柔のレグノ 剛のヴューロ
タイヤを換えたのでその印象を。
ブリヂストン・レグノGR8000からダンロップ・VEURO VE302です。
サイズはどちらも225/65R15です。
㊦以前付けていたレグノGR8000です。トレッドはどれも最近は似たようなものですが、5本のストレートグループが走っています。
クルマはジャガーSタイプ 3.0です。
購入にあってはクルマの性格上、レグノ・ヴューロの他はヨコハマのデシベルといった快適性を重視したブランドを対象にしました。
Sタイプはジャガーの割りにタイヤのトレッドの固さをコツコツと良く伝えます。
ロードノイズの処理ははっきりXJに劣ります。
新車時に標準でついてきたピレリP7000(古!)は特にトレッドが固く、ハーシュネスの嵐でした。ロードノイズも酷く、チェーンなどで荒れたアスファルトだと「ゴー」っと盛大な音を立てていました。
「これはとてもジャガーの乗り心地でない!」と思ったボクは、すぐにレグノに交換しました。
これは正解で、音も乗り心地も見違えるほど改善されました。
本当によくいわれるように絨毯を一枚敷き詰めたようなソフトな乗り味に変化しました。
またホイールハウスの内側に「ノックスドール」とい防音材を塗り付けました。
これも効果がありました。
ボルボなどのシャーシ・ブラックとして採用されているもので、錆止めにも効果がありますが、タイヤからの音も随分小さくなりました。
ホイールハウス1つに1缶(1キロ)を塗りました。
2003年(マイナー後)のSタイプはここまでしてようやくジャガーの乗り味を得ました。
そのレグノも少々くたびれてきたのでその後継選びとなりました。
レグノの後継のGR9000が出ていましたが、「試乗オヤジ」としてはやっぱりちょっと違うタイヤも試してみたかったので、ヴューロにしましたが大正解だったようです。
単なるソフトさではGR8000ですが、ヴューロはソフトな中にもしっかりした芯のようなものが感じられ安心感があります。
分かりやすくいえばトヨタとBMWぐらいの違いがあります。
音はわずかにレグノに分がある気もしますが、これまたヴューロも角が丸めてあるので気になりません。
グリップ(GR8000★★★ヴューロ★★★★)
ドライもウエットも差は少ないのでしょうが、やはり安心感がまるで違います。
レグノは追い込んでいくと、最終的にはサイドウォールが腰砕けになるのではないかという不安が頭をよぎります。
もちろん実際にはそんなことはないのですが、そう感じさせることが問題です。
一方、ビューロは一体感があります。追い込んでいくとタイヤではなく、Sタイプのヤワなサスの方が先にアゴを出します。
総合評価(GR8000★★ヴューロ★★★★)
ヴューロが新しいことを差し引いても剛性感の差は歴然です。
GR8000は新品のときから並みの国産車のステアリングようにヤワでした。
確かにソフトな乗り心地と静粛性と言う意味では、その目的は達成されていますが、クルマは走ってナンボ、タイヤもスタビリティーとのバランスで評価されるものだと思います。
ただレグノはGR9000が出ているので、本来はそちらと比較しないといけないですね。
GR9000はまだ試していませんが、ストレートグループが5本からヴューロと同じ4本に変更されているあたりを見ても、従来よりはしっかりした走りを求めたのだと思います。
実際、外側のコンパウンドを固めの物とするなど8000の弱点をかなり意識して改良されていると思います。
それでもボクはヴューロにニューモデルが出たら次ぎもそちらを選ぶと思います。
それほど今回のVE302には満足しています。
㊦新しく付けたVEUROです。