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アテンザ XD プロアクティブ Lパッケージ マツダ 試乗

マイナーでどこまで良くなったか?

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それにしても最近はホンダやスバルがイマイチ、クルマ好きの琴線に触れなくなった中、マツダは全ての車種で頑張っていますね。

ホンダと違って普通のファミリータイプのクルマでも走りに拘っている姿勢はちょっと他の日本のメーカーと違った印象ですね。

また中身に拘ったマイナーを怠らない姿勢もいいですね。

今回もアテンザとCX-5がマイナーを受けました。アテンザXDは2012/11のデビュー当時にこのメルマガでもテストしていてとてもいい印象を持っています。

果たして今回のマイナーでどこが進化したのか?

今週も早速ですが、逝ってみましょう!

スタイル★★★★

「魂動(こどう)」というマツダのデザインテーマの真価はやはりこのアテンザぐらいのサイズがあって初めて成立する感じです。

デミオも確かに良くまとめたとは思いますが、小型車にはやはりこののびやかさや優美さは表現できません。

というか小型車にはそんな贅沢は許されないという潜在意識がそうさせるのか、デミオサイズでは機能美を求めたスクエアなスタイルを期待してしまうからかもしれません。

一方このアテンザのスタイルは国産車ではちょっともいつかないぐらい贅沢なプロポーションを持っています。

フロントフェンダーの盛り上がりなどはとても力強いです。

ジャガーのエンブレムではないですが、ネコ科の動物が狙いをすましているかのような躍動感があります。

アテンザの走っている姿が美しいのはこの躍動感によるものではないでしょうか?

マイナーで変わったのは、ヘッドライトからフロントグリルへとつながるクロムのアクセントパーツ「シグネチャーウィング」の造形がより立体的になったこと、また、その下部にLEDが組み込まれて“間接発光式”となったことですが、全体の印象はさほど変わりません。

むしろ変わったのはその品質感です。細部の作り込みやLED化によって高級感がぐっとアップしました。

輸入車と比較されることの多いマツダとしてはこの品質感のアップは急務だったのでしょう。

その課題は確かに達成されているといえます。

 

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内装★★★★

一番進化したのはこの部分ではないでしょうか?

従来のアテンザは前回の試乗でもここだけ3つ★となっているように、その外観に比べちょっと見劣りしました。

今回のマイナーではセンターコンソールのデザインが一新され、パーキングブレーキも電動式になりました。

また「マツダコネクト」と呼ばれる「コマンダーコントロール」も装備されようやく国際水準に近づいたといえます。ナビ画面の見栄え良くなりました。

なんでも、アテンザユーザーの55%が輸入車と比較検討するといいます。
さすがというか、しかしアテンザは国産車レベルでは無く価格の高い欧州車とも勝負しなくてはならないのです。

装備も充実しました。

面白いのは「アダプティブLEDヘッドライト」という呼ばれる装備でしょう。これはハイビーム時に対向車や先行車を検知すると自動的にロービームに切り替わるだけではなく、フルLED化によって、対向車や先行車を検知した際にそこだけ光を当てないようにできる
というものです。市街地では念のためにロービームを選んでもいいですが、郊外ならハイビームがディフォルトでOKです。

これでライトに関してもオートマチックとなります。

エンジン★★★★

ココは変わっていません。

というか久々に乗るとやはり力強いです。

スペックはご存知2.2リッター直4ディーゼルターボで175psと42.8kgmを発生します。

アイドル時は確かにノックオンがありますが、マウントがいいのか震動はほぼ気になりません。性格は明確な中低速よりです。しかし不思議な事に高回転まで回してもガッカリしません。

トルクは明確に落ちるのですが、回転が非常にスムーズでストレスが無いので、爽快感だけが残ります。

スカイアクティブのディーゼルにして14という低圧縮比はエンジンブロックやピストンなど多くのムービングパーツをガソリン並みに軽量に仕上げる事が出来る事を意味します。

結果、ガソリンエンジン並みの軽快なレスポンスや回転フィールも得ています。

この軽快なフィールは低圧縮比の賜物かと思いますが、上手いターボ技術で同時に高トルクも生み出しているのは見事です。

足回り★★★★

ここは正直、乗り心地のしなやかさではマイナー前の方が良かったと思います。まあ、今回はタイヤがLパッケージという事で19インチを履いていたことも関係しています。

マイナー前よりもかなり引き締まった印象で非常にタイトです。

スポーツセダンそのものです。

マイナー前は適度な緩さがあってそれが妙な癒しを与えていたのですが、今回はそれを感じませんでした。

まあ17インチを試していないので何とも言えませんが、よりスポーティーになったことは確かです。

ダンパーやフロントロワアームのブッシュが改良されています。

新構造のダンパーやフロントロワアームのブッシュ形状の最適化など細かな改良が施されているといいます。

確かに足回りからの音はより静かになりフラット感も増しました。

非常に引き締まった乗り味でこれが好みという人も多いと思います。

しかし私はどちらかというと17インチ&マイナー前の少し緩い感じがどこかプジョーぽくて気に入っていました。

 

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総評★★★★

それでもアテンザは魅力的なクルマです。

このクラスの国産車ではやはりNo.1のお勧めです。

今回は4WDも追加されています。この4WDシステムは単なるオンデマンドでは無く、前輪がスリップしなくとも路面状況や車体が坂道にあるかどうかなどを検知し、前輪がスリップする前から後輪にトルクが配分されるタイプです。

今の季節、寒冷地ではとても心強いでしょう。

近いうちに17インチのワゴンを試してみたいと思いました。

前回5つ★だった足の評価はその時に見直します。

【スペック】ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4805×1840×1450mm/ホイールベース:2830mm/車重:1530kg/駆動方式:FF/エンジン:2.2リッター直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ/トランスミッション:6段AT/最高出力:175ps(129kW)/4500rpm最大トルク:42.8kgm(420Nm)/2000rpm/燃費:20.0km/リッター(JC08モード)/価格:327万7800円

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