Q5に乗りに行ったら、S8の試乗車があるというではありませんか!
S8といえばランボ・ガヤルドのV10を積んだクルマですよ!乗らずに死ねるかです!
●概要
初代は2001年(ベースのA8は1995年)、このシングルフレームの2代目はA8に遅れること1年の2005年デビューです。
アルミボディに450psのV10を搭載したスポーツセダンです。
同じく450psを発する6リッターW12搭載のA8、6.0との住み分けはW12がラグジュアリーでこちらはスポーツとハッキリしています。
スタイル★★★
A6同様あまりにけれんみの無いスムーズなボディラインは8の大きなボディには少し間延びして持て余してしまいます。
それでも実物を見ればアウディ一流の工作精度の高さから濃密な品質感を醸し出してくれるのですが。
試乗したシャンパンゴールドのようなボディカラーはなかなかと素敵でした。
内装★★★★
写真のカラーはイマイチですが、試乗車はタンカラーのレザーでなかなか退廃的なムードが漂っていました。
もちろんスイッチ類の品質感はアウディならではのこだわりですからデビューの年代を考えると流石の仕上がりと言えるでしょう。
エンジン★★★★★
これは文句無しです。
ガヤルドにも使用されるV10、5.2リッター、450ps&55.1kg・mは実にシャープです。
高回転での乾いたサウンドはもちろん低速のマナーも文句無しです。
足回り★★★★★
ここも恐るべき仕上がりです。
シャープなエンジンをクアトロのキャパは静かに受け止めます。
全開でもランボのように暴れることなくスクオットもありません。フラットに瞬間平行移動します。
アルミボディと締まったサスはこの大きなボディをしかしスポーツカーのように軽快に走らせます。
とにかくマスが集中していてボディの表皮はまるで紙の様に軽く感じられます。それでいて完璧なボディ剛性というアンバランスは何なのでしょう?
こうした乗り味はやはりアルミボディ特有のモノで以前の経験ではNSXやジャガーのXKなどに似た感覚があります。
またフルアルミでは無いですが、アルミボンネット&カーボンルーフというコンストラクションのM3などにも感じました。
とにかく乗り心地もこのフルサイズにして嫌なピッチングは一切残りませんから、清涼感さえ感じさせてくれます。
フラットかつ上質な空間で操作するステアフィールもこれまた秀逸です。
取り付け剛性が高く細かな路面のフィールを見事に伝えます。強いキックバックは無いのにゴマを踏んでも分かるのでは?と思わせるほどの卓越した情報量は何なのでしょう?
総合評価★★★★★
新車だと1510万もするのですが、世界不況のおかげで、この手の特殊な高級車は3年で半額ぐらいになっちゃうんですよね!これは買いです!
タマが少ないので内緒にしておきたいぐらいのクルマです。
800万ぐらいでレクサスのGSやベンツのE、ビーエム5の普通のを買うなら絶対こっちですね。
100倍楽しめます。とにかくこんなにスーパーセダンはAMGにもBMWのMにもありません!