【PR】

911S  7速 PDK  試乗 ポルシェ 

今回は進化の幅が大きい!
KIMG0318.jpg
↑この色もいいなあ!かなり高級感があります。

 

911は以前にこのメルマガでも997のカレラS PDKを取り上げましたが、その時はエンジンの切れ味やボディの重さが気になって総評で★★★☆という低い評価にとどまりました。

「イマイチです」なんて書いちゃってます!

で、今回の新型も同じグレードのカレラS PDKを借りることができたので997の乗り味と比較しながら試してみました。

  
スタイル★★★★☆

新型のサイズは先代よりも56mm長く、幅は同じで、車高は7mm低く、ホイールベースは100mmも長くなりました。

見た目は特にぼってりしていたフロントはまるでケイマンのように薄くシャープになり、リアも横に長いアストンマーティンのようなコンビネーションランプになった事で、かなり精悍な印象になりました。

全長のサイズアップも効いていて伸びやかさも出ています。

 

全体としてスーパースポーツらしさが随分アップしたと思います。

もちろん、ちゃんと一目見ただけで誰でも911と分かるスタイルにもなっています。
塗装の質感も素晴らしく誰が見ても納得のスタイルだと思います。

 

内装★★★★☆

試乗車にはオプションのアダプティブスポーツシートプラスが装着されていました。

これは18ウェイの電動調節機能を備え、ステアリングコラムの電動調節機能もセットになっています。

ステアリングまで電動とは911も随分高級になったものです。

メーターは「911」伝統の5連メーターです。

 

ロントウィンドウの傾斜がさらに寝かされたこともあってダッシュ周りは広々とした印象になりました。

またセンターコンソールは「パナメーラ」にも似た直線的なものになっています。

ここまでで911らしいタイトなフィット感が失われたのではないかと心配される向きもおありかと思いますが、その心配も無用です。

 

シートは相変わらずフィット感に優れ、ダッシュの角度やドアとの距離感など、911オーナーが乗り換えても不満はありません。

また今回から質感が一段とグレードアップされています。997も良かったですが、この991ではよりモダンで品質感も吟味されています。

黒とシルバーのメッキ部分のバランスがよくシンプルかつスポーティーでありながら高級感もあります。

の間延びのない品質感の高さも911特有のフィット感を演出しています。

 

KIMG0317.jpg
↑パナメーラチックなセンターコンソールが気になりますが、911特有のフィット感は健在でした。

 

エンジン・ミッション★★★★★

ここも文句無しです。エンジンは3.8リッター直噴ユニットですが、雑音がなくなり音が良くなっています。

かと言って水平対抗特有の味がなくなったわけでもありません。

振動は一切なく完全バランスで音もビートの効いたものです。

また高回転の吹け上がりも一段とシャープになり滑らかさも増した印象です。

400回転上がったレブまで全くストレスフリーです。

 

とにかくハイチューン特有のシャープなレスポンスを持ちつつ、その回転の滑らかさから高級感も感じさせてくれます。

従来少しバラついた感のあった極低回転域でのマナーも改善されています。

今回からいよいよ追加されたアイドリングストップのマナーもOKです。

再始動にあたっての振動は全くなく、音も時間も気になりません。

 

これに比べるとパナメーラのアイドルストップは全く使う気になれません。

エンジンのマッピングはノーマル、スポーツ、スポーツプラスの3種類を選べます。
これもちょうどいい感じに差がつけられている印象で、街中では自然にノーマルを選びたくなります。

もちろんスポーツを選べば文句無しのスポーツカーになります。

 

またPDKもよりダイレクト感を増しています。ショックは皆無でシフトスピードも恐ろしく速いものです。

この完璧なマナーのシフトと相まって新型のドライブは爽快感すら感じます。

あの重々しかった997からするとそれは圧倒的な進化です。

 

またこのPDKには、Dレンジ走行中にアクセルオフでクラッチが切れて惰性走行に移るコースティング機能も備わります。

これもスムーズで違和感のないものです。

新型はこれらの装備によって燃費を約17%も改善しています。
 
流行りの「爆音スイッチ」ことスポーツエグゾーストシステムも付いています。

これをオンにすると、かなりスポーティーな音色と音量になります。

エンジンの音が良くなったのでこれも出番の多い楽しめる装備になりました。

 

足回り★★★★★

 乗り心地が良くなったのがここでの最大のトピックです。

これは10センチ伸びたホイールベースと電子制御ダンパーのPASMの制御が緻密になったおかげです。

姿勢はほぼフラットになり、従来あったボンネットが上下する景色は見られなくなりました。

足まわりの切り替えはノーマルとスポーツの2パターンですが、これで十分です。

ノーマルを選べば静かになったエンジンもありまるで高級車をドライブしているかのようです。

またこの爽快な印象はルーフなどボディー全体の44%にアルミを使い40キロほど軽量化されたことにもよります。

フルアルミとしなかったのは911特有の剛性感を確保するためかもしれません。

 

これまで以上のガッシリ感とともに飛ばせばM3やR8の様な精緻な軽快感を両立します。

ロールをほぼ完全に抑え込む電子制御アクティブスタビライザーPDCC付きであったため、ロールは全く感じないのに乗り心地が異常にイイという不思議な体験も出来ます。

とにかく高級で刺激的な乗り味(シャーシ)です。

 

総評★★★★★

 911のドライビングでこれほど痛快で爽快な印象のクルマは初めてです。

今回から静粛性が高くなり快適性がグンとアップしました。

 

また同時に刺激もアップしスポーツカー度もアップしているのが今回のモデルチェンジの凄いところです。

911の良さはやはり普段使いできる実用性の高さだと思いますが、991の静粛性と乗り心地の進化は911の実用性を一段と引き上げました。

スピードさえ落とせば高級車そのものの洗練を示しますから本当にこれ1台で満足できてしまいます。

 

今回の試乗車は約400万ものオプションが付けられ2000万に近い価格になっていましたが、その価格が正当に思える程の高級感と走りを持っていました。

これは確かに一世代の進化を遂げています。

その伸び幅は996から997の時よりも大きく、個人的には一番いいモデルチェンジだったのではとさえ感じています。

930が964になった時も違和感を感じましたし、空冷から水冷になった時もどこか納得できない部分を感じました。でも今回に限ってははっきりと新型の方がイイと言えます。

それほど見事な出来でした。価格以外に不満が見当たりません。このクルマに乗ると当代最高のスポーツカーの走りがどんなものかがわかります。

ぜひディーラーで試乗することをおすすめします。

 

スペック:全長×全幅×全高=4491×1808×1295mm/ホイールベース=2450mm/車重=1450kg/駆動方式=RR/3.8リッター水平対向6 DOHC24バルブ(400ps/7400rpm、44.9kgm/5600rpm)/価格=1456万円

 

 

↓↓↓もっと詳しいクルマ買取テクニックを知りたかったら↓↓↓
中古車一括査定
 

↓↓↓もっと詳しい中古車を探すテクニックを知りたかったら↓↓↓
中古車購入

↓↓↓もっと詳しい自動車保険を安くするテクニックを知りたかったら↓↓↓
自動車保険