プリウスα G 試乗 トヨタ

重くて燃費の悪いプリウス?

DSC_0243.jpg
↑売れ筋の2列シート5人乗りαのGです。

 

売れてますねー、発売1か月で5万2000台を受注したといいます。

内訳は2列シート車が約3万8000台、3列シート車が約1万4000台。

月販目標台数が3000台ですから大ヒットです。

東日本大震災による減産の影響で、注文から納車まではなんと10カ月! 現時点で注文しても納車は来年4月以降になるといいます。

  • フィットシャトルも7000台受注していると言いますからHV人気というかプリウス人気は凄まじいものがありますね。

    まあ日本人の画一的な嗜好そのものと言った結果ですが・・。

    ホンダの方が納車が早いので、待ちきれなくなったユーザーが少しプリウスから流れるかもしれませんね。

    今回はαとノーマルをじっくり乗り比べてみました。

     

     

    ●概要

     

    5月13日の発売ですね。

    震災の影響で半月遅れました。

    2列の5人乗りと3列の7人乗りがあります。

    グレードはベーシックな「S」と装備が充実した「G」の2グレード。それぞれ、215/50R17インチタイヤと、フロント&リアバンパースポイラーで外観をドレスアップした「ツーリングセレクション」が用意されます。

    また「S」には一部装備を省いた「S“Lセレクション”」、「G」には「ツーリングセレクション」にさらに樹脂パノラマルーフを装着した最上級グレード「G“ツーリングセレクション スカイライトパッケージ”」もあります。

     

     

    スタイル★★

     

    ボディサイズは、プリウスよりひとまわり大きく、全長×全幅×全高=4615(+155)×1775(+30)×1575(+85)mm。ホイールベースは80mm長い2780mmとなります。
    見慣れたと言うか飽きた感じですね。

     

    まあプリウスのイメージを上手くワゴンにしていますが、少しごちゃごちゃしてきました。

    2代目のプレーンさは徐々に失われ、ディテールがいびつになっているのが気になります。

    ノーマルと比べてもバンパー形状は角ばっていますし、ツーリングセレクションにいたっては取って付けたようなエアロがアフターパーツの様に一体感を欠きます。

    プリウスの未来的なイメージは空気抵抗の低さを感じさせるフラッシュサーフェスにもあると思っているので残念です。

     

     

    内装★★

     

    インテリアもせっかくインストゥルメントパネルやセンターコンソールも一新したのに質感の低さはそのままです。

    ダッシュのプラスチックはとても300万クラスのクルマには見えません。

    知ってかオプションでダッシュにステッチの入った革が用意されています。

    それにノーマル・プリウスでは、ダッシュボードのセンターパネルがコンソールへと連続する未来的な造形が採用されていたのですが、こちらは普通です。

    7人乗りでリチウムイオンバッテリーを納めるための大きなセンターコンソールもそこだけ妙に角ばっていて一体感がありません。

    まるでワンボックスカーのオプションに用意される冷蔵庫のようです。

    ヒップポイントはノーマル・プリウスと比べて30mm高く605mmです。

     

    2列目は前後に180mm(12段階)スライドし、最大で45度までリクラインするようになっていて、ノーマルで気になったヘッドクリアランスも十分です。

    3列目は非常用ですね。

     

    ルーフが後端にいくと下げられているのでヘッドルームもミニマムです。

    ストリームの方が広いですね。

     

    そしてシートは相変わらす素材もカラーも安っぽいです。

    オプションの革にいたってはビニールのシートカバーかと思ってしまいました!

    いくら安い革でもこれではいりません。

     

DSC_0242.jpg

↑なんですかこの大きなお弁当箱のようなセンターコンソールは!!

