なんじゃこの顔は?(246,8万円)
3代目となったインプレッサに乗ってきました。
グレードはWRX STIではなくS-GTですが・・・。
舞台は常にガラガラ、貸し切り状態の京都「嵐山高雄パークウェイ」です。
●概要
7年ぶりのフルチェンジです。
ボディは5ドアハッチバックのみとなりました。
ミッションはなんと今時の4AT&5MTです。
スバリストはこのスタイルを見てどう思うでしょう?
サーブとBMWのあいのこみたいな、無難に流行を取り入れたスタイルに、今やアクの強さはありません。
それになんじゃこの顔は?です。
ここだけなんともアグリーで、もしかしてここでアクを演出?
みたいな、どぎつさです。
そういえば「AUTO CAR」のテストでWRXを”キテレツ”って称してました! 上手い!!
ファンはそのインパクト顔で、ではなくて、先代のように力強いフォルムでこそ個性を演出して欲しかったのではないでしょうか?
もう何が悲しくて・・・の内装です。
この質感で誰も文句言わなかったの?
社内チェックよくすり抜けました。
役員面接なかったのでしょうか?みたいな。
正に奇跡です。
まるでやっつけのショーカーレベルです。
レガシイと並ぶともう別の会社のクルマみたいです。
ドアトリムやシートの表皮は質感のかけらもないのです。
プラスチックのお化けです。
バケツの中にいるみたいです。
あー期待が高すぎるのかな?
いやいや写真では分かりませんが、一度実物を見て下さい。そうしたら分かります。
雑誌の記事に触発されてハンコ用意してディーラーに行っても、これでは逃げて帰ってくる人もいるのでは?
というぐらいのレベルです。
最近ではデミオも酷かったけど、こちらはもう少し高いしインパネのデザインも子供ですからね。
エンジン★★★
フラット4の鼓動が薄れてます!
等長等爆のエクゾーストシステムのせいでめちゃめちゃスムーズになってしまって?
せっかくの水平対抗の「ドドドッ」というサウンドが耳を澄まさないと聞こえません!
手と尻に神経を集中しないと鼓動が届きません。
パワーは250馬力で十分、WRXでなくとも「嵐山高雄パークウェイ」を疾風のように駆け抜けます。
でもそれは疾風であって、嵐ではありません。今やこの程度に、つまり疾風のように駆けるクルマはいくらでもあります。
味と個性のないフラット4なんて! 直4のTIPE-Ⅰ(ビートル)かV6の911やん?
足回り★★★★
3代目でもっとも進化したのがこの部分でしょう。
乗り心地は十分に実用になります。
そしてコーナーでかなり無茶をしても粘ってくれます。
ターンインで意図的にリアを振ってやらない限り、ブレイクすることはありません。
4WDなのでタイトコーナーの立ち上がりで全開にしても、ステアリングを保持した方向に「グイグイ」ダッシュしてくれます。
水平対抗エンジンは、味はなくなっても重心高が低いことに変わりはなく、安定したフォームになります。
ただし、これも他が他だけに・・・、従来型のシャープさやソリッドさが薄れ、面白みに欠けるとなってしまうのですが・・・。
まあ、それはこの「S-GT」という中途半端な? グレードによるところもありますが。
総合評価★★
うーん、なんともいえません、WRXに乗るまでは・・・。
でもまあ、少なくともボクはこの「S-GT」を買う事はありません。
乗り味が中途半端で、インプレッサらしさが薄いのと、内外装が飽きると思うからです。
もちろん先代に比べ完成度は高まっていますが、それがそのまま魅力となっているかといわれると、そうならないところがクルマの難しさでしょう。
やっぱりこちらが本命、WRX STI 6MT(365,4万円)