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XC70 ボルボ 試乗

いいんだけど、ちょっと中途半端かな?
ボルボ XC70 

先日乗ったサーブ9-3があまりに良かったもので、ちょっとスウェーデン車を見直してみようということでボルボに乗ってみました。

前から気になっていたXC70です。
少し大きくなってしまった新型ですが、はたして新しいXC70も心と体に沁みるディープな乗り味を持っていたのでしょうか?

 

●概要

V70をベースに1998年からV70XCとして発売、2000からは独自のグリルと樹脂製のオーバーフェンダーが与えられ、見た目もぐっとオフよりになりました。
2003年からは名前もXC70となり、より独自性を強めて行くことに・・。

この新型は2007年にデビューしたばかりですね。

 

スタイル★★★★

前のXC70もアウディのオールロードクアトロとともに道を選ばぬクロスオーバーとして人気がありましたね。

新型は全長が80mmほど拡大され、V80並のサイズになってしまいました。

ベーシックなボルボワゴンのスタイルに、うまくSUV風のアクセントをあしらったXC70 はV70よりも存在感があり、飽きもこないでしょう。

なかなか魅力的だと思います。

 

内装★★★★

 

シートが高く乗り込みやすいですね。
サイズもたっぷりでストロークも豊かです。

先代もV70に比べてゆったりとたシートを持っていましたが、新型はさらにソフトでストロークもたっぷりの素敵なシートになりました。

 

乗り込むと幅の広さを感じますね。ステアリングのグリップも太くスポーティーで、SUVらしい力強さも感じます。

 

シートのカラーは茶の方が好みですが、すると自慢のセンターコンソールがアイボリーになっていかにもプラスチックぽくなってしまうのは残念です。

ボルボ XC70 

ボルボ XC70 

↑もうお馴染みのフローティングタイプのセンターコンソールですが、このカラーだとどうにもプラスチッキーです。ウッドやアルミのオプションの設定も今のところありません。

 

ボルボ XC70 

↑試乗車はメディアでお馴染みの広報車でこちらのカラーでした。ぐっと明るくなりますね。

 

エンジン★★★☆

 

直6、3.2リッター238psです。
ついに5気筒から6気筒になりましたね。

 

それでもエンジンの全長は3mmしか伸びていないそうです! 横置きに積んでいるのはクラッシャブルゾーンを確保するためです。このあたりは安全性にこだわるボルボらしいディメンションです。
音は随分快音を発するようになりました。
 
ボリューム自体抑えられていますが、普通に走ってもストレート6らしい濁りのない硬質な金属音を発します。
後で話すゆったりした乗り味とはアンバランスな感じもありますが、飛ばす時の楽しみは増えました。

 

足回り★★★★

 

ここはソフトでまろやかです。
これなら荒れたアイスバーンでも他人事です。

ただステアリングフィールがイマイチなのと、ボルボのAWDが通常パワーの95%をフロントに伝えるためか、市街地で普通に走っている時の安定性は4WDに期待するほどではありませんでした。

雨が降ればリアへのプレチャージも5%以上になるのでしょうが・・。
それとボディの剛性感も今一歩です。

 

 

実際にはかなり向上していて数値は十分なのでしょうが、大柄なボディが災いしてか、はたまた試乗車がメディアの広報車として12000キロを荒く扱われた個体であったためか、内装から少し軋み音が出ていたのが印象を悪くしたのかもしれません。
 
足回りからの音は一切なく乗り心地は素晴らしいのですが、ボディやステアリングフィールを含む全体の印象としてディープできないのです。

 

総合評価★★★☆

 

乗用車の走りに、ワゴンボディの実用性、さらにSUVとしての機能とファッション性まで与えられたオールインワンですから理論上はとても魅力的なのですが、クルマとはそんなに単純なものではないのですね。 

このクルマ、カタログで見ると非常に魅力的です。

 

夜中に酒でも飲みながらカタログ見てたら「明日買いに行くぞ!」と思わず叫んでしまいます!

ライバルのオールロードクアトロは今や肥大化してしまいましたし、レガシイのアウトバックでは・・。
と思って、オヤジも今回の試乗を楽しみにしていたのですが、乗った後はこれならロングクルーザーとしてはXC90のほうがいいなと思いました。

 

見晴らしのいいポジションの割りに、足元が狭く背の高いSUVほどのゆったりした居住性に欠けるのです。スポーツワゴンなら選択肢はさらに広がりますしね。

 

確かに長距離はいいと思います。でも市街地ではボディは大きくなりすぎました。中途半端なアイポイントにこのボディは持て余します。

オヤジなら今は、安い旧型のXC70があればそちらを選びます。 

 

ボルボ XC70 

↑アンダーガードやごついテールランプ、立体的な造形のテールゲートが力強さを演出しています。

 

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