サーブ・ブランドはどうなっちゃうんでしょう?
売るの売らないの? 結局ボルボも中国の吉利に18億ドルで売却されるらしいですし、サーブも北京汽車工業に行きそうですね?
なんだか寂しいですね!
代車で古い9-5に乗る機会があったので、少しレポートしておきます。
1997年デビューですから随分引っ張ってます。02と06にマイナーが行われています。
エンジンは2.3リッター直4ターボでチューンにより150psから260psまで多種ありますが、写真は01年で185psです。
昔あった2.0やV6,3リッターは06のマイナーで整理されています。
スタイル★★★☆
航空機メーカーらしくCdは0.31と優秀です。
個性的ですが、やはりこのクルマはエステートがイメージです。
セダンだとCピラーの角度がどうも中途半端に感じます。
内装★★★★
デザインも独特です。
シートクッションが分厚くソフトなのが、特徴です。
リアシートもたっぷりしていてなかなか居心地のいい空間です。
ただクオリティーはさほど高くないようで、特にプラスチック部分は8年以上の歳月を感じてしまいます。
まあこのあたりがメルセデスとの値段の差なのですが(特に中古で)・・。
エンジン★★★☆
バランスシャフト付きで過給されることもあって、4気筒とは思えないほど静かでスムーズです。
大きなボディをなかなか効率よく引っ張ります。小さなエンジンを加給して大きなボディに載せるというのは最近の流行りですが、サーブは先見の明があったということでしょうか?
足回り★★★
ゆったりした周期で当たりの優しい乗り心地は独特ですね。
先のソフトなシートとあいまって良くできたアメ車を彷彿とさせます。GMの血は伊達ではありません。
しかしボディは流石に古いですね。9-3よりも大きい分、一段と緩くなっています。
同じくGM系のオペル・ベクトラベースのシャーシですが、このサイズだと流石にちょっとキャパ不足です。
それでも直進性を乱されるほどでもなく、アメ車ほどブッシュに頼っている印象もありません。
総合評価★★★
中国資本のもと、サーブとボルボはどうなってしまうのでしょう?
まあ、これまでもGM傘下だったわけですから、そう悲観的になることもないのかもしれませんが、個性的な世界遺産を台無しにするような事だけは避けてほしいですね。
まあジャガーとタタのようにあまり口出しせず、これまでのスタッフに仕事を任せてくれればいいのですが。
そうそう9-5ですが、この個体のコンディションを見る限り、自慢の耐久性には? が残ります。
遺産保護目的の方は9-3をお勧めします。