奢られています。

効き自体は問題ありませんがフィールはもう少しソリッドにしてもらいたいです。

またこれはRSモデルに限ったことでもアウディに限ったことでもなく輸入車全般の問題ですが、止まる寸前のスムーズな抜きに対応していなくてどう緩めてもカクッとショックを伴います。

ハンドリングは安定していますね。

しかし、ここも切れ味は期待してはいけません。

ただステアリングフィールは明らかに重く、アンダーはハルデックス4WDと電子制御デバイスでうまくコントロールされています。

このあたりのマナーは流石にアウディは手馴れたものです。

特に中高速 コーナーでの異様なまでのニュートラル感とスタビリティの高さはとてもSUVとは思えないレベルです。

アクセルを踏み込むと緩やかにスライドしつつオーバーステア的な挙動にもなりますが、それがまったく怖くないのは流石にクアトロのアドバンテージというべきでしょう。

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総評 ★★★★

732万円というRSとしては抑えられた価格が特徴です。

SQ5が770万 円、Q3の標準モデルである「Q3 2.0TFSI クワトロ」211ps仕様が503万円。

つまりノーマル比、たったの215万円高でRSが 選べます。

これは従来モデルでいえば、Sシリーズクラスの設定ですね。

で実際、価格は正直というか、乗り味的にも先にも言ったようにSとRS

の間と感じました。つまりRSしてはお買い得ですが、RSを知った人がRSと思って乗るとがっかりするかもしれません。

確かにRS Q3はトータルバランスを重視した設定で、本物のRSの刺激を知る向きには、物足りないと思います。

【スペック】アウディ RS Q3
ボディサイズ:全長 4,410 × 全 幅 1,840 × 全 高 1,595 mm/ホイールベース:2,605 mm/トレッド 前/後:1,585 / 1,590 mm/最低地上高:150 mm/重量:1,700 kg/エンジン:2,480cc 直 列5気 筒 直 噴DOHC イ ンタークーラー付ターボ/ 最高出力: 228 kW(310 ps)/ 5,200-6,700 rpm/最大トルク:420 Nm(42.8 kgm)/ 1,500-5,200 rpm/トランスミッション:7段 オートマチック(Sト ロニック)/サスペンション 前/後:マクファーソンストラット / 4リンク/ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク / ディスク/タイヤ 前/後:255/35R20/燃費(JC08):11.5l/100km/価格|732 万 円

 

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