大変遅くなりましたが話題のプリウスです。
今オーダーして納車が来年の5月だそうです。減税は年内納車が条件ですから既に間に合いません。
●概要
もう十分ご存知でしょうから今回は説明は省きます。
スタイル★★☆
97年デビューの初代が★★★★★とすると、2代目が★★★★、そして今回が★★☆(2.5)です!
そう、だんだん進歩的でなくなっています。
この種のクルマはスタイリングにも未来を見せて欲しいものです。
まあハイブリッドが今や大して未来でもなくなってきていると言うことでしょうか?
まあ、2代目までは分かります。
Cd値と機能のために5ドアハッチとし、そこそこ先進的なスタイルを与えたわけです。
今回はまったくの焼き直しですね。
ビッグマイナーかと思いました。
なんの進歩も提案も冒険もありません。
リアのヘッドクリアランスさえ相変わらず十分ではありません。
内装★★
内装も同じで初代が5つ★、先代が4★です。
相変わらずプラスチッキーですし、シフトがフロアに来たのも退歩だと思います。
また足踏み式のパーキングブレーキのどこに未来を見ろと言うのでしょう?
レバー式のシフトに心躍らせ、何故か新幹線のような香りがした先代の内装が懐かしいです。
エンジン★★★★
エコモードやパワーモードの変化は意外にもハッキリとしていていい感じです。
そしてやはり無音走行は不思議感覚で楽しいですね。
流石にインサイトより静かでパワーもあります(ブーンと頑張っている感じの伝わるインサイトも嫌いではありませんが・・)。
足回り★★
今回の最大の失望がこの部分です。
Sなのに市街地ですらフラフラとして落ち着きがありません。
ステアリングフィールも曖昧でここも従来のトヨタ車を思い出させます。
先代の後期型の方が遥かによかったです。
先代は確かに固くパタパタとタイヤノイズを伝えましたが、ステアリングからもサスペンションからもしっかりと路面の情報がフィードバックされ、ドライブをしている充実感がありました(そういう意味では今のインサイトに似てますね)。
それがこの新型は何故か全てが雲を掴むようなフィールです。
もしや個体の問題か?ディーラーの試乗車は空気圧の管理がずさんだったりしますから再度チェックしてみたいとも思いますが、だとしてもステアリングフィールはやはり納得がいきませんね。
色々の事前情報を読んだだけに(皆、褒めちぎっている!!)期待値が高かったのかもしれませんが、現状では先代の最終型の方が好きです。
総合評価★★★
世界初のハイブリッド量産車の称号に免じてどうにか3つ★です。
それにしてもどの自動車評論家も何故このクルマを絶賛するのでしょうか???
このクルマを評価しないとエコを否定することと同じぐらい、識者から総スカンを食らうから?
とにかく現状の乗り味は未完成だと思います。
燃費がいいのはもちろん素晴らしいことです。
ただ我々クルマ好きは「楽しくて燃費がいい」でないと意味がないのです。
楽しくないハイブリッドなら、楽しい自転車に乗っていた方がマシというものです。