C3は2009年11月に本国フランスでデビューしたコンパクトカーです。
いわゆるBセグのクルマですが、このクラスでこれほど質感の高いクルマは他にはVWポロ以外ありません。
同じPSAのプジョー207はもう少しスポーティですし208が控えています。
結論から言ってしまっては元も子もないですが、上質な実用車として同クラスでこのC3以上のクルマはありません。
スタイル★★★★
特徴は「ゼニス(頂上)ウィンドスクリーン」ですね。
これはほとんど使う機会の無いサンルーフよりよほど楽しめます。
サイズは国産車でいうと「マツダ・デミオ」といい勝負です。
デミオもスタイルはいいですが、C3のスタイルも先代同様、小型車らしい可愛らしさと2CVをイメージさせる適度な“かぼちゃ感“があって個性的です。
それは、このクラスの実用車としては複雑に過ぎるかもしれないサイドのベルトラインの抑揚であったり、1530mmという高い車高からなるちょいダサ感から生み出されます。
大きな弧が強調されたフロントフェンダーもクラスを超えた力感があり、かなり大きめなかぼちゃに見えます。カラーバリエーションが豊富なのも嬉しいところです。
内装★★★★☆
内装は外観以上に魅力的ですね。
見た目の質感はもはや国産コンパクトカーとは別次元の世界にいます。
試乗したのは、アルカンタラ/ファブリック内装のエクスクルーシブですが、素のモデルも悪くありません。
また後席が広くなったことも朗報です。
先代はその特徴的なルーフ形状のあまり頭が触れましたが、新型はこのクラスとしてはひざまわりの余裕も増え、もっとも快適な部類となりました。
もはやCセグに迫る広さを獲得しています。
星が一つ足りないのはドライビングポジションが先代ほどしっくりと来ないことです。
まあ慣れれば定位置を見つけ出せるのでしょうが、一発でココという感じは出ません。
まあそれだけ国際的になったということかもしれませんが。