キャデラック CTS 3.6 試乗

アメ車の魅力はどこに?
キャデラック CTS
皆で「ハンドリングがどうの」とかいうもんだから
キャデラックも随分無国籍な乗り味になってしまいました。
これが中途半端なんすね、餅は餅屋に任せておけばって感じになっちゃってます。

 

●概略

 

今年発売されたばかりのニューカマーです。
初代は2003年のデビューでした。

キャディとしてはコンパクトなサイズにヨーロッパや日本市場も見据えた高い運動性能を主眼に投入されたモデルでしたが、強力なライバルのいるこのクラスでは難しかったようです。

この2代目も初代のコンセプトをさらに磨きあげニュルでハンドリングテストを行ったりという力の入れようです。
久々のアメ車ということで期待して試乗したのですが・・。

 

スタイル★★★

 

定規で線を引いたような先代からすると随分マトモなフォルムになりました。
面の張りを意識したクリーンで力強いフォルムはレクサスISを髣髴させるところもあります。

 

ディテールはかなり大胆です。絞り込まれた前後に、大きなグリルを与えて存在感を持たせているあたりはトレンドですが、ちょっとやりすぎの感もあって、キャディのフォーマルな印象を損ねていると思います。
まあ、これはSTSも然りで、今やキャディにフォーマルを求めるにはDTSまで行かなくてはいけないのですが・・。
 
キャデラック CTS
↑斜めの線が多くごちゃごちゃしてますね。

 

内装★★

 

太いグリップの3本スポークのステアリングなどこれもキャディの面影はありません。
複雑な線の多用された造形もイマイチごちゃごちゃしていて狭苦しい印象です。

オヤジには直線的な横線とベンチシートというのがキャディのイメージなのです。
職人が手縫いしてこだわったと言う仕上げもさほど感銘を受けません。

シートは前後とも小ぶりでこれで体格のいいアメリカ人から文句が出ないのかと思うほどです。

カタログの見た目を意識した座面が短かさも気になります。後席もバケットのようにサポートが強く窮屈な印象です。

ただシートのクッションストロークの豊かさと夜間走行でのメーターのグラフィックの美しさは高級車のそれです。

 

ドアのインナーハンドルが白色LEDでライトアップされるあたりもムードがあります。
マップランプやところどころに見られるプラスチッキーなパーツには詰めの甘さを感じます。灰皿の蓋がペナペナで開閉もスムーズではありません。
タッチは改善されましたがウインカーの少し安っぽい音は昔のキャディのままです。匂いも紛れも無くキャディのそれで懐かしさを覚えましたが。

ちなみにこの項目、ショールームでチェックしたSTSは3つ★DTSは5つ★です。
 
キャデラック CTS
↑リアシートはこの全長を考えるとかなり不満です。乗り降りの際、頭に気をつけないといけない点なども不満です。

 

キャデラック CTS
↑ナビはアルパインと共同開発。40GBのHDDナビとあって情報量豊富で使いやすかったです。使わない時は下方にスライドします

 

キャデラック CTS
↑トランクは4870mmという全長とハイデッキスタイルのトランク高の割りに高さも奥行きも物足りません。

 

エンジン★★★

 

少しビート感を伝えるV6にアメ車のフィールはありません。

直噴はレスポンス良く、高回転までスムーズに拭け上がります。

またそのときのサウンドも活発でそそる程度のものはあります。

今回から6速となったATの制御も文句無しです。

この性能がレギュラーガス達成されていることも特筆です。

きわめて現代的で洗練されたパワートレインです。
ただ、物足りないのです。ここでもキャディに期待するものがないのです。

普通のクルマなら文句はないでしょう。
ただ低速で有り余るトルクを利して静々と走るのがキャディのイメージです。 
 
今やそんな贅沢は許されないのかもしれませんが・・。
それと、この巨体ですからバックモニターカメラは欲しいところです。Rに入れるとミラーが連動して下を向きますが・・。

キャデラック CTS
↑エンジンはV6、3.6リッター、311ps、ミッションは6AT

 

足回り★★

 

今回、最もがっかりしたのがこの項目です。
固いのです。

確かに飛ばしても昔のように乱れませんしガッシリした手ごたえもあります。
しかし、それならBMWの方が上です。キャディに期待するまろやかさ・しなやかさ・癒しは感じられません。

ボディ自体はしっかりしているのですが、内装が少しゆるい感じで音をたてていたのもマイナスです。

こうしたプレミアムブランドでそれは許されないことでしょう。

走行3000キロの新車でしたが、アライメントがくるっていたのでしょう。ステアリングが左に流れ気味だったのも印象を悪くしたのかもしれません。
50というタイヤもどうかと思います。内装材が擦れてハーシュネスを感じやすくなっていた面もありますが、ゆったりしたドライブは出来ませんでした。

猫足を失った時代のジャガーやフランス車同様、この乗り心地ではキャデラックを選ぶ意味が無いというものです。 

 

追記:夜間チョッと阪神高速の環状線をある程度のペースで走ってみました。やはり飛ばすと印象の良くなる足ですね。

結構なペースで走っているとそこそこフラットで乗り心地も快適です。懐の深い感じもあって悪くないなー、となります。
ただ、市街地をゆっくり走って楽しいかというと? 基本的に周期の早いゆすられる乗り心地には変わりありません。

 

キャデラック CTS
↑タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ235/50ZR18というスポーティーなセレクト。アメ車にミシュランってなんか似合いませんね!

 

キャデラック STS
↑STSはセビルの後継です。サイズはちょうどDTSとCTSの中間。シートは固めで乗り味しっかり、CTSよりのキャラ。

 

キャデラック DTS
↑こちらはドゥビル(D)の後継DTSです。5.3mの堂々たる全長。たっぷりしたシートの座り心地は最高!乗り味もゆったりした周期を残していて味があります。

今買うならこれしかないかな?

 

キャデラック CTS
↑張り出したリアフェンダーはレクサスISなみ? クリアテールはちょっと悪い人みたい。

 

総合評価★★☆

 

それにしてもホントやっぱりクルマは乗ってみないと分かりませんね。
だって雑誌の評価を見てもこのキャディ、欧州車並の走りを手に入れたなんて絶賛されているんですから。

CTSは日本車やヨーロッパ車を見すぎて今や完全に自分を失った印象ですね。

下手にニュルでテストなんかするからこんな足のセッティングになってしまうんでしょう。

キャデラックにはキャデラックにしか出来ないところで勝負して欲しいものです。
ハンドリングでBMWに品質でレクサスに勝とうとしてもそれは無理です。
第一、誰もキャディにそんな事を期待していませんから。

 

フカフカのシートに身を任せ、外の世界なんてどこ吹く風、ベンチシートで彼女と肩を組みながらドライブするという楽しみもクルマの楽しみだと思いのですが・・。
今一度、均質化した価値観にバックドロップを! がんばれキャディラックです。

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