エクスプローラー XLT エコブースト 6AT 試乗  フォード 

驚きの仕上がり!
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↑グリルのメッシュがレンジっぽくて嫌かな?

 

エコブーストを皆があまりにイイというので、試乗オヤジの名に賭け「絶対に欠点を探してやるぞ!」と意気込んで試乗したのですが・・。

まあ、結論から言って返り討ちにあってしまいました。それもかなりバッサリと!悔しいですが仕方ありません。

左ハンドルとサイズさえ問題なければほぼパーフェクトです!

 

価格もこれで440万となればプラドとか買っている場合じゃないですね。

レンジローバーよりいいとさえ思いました。

 
スタイル★★★★☆

全体としてはクリーンですっきりした印象ですね。

大きなマスを重々しく感じさせないのはシャープな直線基調で面構成がはっきりとしているからでしょう。

 

顔は本国にあるセダンのトーラスに合わせていますが、フォルムがエクスプローラーなので違和感はないし、新しい感じも出ています。

AピラーをブラックアウトしてBピラーを強調しているのもエクスプローラーらしい処理です。

またボンネットを妙にスラントさせずフラットにしているのもいいですね。

オフロードでドライバーがボンネットの水平を基準にするには必須のディメンションです。

 

街乗りでもボディの大きさを感じさせないのはこうした伝統の処理によるものですね。

問題はグリルにメッシュをいれレンジっぽく演出されていることです。

せっかくのフラット感というかスマートさがここだけちょっともの欲しげに見えます。
 

内装★★★★
ヒップポイントは少し低くなっていますが、依然見晴らしはいいです。

乗りやすさとのちょうどいいバランスポイントではないでしょうか。

少なくとも先代のように乗り込む度によっこらしょという感じではないです。

空間構成は非常に上手くゆったり感と安心感のバランスが絶妙です。

 

5mの巨体ですから当然ですがサードシートも十分実用になります。

レザーの質はもう少し上げたいですが、440万という価格を考えると妥当とも言えます。

メーターも新しさを感じます。

 

青いグラフィックを使った液晶はなかなか綺麗ですし、ホンダのように子供っぽくなっていないのは流石です。

マイ・フォードタッチと呼ばれるタッチパネルでオーディオ&クライメント・コントロールの操作をタッチパネルにして軽量化を図っていますが、これは慣れが必要です。

またオフで揺れながら操作するには無理があると思います。

ブラインド・コントロールはダイヤルに限りますね。左ハンドルしかないのもやはり欠点でしょう。

 

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↑これはリミテッドのレザー、エコブーストはベージュです。

 

エンジン・ミッション★★★★★

何といっても驚きはこの部分です。

2トンの巨体を2Lとは思えない力強さで、しかもスムーズに気持ちよく走らせます。

 

2L243ps/5500rpm37.3kgm/3000rpmというスペックはSUVとしてはかなりハイチューンですが、スタートから実にスムーズにそして静かに力強く加速します。

ミッションの制御も上手く、とにかく最初のひと転がりがなんともまろやかで、且つアクセルにリニアですから発進にまったくストレスがありません。

またボディに嫌な揺れがないのもスタートを楽にしている要因なのですが、これは足回りの稿で後述するとして、とにかくこのパワートレインは数あるダウンサイジング・ターボの中でも出色の出来です。

以前に取り上げたVWパサート(1.4トン)の1.4Lも凄いと思いましたが、高級感でもエコブーストが上です。

重量比で言えば同じですが、このエコブーストの方が上まで力が持続します。

 

4気筒らしからぬまろやかな回転フィールと厚みのあるフラットなトルクは大きな車体の恩恵もありますが、それ以上に深みを感じます。

3.5LV6はもういりませんね。

しかもこの性能をレギューラーガソリンで出しているあたりがアメ車らしいところです。雑食でも文句を言わない大型犬のようで親しみが湧きます。

 

足回り★★★★★

 2010年のフルチェンジでついにラダーフレームからモノコックになりました。

旧型のエクスプローラーもそのゆったりとした乗り味は魅力でしたが、その分ボワンボワンとした緩さと揺れ戻しが気になったものです。

それが新型はスッキリ見事にお釣りのこない走りになりました。

 

スタートのスクオットやブレーキング時のノーズダイブはほぼ皆無、交差点に突っ込んでも不思議なほどロールは少なくステアリングを戻し遅れるようなこともありません。

外観同様、見事にモダンな乗り味に生まれ変わりました。

それでいてゆったりと流す時はアメ車特有のゆったりしたリズムと空気に包まれます。

路面の凹凸さえ楽しめる程のストロークとまろやかさで受け流すタフな足回りはエクスプローラーの伝統です。

ちなみに形式は前マクファーソンストラット、後マルチリンクでセダンのようです。

 

それにしてもこれだけボディコントロールの効いた乗り味のSUVはドイツ車を含めてなかなか思い浮かびません。Q7が少し近いぐらい?

これほど制御されるとオフが少し心配になりますがランドローバーのテレインレスポンス同様、センターコンソールのダイヤルひとつで路面に応じた走行モード「標準」「泥濘(でいねい)路」「砂地」「雪道」が選べるテレインマネージメントシステムがあるので大丈夫でしょう。

 

総評★★★★★

それにしてもこれで440万は安いと思います。

ランクルやレクサスRX700万オーバーです。

輸入車ならBMWX1と同等の価格!そう考えると実に贅沢な乗り味です。

 

レギューラー仕様のエコブーストなら燃費も含めて維持費もこれまでのSUVやミニバンよりも格安です。

実際エルグランドなどから乗り換えるユーザーも多いそうです。3列シートで運転も楽しめて500万以下となると、この大きささえ気にならなければエクスプローラーはすばりオススメです。 

 

スペック:全長×全幅×全高=5020×2000×1805mm/ホイールベース=2860mm/車重=2020kg/駆動方式=FF2リッター直4DOHC16バルブターボ(243ps/5500rpm37.3kgm/3000rpm)/価格=440万円

この記事は20126月に書いたものです。有料版の記事の一部を加筆訂正し約1年遅れで配信しています。)

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