 

エンジン★★★

  • エンジンは1.8リッターガソリン(99ps、14.5kgm)を電気モーター(82ps、21.1kgm)がアシストする「THS II」(トヨタハイブリッドシステムII)で、システム出力136psは基本的にノーマルと変わりません。

    ただファイナルが3.267から3.703へと約13%低められていて、100kg以上重くなっているのにまあまあよく走ります。

    防音材も増えているのか、ロードノイズも含めより静かです。

    パワートレインは相変わらずスムーズですね。

     

    でも私はこの駆動系は好きではありません。

    つまり燃費を重視するあまり制御過多でドライバビリティーを犠牲にしているところがあるのです。

    特にエコモードは周りに迷惑なほど遅くなりますし、あまり使いたくありません。

    そういう意味では前回のSAIの方がクルマとしてまとまっています。

    なにより運転が楽しくないのが問題です。

     

    リーフの時にも言いましたがモーターにも官能性能を与えて欲しいです。

    モーターにはモーターなりの心地いい回転フィールやサウンドがあってもいいと思うのですが。

    プリウスのそれは何も無かったことにしたいようなのです。

     

    まあトヨタの場合ガソリン車でもそうですから仕方ないのかもしれませんが、これでは300万は払えません。

    地球の為に300万払える奇特な人もいるのでしょうが私のようなクルマ好きとしてはあまりに禁欲的で退屈です。

    これならi-MiVEの方がよっぽど楽しめます。

     

     

    足回り★★★

     

    100kg以上重いので乗り心地もずいぶん落ち着きました。

    突起を乗り越えた時のハーシュもマイルドになってようやくこのクラスの標準的な乗り心地になりました。

    フラット感も出ています。

    これは路面の入力によるピッチングを抑える「ばね上制振制御」(モーターのトルクを制御することにより車両の姿勢をコントロールする技術)の効果でしょう。

     

    気になったのは電動ステアリングの制御です。

    フィールを伝えないのはいつもの事なのですが、交差点を曲がった後の戻しが強くなっています。

    アシストがどうにも人工的で気持ち悪い。

     

    サスのセルフアライニング・トルクとフィリクションが少なく精度の高いステアリング系によってスルスルとタイヤのフリップ感を感じながらリニアに戻ってくれるのがベストですが、パワートレイン同様、誰か知らないやつが間に入っているような感じです。

    そして今回αに乗った直後にノーマルに乗り換えたら「プリウスってこんなに軽快で楽しかった?」って感じてしまいました。

    それだけαが重くプリミティブな要素を削いでしまったということでしょう。

     

    クルマって不思議なもので単に静かで快適なことが楽しさに繋がるわけではないのですね。

    シートポジションの違いも大きいのですが、私は今回ノーマル・プリウスの楽しさを見直しました。

     

DSC_0244.jpg
↑こちらはノーマルのG。意外と良かった!!

 

 

総評★★

  • まずプリウスは本当に環境に優しいのかよく考える必要があると思います。
    確かに燃費はいいのでガソリンは節約できます。

     

    しかし電池やモーターを作ったり、それを処理する負担を考えると現時点では微妙です。

    つまりLCA(ライフ・サイクル・アナルシス)のアドバンテージではディーゼルやVWのTSIのほうが優位にあると思います。

    原発のコスト計算ではありませんが、現状のHVには数字に表れない環境負担があります。

    それに石油資源は40年前から今もあと40年で無くなるなんて言われ続けています。

    産油国の価格引き上げのプロパガンダですね。

     

    だいたい30万高く130キロ重く、4.5km/l燃費の悪いプリウスに何の魅力があるのでしょう? 

    3列シートが欲しければ同じトヨタにウィッシュがあります。
    これならほぼ同じサイズで3列目も広いし100万ほど安いです。

     

    もちろんHVの可能性や意義を否定するわけではありませんが、日本人の嗜好がここまでHV一辺倒というのも危険な感じがします。

     

     

    【スペック】:全長×全幅×全高=4615×1775×1575mm/ホイールベース=2780mm/車重=1480kg//駆動方式=FF/1.8リッター直4DOHC16バルブ(99ps/5200rpm、14.5kgm/4000rpm)+交流同期電動機(82ps、21.1kgm)価格=280万円

↓↓↓もっと詳しいクルマ買取テクニックを知りたかったら↓↓↓
中古車一括査定
 

↓↓↓もっと詳しい中古車を探すテクニックを知りたかったら↓↓↓
中古車購入

↓↓↓もっと詳しい自動車保険を安くするテクニックを知りたかったら↓↓↓
自動車保険