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キャプチャー ルノー 試乗 

あっさり味のスポーティーSUV
写真 3

このところ大人気の小型SUVです。比較用にプジョーの2008に乗ってから試乗に出かけました。

ベースのルーテシアはもちろん、ジュークや少し大きいですがホンダ・ヴェゼルなども以前に乗っているので、かなり総合的な評価が出来ると思います。

ではでは、早速乗ってみましょう。

スタイル★★★★☆

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4125×1780×1565mm。

「ルーテシア」よりも長さと幅が30mm、高さが120mm大きいです。

それでもルーテシアのスポーティーな印象は損なわれていません。

それは引き締められたサイド部、つまり上から見るとウエストラインがきゅっと絞り込まれているフォルムによるところが大きいです。SUVでこうした形状を採るのはアライアンスを組むジュークぐらいでしょうか?

またブラックアウトされたサイドスポイラーやリアスポイラーがその印象を一段と引き立てます。

視覚的にドアも薄く感じられ、その高さを感じさせません。

またフロントグリルに配されたルノーのエンブレムも巨大で、押し出し強く明快な印象です。

グリーンハウスが薄く見えるあたりもDS4的というか、背の高いクーペ風にも見えます。

グレードは「インテンス」と「ゼン」の2種。

試乗したのは上級版のインテンスで、こちらはエクステリアのカラーがツートーン(ルーフ部)になり、ホイールがゼンの16インチに対し17インチとなっています。

グレードの価格差は10万円なので、ほとんどの顧客がインテンスを選ぶと思われます。

内装★★★☆

内装は「インテンス」には座面と背もたれが簡単に取り外せる「ジップシートクロス」が採用されます。

洗濯が可能というのはSUVらしいアイデアだと思います。

ただシート自体の掛け心地にルノー(フランス車)らしいソフトな印象はありません。

このあたりはちょっと無国籍な感じですね。

また飛行機の翼をイメージしてデザインされたインストゥルメントパネルは特徴的ですが、その視認性はいいとは言えません。

質感はピアノブラックに塗装されていることもあり、現代フランス車の水準(国産車よりいい)にあります。

特にステアリングなど触る部分のタッチがいいのは流石ですね。

リアシートはスライド式で、前後に160mm移動が可能です。高さのある分もちろんルーテシアよりも広く十分なスペースを持ちます。

バックレストの網はコンセプトカーからのオマージュですね。

細かいものは入れられませんがデザインは面白く遊び古頃の感じられる部分です。

SUVには確かにこうした遊び心が必要ですね。

荷室には床面の高さを2段階に調整できるラゲッジフロアボードが備わります。
リアシートは6:4の分割可倒式で、前倒しした際の最大容量は1235リッターです。

写真 1

 

エンジン★★★★

エンジンはルーテシアと同じ120psの1.2リッター直噴ターボエンジンで、6段デュアルクラッチトランスミッションが組み合わされます。

低速では軽快に加速します。

ミッションはスムーズでデュアルクラッチ特有のショックはありません。

 

ただパワーが少ないこともあってかダイレクトな感じもさほどありません。

特に高速になるとアクセルを踏んでもパワー的になかなか加速しません。

 

まあその際も静かでスムーズなことは取柄で、あまりストレスは感じません。

むしろどんどんフルスロットルを与えスピードが乗るのを待つという、昔ながらのアンダーパワーなフランス車の楽しさを感じられたりもします。

プジョーやシトロエンなどの3気筒とは違い、ビートを刻む楽しさがない代わりに静かさとスムーズさはやはりこちらの方が若干上です。

楽しさの3気筒、気楽な4気筒といったところでしょうか?

足回り★★★★

ここは試乗車のコンディションの関係でいくつか差引しなくてはなりません。

1つが空気圧の調整が適切でなくステアリングがわずかに左に取られていました。
2つ目はディーラーオプションのナビから異音が発生していました。

この2点を同乗したスタッフの方に伝えると、「すぐにサービスの方に調整させます」との事でしたが、試乗車としてはちょっとお粗末ですね。

まあ、それを考慮しなくともキャプチャーは最近のルノーに共通する雑味の無いすっきりとした乗り味を持っていました。

つまりタフでスムーズで無駄な動きの少ない、スポーティーな乗り味です。

ルーテシアにも共通するものです。

近代的な乗り味ですね。

ノーマルのジュークよりは流石に上質に感じます。

ただフランス車の好きな人には2008の方がゆったりとしていて、遥かに“らしい”ですね。

これは好みの問題です。キャプチャーは分かりやすいスポーティー、2008はフランス車の癒しがあります。

私の好みは2008ですね。

ちなみに「インテンス」のタイヤサイズは205/55R17。

ベーシックな「ゼン」では205/60R16。

ちなみにwebCGの記事を見ると、フランス車の大家、森口将之さんが「ゼン」の方が“よりしっとりとルノーらしい”とありますので「インセンス」とはタイヤだけではない違いがあるのかもしれません。

ハンドリングも基本的に背の高いルーテシアですが、車高の高さによるネガはほぼ感じないレベルにまでまとめられています。

ステアリングはスムーズでコーナリング中の大入力にも強いというフランス車の美点を持っています。

ハードに走れば走るほど一体感の強まるそれはヴェゼルあたりとの差をはっきり感じる部分です。

ただ、ここもSUVらしくゆったりとしたリズムを感じたいというのであれば2008の方がベターです。

キャプチャーはカングーとも違うちょっと無国籍な、しかしレベルの高いハンドリングになっています。

 

写真 2

総評★★★★

ヨーロッパでも大人気の小型SUVというジャンルに最初に火をつけたのは日産のジュークでしょう。

キャプチャーはジューク同様にスポーティーなスタイルと乗り味を持ちます。

大きな違いはパワートレインですね。

NA+CVTのジュークは燃費と楽しさで新しいキャプチャー(ダウンサイジングターボ+ツインクラッチ)に及びません。

ハンドリングもGTやNISMOを別にすると、キャプチャーの方が新しいこともあって流石に洗練されています。

実際、新しいキャプチャーは欧州でも販売が好調のようです。狭い街角や荒れた路面も多いヨーロッパではこの手のSUVが重宝されるのも分かります。

こういう便利なクルマに慣れるとセダンやハッチバックは、今後は一部のより走りを重視する人のモノとなるものと思われます。背が高くても安定して走れるようになった現代のクルマでは、走りを重視するヨーロッパでもいよいよ日本と同じように一般の人はミニバンやSUVに興味が移ってゆくのでしょう。

ルノーではキャプチャーの特徴をハッチバック並みの走行性能、SUVライクなデザイン、ミニバンの実用性の3つを実現することだとうたっています。

確かにSUVのネガをほとんど感じないキャプチャーの走りはその言葉に嘘が無いことを感じさせるに十分なものでした。

【スペック】ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4125×1780×1565mm/ホイールベース:2605mm/車重:1270kg/駆動方式:FF/エンジン:1.2リッター直4 DOHC16バルブ/トランスミッション:6AT/最高出力:120ps(88kW)/4900rpm/最大トルク:19.4kgm(190Nm)/2000rpm/タイヤ:(前)205/55R17/(後)205/55R17(ミシュラン・プライマシー3)/価格:259万8000円

 

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