これはいいかも?
レクサス以外のトヨタ車(特に中型以上)のステアリングフィールがどうにも性に合わないオヤジですが、これはアリですね。
雑誌ではマークX絶賛でこれは駄目(webCG笹目さん)となっているので、いつも逆の評価なのですが・・。
●概要
2009/9にフルチェンジされました。早いものでプラドももう4代目なんですね!
兄貴分の200系よりも20センチほど短く、1トン近くも軽いクルマですが、それでも全長×全幅×全高:4760×1885×1885mm/ホイールベース:2790mm/車重:2230kgという堂々たるボディです。
スタイル★★★
まったく印象に残らないスタイルですが、エッジの利いたラインはそこそこ現代的でプラドのアイデンテティも上手く踏襲されています。
トヨタ流、すべらない外観です。
内装★★
これもデザイン的にはまったく面白みのないものです。
ただただ高品質なだけ。
それでいい人はいいでしょう。
ただ、レンジの高級感に揺れる人や、ディスカバリーのコージーなコンラン的モダンを解する人にはまったくもって物足りないでしょう。
4WDなのに他のトヨタセダンと同じテイストです。
そこに荒野仁挑み開拓する夢とスピリットはありません。
V6の4リッター、276ps/5600rpm、38.8kgm/4400rpmです。下には直4、2.7もありますが、やはりこのボディでは厳しいです。
この4リッターは街中の早いストップ&ゴーにも余裕があります。静かでスムーズです。
もちろんカイエンなどと違いますから、フィールにドラマはありません。しかし不満もありません。
足回り★★★☆
ココが意外によかった部分です。
つまり乗り心地は十分に快適です。
私の尊敬する笹目さんのレポートによると、「乗り心地ははっきり言って前時代的。一見路面状況のよい道でもブルブルと振動が絶えない」。
とのことですが、少なくともオヤジが街中をチョイノリした範囲ではそんな傾向はまったくありませんでした。
笹目さんのテストしたクルマはもしかするとひどく扱われた広報車でタイヤにフラットスポットが出来ていたのかも?
でも笹目さんなら、そんなことは十分考慮してのレポートだと思うし???です。とにかくオヤジの車両は良かったです。
もちろん、X5やQ7、トゥアレグといったドイツ勢のようにオンロードをビシッっと走るタイプではありません。
適度に車高の高さは感じます。それでもエクスプローラーほどのんびりもしていません。
件のステアリングフィールもこのキャラなら許せます。
というか見事にマッチします。
このクルマの主管の市村氏は趣味でセカンドカーとしてプジョーやBMWを乗り継いでいるそう。
ギリギリのバランスを上手く演出しています。
特にオフではこのぐらいが安心でしょう。
オフでの走りは試していませんが、数々の電子デバイスはレンジあたりとタメを張る本格的なものでしょう。
3列シートを立てた状態だとスーツケース程度しか入りませんが、これは4760mmという全長を考えれば致し方ないところ。
総合評価★★★
200系に引けを取らない本格的な造りと耐久性は海外でも評価の高いところです。
特に日本ではこちらの方がはるかに使いやすいでしょう。
オヤジは特にこれでなければという魅力は感じませんでしたが、この手のクルマを求める多くの人の期待は絶対に裏切らないクルマです。
非常に丈夫で快適で使い勝手がよく故障しない。
特にクルマ好きでなければこれ以上何を望むのでしょう?