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G350 ブルーテック メルセデスベンツ 試乗 Mercedes Benz G-Class BlueTEC

生まれた時から骨董品
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GクラスはVol.84でG63AMGを取り上げています。その時も総合評価4つ★で印象良かったです。

今回は待望のディーゼルエンジンが乗ったので約1年ぶりに試してみました。
しかも今回は右ハンドルで価格はAMGの1780万に対して989万です!

これは気になります。

 

 

スタイル★★★★★

 

Gクラスは、1979年デビュー、今年で実に34歳という長寿車です。もはや骨董品ですね。

流行が1周まわって最近のエッジの効いた直線基調の流行に少し合ってきた感さえあります。
とにかくこれ以外何物でもないスタイルは評価のしようがありません。

クルマというよりクラシックホテルのような威厳すらたたえています。
色も良かったですね。深みのあるオリーブグリーンです。

こういう色も似合いますね。

よって文句なしの5つ★です。

 

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内装★★★★★

 

ここも凄いです。

ドアは「カッキーン」と閉まります。

そう930型時代の911と同じような硬質なフィールのそれです。

するとあたりの空気は音を失い凛とした雰囲気に圧倒されます。

 

デザインはフルチェンジ(誰も気づかないけど)でグッと近代的になりました。

ただその外観と同様、基本的に直線で構成される事に変わりはありません。

幅が適度に狭いので濃密感が半端ないです。リッツのスイートルームでは無いですが質の高い物に囲まれるとその無言の圧力で妙に上品になります。

 

ポジションはいつものゲレンデです。

高いアイポイントが独特で楽しいです。

モノコックボディの最近のSUVと違い、ラダーフレームのGクラスは着座位置が極端に高く、異次元を味わえます。

このアイポイントの高さと見切りの良さがGクラスの肝です。

平面で構成されたボディとフェンダー上のウインカーのおかげで見切りが良く意外と切れるステアリングもあって街乗りも王様気分です。

 

また意外と知られていないのですが、Gクラスで楽しいのはリアシートも同じです。

床が高くポジションは全席のそれよりもさらに高くなっています。

乗り込むにはアシストグリップが必須となりますが、いったん乗り込んでしまえばバスの最後部席のような優越感と安心感に包まれます。

こんなリアシートはこれ以外ではちょっと味わえません。

 

 

エンジン・ミッション★★★★

 

エンジンは3Lディーゼルターボ、最大出力:211ps/3400rpm最大トルク:55.1kgm/1600-2400rpm。

排ガスの浄化システムはまだ尿素SCRと酸化触媒、DPF(粒子状物質除去フィルター)の組み合わせです。

ディーゼルと聞いてもっと“ドロドロ”したフィールを少し期待したのですが、これは“シュンシュン”とまるで良く出来たガソリンユニットのように回ります。

 

Gのボディにはもっと重厚なフィールでも良かった感じです。

でも音は全く気になりません。

少しでも動いている限り窓を開けていてもディーゼルと分かる人は少ないのではないでしょうか?

それほど静かで洗練されています。

「ガラガラ」とディーゼルらしい?音を聞き取れるのは今やコールドスタートの車外ぐらいです。

なのでパフォーマンスも全く持って不満はないのですが、Gの場合他の味が濃厚なだけにこのディーゼルをもってもエンジンの存在感が少し端麗に感じ物足りない気もします。

まあその分気にせず足やボディの動きを感じ取れるとも言えますが。。

 

 

足回り★★★★

 

ココもこのクルマの面白い部分ですね。

リジッド特有のシッカリ感とともに左右が関連するが故のちょっとウニウニとした動きが懐かしくも面白い感じです。

タイヤサイズは前後共通で265/60R18です。

乗り心地の角はしっかりと丸められ、いかなる衝撃もダイレクトに伝わることはありません。

その意味では非常に高級で安心感があります。

突然大きなギャップに出くわしてもスピードを緩めることなく強行突破できます。

 

ただ動き自体は大きくその意味でトラック的と称する向きもありますがその精度と質感は並の乗用車のレベルを大きく超えますのでそれが独特の味わいとなっています。

 

ステアリングのレシオは街乗りではスローですね。

重さもかなり重めです。

そしてフリクションも感じます。

古いメルセデスのR&Bタイプの常でセルフアライニングトルクも弱いので手で戻してやる必要もあります。

 

例えば交差点をハイスピードで回ろうとすると慣れなとその重さとレシオ手アンダーになります。

しかしそれでもこのクルマにはそんな癖さえ楽しいと感じるほどの圧倒的なボディと足、そしてステアリングから伝わる剛性感と良質なパーツを精緻に組み上げられたモノだけが発する有無を言わさぬ高級感があります。

つまりそれを楽しみと感じる事が出来る人にとっては何の欠点もないと同意です。

 

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総評★★★★☆

 

実はこのクルマと最新のスポーツカー(マクラーレンとか)の組み合わせは最高に贅沢な組み合わせではないかと思います。

つまり最新とクラシックのギャップを楽しむのです。

ドライビングの際の視点の違いも楽しいでしょう。

その振れ幅の大きさが互いを飽きさせないと思います。

予算によっては中古のGクラスにエリーゼあたりのペアでもいいかもしれません。

 

とにかくこのGクラスは今や味わいが極度に熟成され濃厚極まりないです。

アルピナやアストンマーチン、フェラーリなどと並ぶ究極の自動車グルマンの1台と言えるでしょう。

 

最近の普通のクルマに飽き飽きとして退屈だと感じているなら、ぜひ一度試乗してみることをお勧めします。

フェラーリなどとはまた違ったベクトルの快楽を感じ取れると思います。

 

 

【スペック】ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4530×1810×1970mm/ホイールベース:2850mm/車重:2530kg/駆動方式:4WD/エンジン:3リッターV6 DOHC 24バルブ ディーゼル
ターボ/トランスミッション:7段AT/最大出力:211ps(155kW)/3400rpm最大トルク:55.1kgm(540Nm)/1600-2400rpm/タイヤ:(前)265/60R18 109H(後)265/60R18 109H(ブリヂストン・デューラーH/P 680)/燃費:11.2リッター/100km(約8.9km/リッター、欧州複合モード)/価格:989万円

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