ハワイでレンタカー
ハワイでレンタカーに乗ってきました。
せっかくのハワイですからもちろんオープンカーですよね!
いつもは、この時とばかりラングラーを借りるのですが、今回は新型セブリングがあったのでそちらにしてみました。
なんといってもセブリングは日本に輸入されていないモデルですから!
「試乗オヤジ」の血が騒ぐではありませんか!
●概要
ベースのセダンは2006年のパリサロンのデビュー、このコンバーチブルは2007年のデビューです。
エンジンは2.4リッター直4、173ps、2.7リッターV6、189psのバイオエタノール仕様、3.5リッターV6、235psの3種、2.4リッターと2.7リッターは4速AT、3.5リッターV6モデルのみ6速ATとなっています。
今回用意されたのは2.7リッターV6です。
ボディは全長がセダン比76mmで4922mmというかなり大きなものです。
トランクは大きくクローズド時には4つのゴルフバックを飲み込みます。
ソフトトップは電動ですが、3種あるのが特徴です。メタルとビニール、布ですがレンタカーは部ビニールでした。
スタイル★★★
ご覧のようにまあ、何てことないデザインです。
ぼってりと高いボンネットとウエストラインは乗用車ベースであることを如実に物語ります。
それでもキャビンを小さくまとめているので、かろうじてパーソナルな感じはありますが・・・。
ボンネットはクロスファイアのようなスリットが入れられているのがクライスラーの特徴ですね。
確かにアクは演出できますが、あまり芸術性が高いとは思えません。
ライトは中に丸を感じるものでコレもクライスラーを特徴付けるディテールですが、新しいジャガーのXFもこんな顔で驚いたものです。
ここも一見悪くないですが触ったり叩いたりすると品質の低さが露呈します。
金属のような処理をされている部分ももちろんほとんどプラスチックです。
新しい分だけ理路整然としていてモダンな印象はありますし、センターに付けられたアナログ時計など、マセラティやアストンマーチンっぽい高級感の演出もあります。
それでも触ると値段なりです。
仕方ないです。
↓日本では見たことのないほどの青い海。最高です!この景色だけでクルマの印象もよくなります。
あまりに特徴のないエンジンでまったく印象に残っていません。
まあ、それだけ不満がなかったというようにも取れますが・・・。
ただフィールがもっさりとしていることだけは覚えています。
何度かそのすばらしい景色に合わせて歌わせてみようとマニュアルシフトして高回転を試みましたが、詰まったトランボーンのように「ボーボー」と唸るだけでしたから。
足回り★★★
コレもエンジン同様、切れ味のかけらもありません。
海岸線のワインディングでも攻めてみようという気にすらなりません。
ゆっくり回ってもフロントの重さを感じてこのまま速度を上げてもアンダーが増えるだけだなということが簡単に伝わるからです。
ただ乗り心地は悪くなかったので★3つです。
もちろん感動するほどのフラット感などはありませんが、そのサイズと重量なりの安定感と直接的なショックの無いことからの評価です。
総合評価★★
姿かたちは立派なオープンですが、乗り味は当たり前ですがベースのセブリングそのものでした。
日本で言えばマークXの屋根を取ったようなクルマですからまあ仕方ありません。
Aピラーが寝ていてサイズの割に窮屈な感じも、この広大な大自然を前に残念でした。
せっかく低い位置に座るなら、セダンならではの乗り心地と緩やかな海岸線を流して楽しいハンドリングを期待してしまいます。
それが無いなら、いつものようにワイルドで開放的なラングラーで、もっと風を感じた方がいいと思ってしまいます。