【PR】

WRX S4 2.0GT-S EyeSight(CVT)&WRX STi Type S (6MT) 試乗 スバル

このエンジンじゃダメかな?

IMG_4274

 

1週遅れましたがスバルWRXです。

なんと言ってもこのクルマはファンが多いだけに、じっくり乗ってみな いと下手なことは言えないので2週続けて乗ってみました。

 

新型WRXは海外ではいち早く発売されていますが、国内「レヴォーグ」 との兼ね合いで遅れたようですね。

レヴォーグは重要な国内戦略車なの でWRXと同時期に発売して、存在感が薄れるのを避けたのでしょう。

車名も「インプレッサ」がつかなくなりました。

ATで一般向けの「WRX S4」、走りに特化した6MTの「STI」の2台を比較 の意味も込めて試乗してみました。

どちらもSの付くグレードですから、倒立式のビルシュタインダンパー を装備するモデルです。

 

スタイル★★

 

ニューヨークモーターショーでワールドプレミアされた「WRXコンセプ ト」http://urx.nu/cUtEを知る人にはがっかりの出来です。

車高が高くサイドビューもレヴォークよりも10センチ全長が短いこと もあって寸詰まりな印象です。

レヴォーグ同様にフロントのオーバーハングが長いのも、スポーティ ーな印象を削ぎます。

WRXを名乗るにはあまりにもなプロポーションです。

 

S4

S4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 内装★★☆

 

内装もレヴォーグよりも質感が落ちていると感じるのはどうしたこと でしょう?

レヴォーグも黒っぽいだけの古臭いデザインでしたが、さらに間延び したためかWRXではその質感すら期待値に届きません。

ステアリングは「STI」「S4」とも小径のDシェイプタイプのステアリ ングホイールが装備されますが、他の部分のスポーティーな演出は特 になく、WRXらしさに欠けます。

アルカンターラと本革のコンビシート「WRX STI」も形状が特にバケ ットなわけでもなく、実際ホールドも平凡です。

レヴォーグでは青色だったステッチの色がWRXでは赤になっています が、それも糸が細く大胆さに欠けます。

 

STI

STI

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンジン・ミッション★★★

 

「WRX S4」は「DIT」と呼ばれる2リッター水平対向4気筒直噴ターボ エンジンを搭載します。

これは「レガシィ」や「レヴォーグ」にも搭載されているもので、 最高出力300ps、最大トルク40.8kgmを発生します。

 

「WRX STI」は少しハイチューンで最高出力308ps、最大トルク43.0kgm。

トランスミッションは「WRX S4」が高トルク対応型のCVT(「スポー ツ♯」モードにすると全域で8段ステップ変速となる)のみ。

「WRX STI」は6速MTのみです。

 

まずエンジンの特性ですが、レガシィやレヴォーグに乗った時にも感 じたのですが、この「低速スカスカ、高速で大爆発」というEJ20のキ ャラクターはリニアリティーを大切にするスポーツセダンには向かな いと思います。

一言で言ってアクセル開度に応じた速度管理が難しい。

低速ではパワ ーが無く開け気味にしていると途中から意に反した加速をしたり・・ とにかく繊細なドライブを受け付けません。

 

CVTも相変わらずのモーターボート・エフェクトです。

レヴォーグでは さほど気にならなかったCVTもWRXでは何故かレガシィレベルに落ちて いて、エンジンの回転の上昇スピードについてこれない感じです。

ならばSTiのマニュアルはどうかと言えば、これも同じで“どっかん ターボ”なので特に低いギアでのアクセルワークに気を遣います。

4WDなのでだいぶ救われますが、これがFRだったらアクセル開度一定 でもコーナー中で加速すればトラクションコントロールのお世話に なってしまいます。

とにかくリニア感に欠けるという印象で、綺麗に走るのが難しいので す。

WRXほどのスポーツマシンにこのエンジン特性はあまりにもったいな い。

アクセル開度に比例して走れるレスポンシブルなパワートレイン を期待します。

 

足回り★★★★

 

ここはいいですね。

流石です。

乗り心地は確かに硬いですが、角はし っかりと取れていますし、先代にあったタイトターンでのデフの鳴き などもありません。

 

グレードはどちらも専用のビルシュタインダンパーが与えられる方を 試乗しました。

レヴォークと違ってWRXでは標準ダンパーもビルシュタインと同じ倒 立式になっていますのでその差は少ないといいます。

 

標準版は乗っていないので何ともですが、少なくともビルシュタイン ははっきりと締まっていて、非常に高いボディ剛性感もあってレスポ ンシブルなハンドリングを実現しています。

WRXは確かに普段使いも出来る乗り心地です。

 

一方STiは飛ばすとフラ ットで快適ですが、低速ではWRXに比べ上下動の周期は早く揺れは大 きいです。

ステアリングはどちらも正確ですが、やはり電動の為か先代にあった ようなしっとり感はありません。

人工的な軽さと重さに終始します。

 

BMWなどと比べるとここにあと一歩の高級感が感じられないのが日本 車の弱点でしょう。

またシートポジションがWRXのイメージからすると一番下げても少し 高くそこも残念です。

 

 

総評★★★

 

WRXは5代目レガシィの大型化によって、乗換え難民になっていた「レ ガシィB4」ユーザーを意識しましたといいますが、等長エキマニによ って個性を失ったエンジンサウンド然り、タイト感を失ったスタイル やポジション然り、WRXは正直微妙だと思います。

 

STiにしても先代のインプレッサWRX STi A-LINE(5AT)の出来が抜 群に良かっただけに、今回の新型は主にそのパワートレインの一体感 というかリニアリティにおいて物足りなさを覚えます。

スポーツドライブの楽しさってもちろんパワーだけではなく、自分の 思い道理に操れることだったり、クルマとの対話だったりするはずで す。

今回のWRXはその辺りがどこかちぐはぐで、日本語が通じないというか 繊細な会話が出来ないマッチョになってしまった感じでとても残念で す。

 

【スペック】

スバルWRX S4 2.0GT-S EyeSight

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4595×1795×1475mm/ホイールベース:2650mm車重:1540kg/駆動方式:4WD/エンジン:2リッター水平対向4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:CVT/最高出力:300ps(221kW)/5600rpm/最大トルク:40.8kgm(400Nm)/2200-4800rpm/タイヤ:(前)225/45R18 91W/(後)225/45R18 91W(ダンロップSP SPORTMAXX 050)/燃費:13.2km/リッター(JC08モード)/価格:356万4000円

 

スバルWRX STI Type S
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4595×1795×1475mm/ホイールベース:2650mm/車重:1490kg/駆動方式:4WD/エンジン:2リッター水平
対向4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6MT/最高出力:308ps(227kW)/6400rpm/最大トルク:43.0kgm(422Nm)/4400rpm/タイヤ
:(前)245/40R18 93W/(後)245/40R18 93W(ダンロップSPORT MAXXRT)/燃費:9.4km/リッター(JC08モード)/価格:411万4800円

 

 

↓↓↓もっと詳しいクルマ買取テクニックを知りたかったら↓↓↓
中古車一括査定
 

↓↓↓もっと詳しい中古車を探すテクニックを知りたかったら↓↓↓
中古車購入

↓↓↓もっと詳しい自動車保険を安くするテクニックを知りたかったら↓↓↓
自動車保険