クラウン マジェスタ 試乗 最高級ガラパゴ車の真価とは?

クラウン マジェスタ 試乗

最高級ガラパゴ車の真価とは?

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1991年に登場したクラウンシリーズのトップモデルも2013年9月9日に発表された今回で6代目です。

4代目と5代目ではトヨタマークだったフロントのバッジもクラウンの王冠マークに戻されました。

クラウンの最高級グレードである点を強調しています。

 

スタイル★★★☆

 

ホイールベースが75mmストレッチされています。

そのすらりと伸びたプロポーションでマジェスタである事が分かると言ってもいいでしょう。

細部のデザインも少しロイヤルとは異なります。例えばフロントグリルは角度が少し立てられ、縦バーが強調されフォーマル感を強めています。

ヘッドライトもクラウンの2灯式バイキセノンに対し4灯式のLED(アダプティブハイビームシステム「AHS」、対向車にハイビームを当てないよう、遮光範囲を自動調整するシステム)となります。

 

全幅はクラウンと同じ1800mmというのは日本の高級車としてのクラウンの存在意義でしょう。デザインが上手くホイールベースが延長されたマジェスタでもさほど幅が狭い感じはしません。

エッジを効かせたストレート基調の処理などさほどドメステックにもならず上手くまとまっていると思います。

 

内装★★

 

まあここはいつものクラウン以上でも以下でもありません。1種のみの木目調パネルは質感もやはり寂しいですし、内装色がベージュと黒系の2色のみというのも高級車としては?

まあそういう人はレクサスを選べという事なのでしょう。

内装色を選ぶのも面倒(選べない)という人が選ぶクルマなのかもしれません。

 

またクラウン同様、ナビ関係や空調の操作はタッチパネルで行うタイプですがこれが操作し難いです。

走行中のブラインド操作は難しくどうしても視線を移す必要がありますし、振動などで押す場所がずれる事もあります。

特に空調用の液晶パネルは、走行モード選択画面に切り替えてからタッチ操作する必要があるため、走行中にワンタッチで切り替えることが出来ません。
これはかなり不便ですね。

 

エンジン・ミッション★★★

 

エンジンは1種、先代のV8から全車レクサス GS450h譲りの2段変速リダクション機構付3.5リッターV6ハイブリッドになりました。ラインナップは、標準グレードの「マジェスタ」(610万円)と装備満載の「マジェスタ“Fバージョン”」(670万円)の2グレードで試乗車はノーマルでした。

システム出力は343psで、先代マジェスタの4.6リッターV8(347ps)とほぼ同等でJC08モード燃費のみ先代の2倍以上となる18.2km/Lとなっています。
ちなみにクラウン直4ハイブリッドは220psですから約1.5倍のパワーを得ています。

 

意外だったのは3.5リッターV6+THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)の音がかなり車内入ってくることですね。

それがさして快音ではないのが気になりました。振動もV6としては少し気になるレベルです。

エンジンが始動するたびにブーンとうなり、加速中のエンジンの回転フィーリングも、直4ハイブリッド比べて決定的にスムーズというわけでもありません。

いいのはレクサスと違って、始動ボタンを右手で押せること。踏めば十分な加速を得られること、EVモード走行時の静けさなどでしょうか?まあ燃費もいいし過不足のないパワートレインではありますが内装同様、趣味性を求めてはいけません。

 

足回り★★★

 

ここは逆の意味で意外でした。先代比かなり固めてあります。期待値の高さからかも知れませんが低速でのタイヤのコツコツ感はアスリート以上に感じてしまいます。

もちろん我々のようなクルマ好きが飛ばすにはいいのですが、従来のマジェスタの美点が失われたともいえます。

内装とのギャップが意外でした。

 

またステアリングフィールもクラウンに比べかなり明瞭でした。

電動の制御が上手くセンターも出ていますしトヨタ車とは思えないフィールです。

またギア比が少し早く操作に気を使うのも意外でした。

 

慣れるまでは注意深くステアしないとパッセンジャーの体を揺らすことになります。

ちなみに車重は試乗車で1810kg、クラウンハイブリッドより120kgほど重いですが、前後重量配分は52:48と良好です。

ハンドリングはかなりアンダーよりのセットですが素性は悪くありません。

 

総評★★☆

 

ライバルは日産フーガ ハイブリッド、シーマ ハイブリッド、メルセデスのE400ハイブリッドあたり。

一番高いクラウンにおおよそ100万円足せば、マジェスタが買えますが、自分で運転するならアスリートでいいと思います。

内外装を見るとマジェスタは日本の高級車としてのポジションを明瞭にしているように見えます。

 

レクサスと同じものを求めても仕方ないのでそれはいいと思うのですが、エンジンや足は従来の独自性が希薄になりました。ちょっと乗り味に個性が無くなったのが残念です。

 

【スペック】ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4970×1810×1460mm/ホイールベース:2925mm/車重:1810kg/駆動方式:FR/エンジン:3.5リッターV6 DOHC24バルブ/モーター:交流同期電動機/トランスミッション:CVT/エンジン最高出力:292ps(215kW)/6000rpm/エンジン最大トルク:36.1kgm(354Nm)/4500rpm/モーター最高出力:200ps(147kW)/モーター最大トルク:28.0kgm(275Nm)/タイヤ:(前)25/45R18(後)225/45R18(ダンロップSPスポーツ2050)/燃費:18.2km/リッター(JC08モード)/価格:670万円

 

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